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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>3

はい、全編インプロです。演奏が始まるまで、一言の会話もしていません。全員が揃ったのでステージに上がりました。録画?を見れば、着席してから演奏開始までの時間が、異様に長いことがわかります。あれは全員が全員の間合いを見ていたからです。

歯はもうインプラント手術が終わったので、全く問題はあありません(その、インプラントの歯、と他の自然な歯の関係が、イマイチなんですが笑)。

スガさんと僕は共に山下洋輔の「実質上の弟子(「弟子筋」とも違います)」で、要するに山下洋輔は弟子を取りませんので「正式な弟子」はいません。山下洋輔自身が、亡くなった相倉久人先生の「勝手な弟子」を自称されており、そういう感じが遺伝子にあるのでしょう。

一般論的な「弟子」概念で言えば、スガさんはピアニストなので、山下洋輔に薫陶を受けないと弟子とは言えませんが、山下洋輔は雇用したサイドメンにも薫陶は垂れませんでしたので、「山下が認めた後継」の側面が強く、僕は実際に長期雇用されており、僕のジャズミュージシャンとしてのキャリアのスタート期でしたので、山下洋輔にフックアップされた側面が強い、という意味ではタモリさんと近似しています。文筆家としては、僕は山下の後継にあたります。

ですので、僕とスガさんが山下洋輔の弟子とした場合、秋元くんは「孫弟子」であっています。ただ、同じ「実質上の師匠」である僕とスガさんですが、僕は彼が何をやっているのか分かっているのですが(どこが混乱しているのかもわかります)、スガさんは「あいつ、もう、難しいことやりすぎで、何やってるのかオレにも全然わかんない、っていうか、あいつ自分でも分かってねえんじゃないスカ」と仰っていたので笑、その視点だけ取れば、山下洋輔に「あいつ何やってるのか全然わからねえ」と思われていたのは僕なんで笑、スガさんのが強く秋元くんの師匠(=山下洋輔)ということになると思います笑。

ただ、繰り返しますが、僕もスガさんも「本当の(落語や歌舞伎のようの、強くとてい世界がある世界における)弟子」ではありませんので、兄弟弟子だとしても「実質」ということになりますが。

「実質」を拡大すると、「山下洋輔一門」には、(以下、「兄さん」順で笑)菊地成孔、堀越彰、スガ・ダイロー、狭間美帆、といった感じで、なかなか凄いメンツですね笑。一門中の雇用関係では、僕が狭間さんを大西順子さんの「tea times」で雇用し、スガさんは「ダンダムサンダーボルト」のライブセットで雇用し、大西さんと間さんは、その時の縁で、後にwin-winの関係ですから、僕が兄さんっぽいですが笑、お二方とも、僕を兄さんと思ってはいません笑。

 また、狭間美帆さんは山下洋輔と同じジャムライス所属ですし、ジャズ界的には明らかな出世頭ですから笑、彼女を「姉さん」とするのがアナロジーとしても正しい気もします笑。
No.5
4日前
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今年から歴表記を元号=和暦にしたが、これは去年1年間、神に誓って「令和だと何年」か、一回も考えないまま過ごしたので、反省の意を込めているのであった。   十二支は昔から好きで、僕自身は卯(うさぎ)年なので、有名な南方熊楠の「十二支考」で、兎は乱行(他の種目との生殖行為=人間のように遊戯に順化されたセックス)が出来る、淫乱な小動物なので、占いとかはまあ、フロイド的には魔女の文学なので興味はあるが臨床の分析対象としか思っていないが(あれは臨床とするのが適切でしょう)、熊楠はさすがだ。と思うものの、「だから」十二支が好きな訳ではないのだった。   それでですね、はっきりと嫌いなものは、ジャズと落語の融合とか、民謡をロックバンドが、とかいった、説明を要さないだろう、アレで、アレは本当に気持ちが悪い。先日 DOMMUNE でも言ったが、細野晴臣が沖縄をトロピカルと捉えていて、人生の中で、一般的な日本人の沖縄観と全く違う沖縄観を人生の中で浮沈させながら生きているのは、そういうことだと思うけれども。   と、十二支の話に戻ると、僕が十二支(「干支」と言わず「十二支」と言うのは「十支」もあるからなんですよね。今から書く話は十支では不適切になるのである)をこよなく愛するのは、そもそも音楽は12進法、というより3進法と4進法のクロス進法なのだけれども、そのことと十二支はすごく適合するんですね。  
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