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世界中でデリバリーピザ事業を展開するドミノ・ピザは、自社ロゴを活用して盲ろう者向けメニューを作成するバリアフリー施策を南米の一部地域で実施し、ユーザーにとってはさほど意味を持たないロゴをあえて受け手側の目線で再構築することで従来あまりアプローチできていなかった層へアピールしました。
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施策を説明した動画は「世の中のロゴの多くは特別な意味を持たない。わたしたちのドミノのロゴだって同じ……だと思っていました。よく観察した結果、わたしたちのロゴには大切なメッセージを伝えることができる可能性があるということに気付いたのです」というメッセージで幕を開けます。
その“メッセージ”とは、上下に分かれたドミノのデザインを点字に変換して、メニュー内容を記載できるようにしたもので、世界点字デー(1月4日)に合わせてハワイアンピザやアメリカンピザなど、さまざまな商品名をドミノのロゴで表現したメニューを作成し、盲ろう者の支援施設に配布しました。
この“翻訳”によって注文数を増やすことが狙いの施策かと思いきや「それだけではありません。自分たちのメニューだけでなく、競合他社のメニューやプロモーション内容をも点字に変換したのです」というフレーズが画面に映し出され、他社のデリバリーサービスも利用しやすくしていたことが明かされます。
ビジュアルでしか見ることができないチラシなどを点字に変換し、自社だけでなく他社の商品も巻き込むことで盲ろう者へのユーザビリティを上げることに成功した事例に対してCNNは「ドミノ・ピザのおかげで世の中のあらゆるレストランが盲ろう者フレンドリーになった」とコメント。ブランドロゴを企業主体のものとしてではなく、ユーザーにとって意義のある存在に転換することに成功したと言えるでしょう。
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