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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>1
 
 田中さんは僕が指名したのではなく(そもそもあの番組で、女子アナの指名権はなかったので)、マルケスを日本人の女子アナに読ませる。最後に主題歌を選曲する。というアイデアが先にあって、誰が読むのかなと思ったら、まさかの田中みな実さんで驚きました。田中さんは猛烈な勉強家で、あの仕事のためにマルケスの他の本も読んだりしていました。少し青ざめてるぐらいの表情でブースに入って、アクセントやふりがななどを山ほど書き込んだ原稿(文庫本の拡大コピー)を真剣に下読みしている田中さんの姿は、誰も見たことない田中みな実だったと思います。

 あまりにも当たり前のことなので、重要視されていませんが、あの仕事で意義があったのは「翻訳を読んだ」と言うこともあると思います。直前に翻訳者の鼓直先生にお電話をしたところ、「マルケスが喜びます」とおっしゃいました。先生は3年前に亡くなりましたが。

 ワークショップは区の主催なので、菊地カメラは入っていません笑。足立区カメラに入っているので笑、それが公開されると良いですね(例によって、僕に権限はないけれども)。
No.2
28ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 古くからのファンの方ならば納得していただけるものと思うが、僕は弱音を吐いたり、落ち込んで見せることが苦手だ。と言うか、そもそも出来ない。   SNS が苦手な理由の一つに、あれが弱音や弱音を超えた腐り音(くさりね)の吐きだめで、がゆえに元気もらっただのこれで生きて行けるだの背中押してくれるとかリレーションが一切の躊躇なく起こることだ(90年代に「背中押してくれる」が流行りだした頃、僕は「絶壁で戸惑っていたら、あなたが背中押してくれた。という歌詞を書いたら良い」などと嘯いていた)不良や病人が嫌だといっているのではない。僕が不良や病人が好きか嫌いかはご理解いただけると思う。ただ、とにかく弱音が吐けない。友人知人、結婚していた当時の妻にも誰にも出来なかった。結果、精神分析送りになった。    なので、とうとうこの歳になって初めて弱音を吐くので、吐く前からワクワクしているのだけれども笑、今、ものすごい憂鬱だ。誰かに助けてもらいたい。    靭帯損傷が治りかけで再びひねってしまい、治療がリセットでゼロからスタートするのも、そりゃあそこそこ憂鬱だけれども(日課だったストレッチや運動が、ここ最近できていなかったのが、更に全くできなくなってしまったのが痛恨である。1日も早くインナーマッスルをリメイクしたい)、靭帯損傷した経緯や、再びひねってしまった経緯が超笑えるし、ストレッチと筋トレは、先ずは上半身限定で始めるので、弱音を吐くほどのことではない。    左耳の聴力は順調に落ちていて、幸い長沼の地声がでかいので助かっているが、アーティストとかで、恐るべき小声の人(一番小さいのは類家くんと辻村くん笑)と話すと、もうほとんど聞き取れないので、「え?」と言って、何ですかマン(「ひょうきん族」のキャラクター。明石家さんま演)みたいになる。補聴器を勧められているが、補聴器も今は軽量でおしゃれなものも多いし、するのが楽しみである。良いじゃないの、デビュー当時のタモさんのアイパッチみたいで。  
ビュロ菊だより
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