菊地成孔さん のコメント
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いきなりもいいところだが、今、村上春樹さんに会って話してきた。今日、 TFM 主催(?)で、伝説の「山下洋輔トリオ、大隈講堂で学生運動家が突入しながらも演奏」の段を、「村上ラジオ」が中継する。といったような態の特大企画をやるのである。僕は演奏ではなく、「村上ラジオ」に10分ぐらい出る。その、当日打ち合わせである。今は打ち合わせを終え、事務所にいて、本番を待っている。
出るからにはそのイベントの悪口は言わないが、ちょっと前の物言いで「どうよ?」というやつではある。「今の学生は元気がないので、政治の季節(学生運動の季節)の、学生たちの覇気を浴びるためにも、同じ大隈講堂で、同じ<第1期山下トリオ(山下、中村、森山)>のライブをメインに、いろんなのをくっつけて、1日がかりのイベントにする」。
若者観と年寄り観が僕と若干違いますが(人口の水位もありますし、ユースとアダルトの、実連例が変化しているのもありますし)、「時代の変化で、元気な(良性のストレスを持っている)世代が変わっただけのような気もします。」というのはおっしゃる通りだと思います。
<今の無気力な若者も、年取ってSNS上で老害扱いされだすようになると
ガンガン元気になって騒々しい音楽を奏でるようになるのかもしれません。>
これも残念ながら、前段からオートマトンで導いたユートピア論だと思いますね。というのは、「若者はなっとらん」と老人が言い、若者が「何くそ」と思う。という原理は、太古から変わっていないと思うので、この立論はSNS原理主義の嫌いがあります。SNSがなくなるかも知れず、若者がものすごく希少価値になって、全く違う未来が来るかも知れません。
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