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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>14
 
 おっしゃる通りでして笑、ミカ・レヴィとグレイザー組と、ヨルゴスとジェースキン組は明暗分けた(あくまでマリアージュの強度に関して)、ということを書こうとして、ごっちゃになってしまいました笑。

 自画自賛的な意味では決してありませんが、ミカもジェースキンも、21世紀映画に対する21世紀OSTに関して、取れ高はともかく、大変に意欲的です。ご指摘の「関心領域」における、ミカのアウト、というかデッドストックの多さ、という惨事に関しても、誰もが模索に意欲的であるので、というクリシェで対応するのが最適格にあると思われ、そういう意味では、我々新音楽制作工房も同様です。我々の場合、ピアノ単音ではなく、ヨーろピアニズムに於ける和声の根幹である3和音の響きを、周波数の対数比を計算した「不協和」として、毛布によるプリペアドで残響を消し(残響ペダルを踏まなくても、ピアノにはかなり多くの残響が出るので)、連打する、という手法で、「岸辺露伴」の画像が持つ「無CG」の古典生とのリンクを試みましたが、マリアージュにまでは至らなかったという負の自負があります笑。
No.19
1ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 3年越しで「天使乃恥部」を完成させ、久しぶりでいつもの街中華に行ったら、なーんと、客が僕しかいなかった。この店は外から中が見えるタイプで、昨日まではいつものように客でパンパンだったのであった。    「えー。どうしたのかな」僕はそんなに不安が強い方ではない(精神分析を受けてからは特に)たいていのことはどうにかなるだろと思う方だが、いつでも客でいっぱいの店がさ、行ったのは夜の9時とかよ。まるで人類が滅亡したかのようだ。日曜の夜とはいえ。だ。    まあまあ、そのうち客も入ってくるだろう。それで結局、だらだら11時まで居た。エビスの中瓶1本、茄子の唐揚げ、エビ蒸し餃子、豆苗炒めと、クォーターポーションの北京ダック、サンラータンの刀削麺。いよいよ明日から、「コロンボ研究」の前書きから執筆に入る。膨大な資料とメモをまとめていると、「 M/D 」よりも厚いかも?と思えてくる。    とうとう僕が会計を済ますまで、客は1人も入ってこなかった。えー、なにこれ気持ちわるー。またコロナでも流行ったのかしら。    雨がそぼ降っていて、僕は、ラディカルな意志のスタイルズのパーカーを着ていて、フードを被り、歩いて帰ることにした。  
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