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narikoさん のコメント

髪の毛伸びましたね。以前の写真で気になっていたことが。サングラスもやっぱり吟味して購入したものなんでしょうね~。サングラス姿もかっこよかったのでファストファッションのものしか持っていないから何だか欲しくなりました。
「余裕が無く、浮かぶ妄想も浮かばない」妄想ほどタダで楽しいものはないと思います。妄想万歳!
No.22
126ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
    11 月 22 日(金曜)    今日は UOMO の連載で試写会に行きまして、スタローンとシュワちゃんの本格初共演だという「大脱出」という、ナイスなのかギリなのかアウトなのかワタシには解らない邦題の作品で(元タイトルは「脱出計画」)、とても面白かったです。    こうしたタイプの映画のマニアという程ではないのですが、いきつけの台湾マッサージや人間ドックなどでよく流されているので(前者はともかくーー台湾人青年達の日本語のレッスンにもなるので、日本語吹き替えに台湾語字幕が出るタイプが再生されているのですがーー後者は、、、?と思われるかもしれませんが、これがやってみると凄く良いんですね。例のドック半纏みたいなのを着た、無表情な人々の群れの中に「ダイハード」の一番新しい奴がループで流れていたりして、恐らく誰もがーー唐突な表現に聞こえるかもしれませんがーー勇気づけられていると思います。主人公は大抵、死ぬ程の目に遭いながら結局心身ともに元気なので・笑)、良く観ます。マーヴェルのシリーズなんか台湾マッサージで「アイアンマン2」を観たのがきっかけで全部観ちゃいましたからね。    しかしロバート・ダウニー Jr. (「アイアンマン」の主人公)ですら今時珍しいアメリカンタフガイ像で、素晴らしいなあと思っていたんですが、スタローン&シュワちゃんの前ではサブカルですねアイアンマンは(笑)。ストーリーなんか全部書いちゃっても全然怒られないような(むしろ喜ばれるような)物件ですけれども、何しろまあ、州知事辞めて離婚したシュワちゃんの素敵な年の取り方にはちょっと仰け反る程でした。淀川先生がご存命ならば&ひょっとしてイーストウッドぐらいまで行くんじゃねえか。という感じで、とにかく二大スターががっぷり四つ。というよりも、シュワちゃんの素晴らしさを堪能する映画です(スタローンと比べると、そもそもステロイド感が全くしないし)。    所謂ゴールデンラズベリックな、トンチキなボムでは全然なく、普通に緻密で良く出来た脚本、イマジネイティヴな巨大刑務所(本作はいわゆる「アルカトラズ系」の知的変形ですね)の造形、等々、肩すかしを食う程ちゃんとしていて、とても楽しかったです。まあ何せ、 HIP HOP マニアには、あのフィフティが「ハイテクオタクの、メガネかけた、優しいが正義感溢れる黒人サイバーハッカー」役で出て来るのが渋過ぎかつ嬉し過ぎ。ですねー。    っていうか、スタローンとシュワちゃんと並ぶと、あのフィフティが(特に役作り用に何かしている訳でもないと思うんですが)「ひ弱なチビ」に見えるという(笑)とんでもないマッスルプライオリティな映画で、今様に言えば大変に俺得(田中ちゃんに教わった言葉)でした。ゴールドジムなんか託児所の遊び場だよラッパー君。自分の家にジムを持たないと。という感じですかね。フィフティは絶対に自宅でボディメイクしていると思いますけどね。そして演技はスタローン&シュワよりずっと上手かったです(笑)。    ワタシは大谷君がラッパーとして大成功し、 US オヴァーグラウンダーみたいに映画俳優になれば良いのに。と本気で思っているのですが、ワタシが面白おかしくではなく、本気も本気で物を言うと、とにかく沈黙か苦笑か、場合によっては嘲笑が起こるばかりで、二言目には胡散臭いとか信用出来ないとか与太話とか言われ続け、韓国が時差導入に意欲を見せたりすると(まあ、30分と刻んで来たのは予想外でしたが・笑)、一転して「菊地さん、また予言が(汗)」とか言う人がいて(「時事ネタ嫌い」に書いたんですね。凄く面白い本なのにイーストプレスさんがぜんぜん売ってくれないです。何方か買ってください)笑ってしまいました。あんなもん、素直な気持ちで観て考えれば、誰にだって導ける妄想だと思うんですが、とにかく今、余裕が無い時代になってますんで、浮かぶ妄想も浮かばない。といった塩梅なんでしょうか。しかしキーパンチしてみると凄い響きだな「余裕が無く、浮かぶ妄想も浮かばない」。    ワタシがチャラ感が大好きで、胡散臭い与太話ばかりしているのは紛れも無い真実ですが、では一体何処に(「いずこに」と読んでください)、信用に足る、全く胡散臭くない、重みのある先見性を備え、全くブレず、過去の発言に間違いない実績を持つ一流でカッチョ良い発言者がいるのか、ご指名して頂きたいです。不勉強ながらワタシ一人も知りません。今はもう、みんな同じなんですよ。勿論、ワタシもです。    今の時代「発言」する事の重みは、本質的には保持されていますが、市場的には大暴落し続けており、相済いませんまたしても SNSDIS (少女時代 IS 。ではなく、 SNS への DIS )みたいになっちゃうんですけど、コレは間違いなく素人さんが全員発言者となった結果でしょう。「オレはプロの発言者なんだ。偉いんだぞ」と言っているのではないです。    音楽や喋りでは(ワタシにとっては喋りも音楽に内包されますが)溜めが一番大事なんですよ。ワタシは軽躁病ですんで(それでも、試写会場の近くにある「青山の有名なカフェ」でコーヒーとパスタをやったら、突然ぐったりしました・笑・写真は、トイレで撮った物です)、やたらと饒舌で、やるバンドのサウンドはミニマル系よりマキシマム系(音量も発音数も)だと思われがちですが、 10 人も 11 人も雁首揃えてフルテンにしたら一瞬でブラックアウトですよ。ポリ構造と溜めがあるんで、長時間柔らかく動くんですね。我々の音楽は。スポーツのチームと全く同じです。    菊地のマシンガントーク。とか良く言われますが、本当のマシンガントークから見たらワタシなんぞモデルガンか水鉄砲ぐらいのもんです。本物のマシンガントークは発狂した人物(院内であれ、ストリートであれ)によるものです。ワタシは堅気の皆さんに比べると随分とそれを聞いている方だと思うので、少しはあやかっているのかもしれませんが(笑)。それではまた明日。
ビュロ菊だより
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