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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>1

 僕の知る限り。ですが、クックは楽しい、弾んだスラングですが、ローストは押し付けられた辛いスラングですね。前者と比べ、後者は過去完了roestedも多いですけど。

 つまりこの<クック>には、言語としては当然過去完了形があるのに、あまり娯楽用語に使われない。という一種の偏向には意味があると思います。「調理済みの料理」「作り置きの料理」は端的に、冷たく悲しい側面があるので。当たり前な話ですが、現在のが瑞々しいわけです。「トゥスティン・シスターズ」ではなく「トゥステッド・シスターズ」である、というふうに。ちなみにパーカーとマルカムは別店舗説がありますね(証明されているかどうかはわかりませんが)。

 過去と現在と未来が液状化することを仏教では無常感と言いますが、そこにはゾンディ的な「反復」や「予兆」の概念があまり見受けられません。僕の音楽は、日本的な無常感=反恐怖、と欧州的な反復と予兆=恐怖の拮抗を扱っていると自分では思っています。

 
No.4
1週間前
このコメントは以下の記事についています
 音源が出て本が出たので、大人しくしているのが昭和のマナーだと思う。次にステージに立つのは約1ヶ月後だし(ドミューン1回と DJ 2回ありますけどね「 DJ ブースはオレのステージだぜ」とか言いませんよ実質の中卒だけれども、そこまでバカじゃないんだから!)、今年は特に一息つく暇もなく(「あ、コロンボ本ですね!」という方がいてもおかしくない。というか、確かにメインそれなんだけれども)、あの企画この企画が水面下で進行しているので、むしろライブ演奏は大いなる愉しみなのであーる(「楽器の演奏を英語でプレイというので、元々演奏は遊びなのだ」とか言いませんよ実質中、以下同文)。    なので、音源が出回り、本が出回っている状態は、横目で見るっつうか、例えば書店に行って、「クチから出まかせ」の棚に行き、うおーついに出たかとか言っちゃって感無量になるとか、どんな人が買っているのだろう?と、本屋さんに箱男みたいなダ
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