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ダイバーシティの考え方にはじまり、 LGBTQやフェムテックに関する話題がようやく開かれた場所で話しができるようになってきました。それでも、広報や宣伝の世界では多分にセンシティブな内容を含むことから、表現に自ら蓋をしてしまうことがあるのが日本の現状でしょうか。そういう点では性に対してオープンマインドな海外の取り組みは参考になります。
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コンドームをはじめとした避妊具など、性にまつわるプロダクトを販売するイギリスのHANXが、日常会話でタブー視されがちな性に関する啓蒙を行うための雑誌広告を公開しました。膣の入り口周辺の筋肉が勝手に収縮してしまい、性行為が困難になってしまう膣痙という性交困難症の一種にフォーカスした広告は、目を引くキャッチコピーを大きくあしらうことで多くの人に膣痙の症状を知るきっかけを提供しています。
「鳥さんや蜂さん、あと“壊れた膣”についての話をしよう」や「キューピッドの矢が入れない時どうすればいいの?」「ダーリンごめんね、今夜は無理。私の膣、たまに勝手に閉じちゃうことがあるのよね」といったキャッチコピーがピンクの背景の上に書かれており、膣痙が引き起こしてしまう現象をユーモラスかつグラフィカルに表現しています。
4種類公開されたビジュアルの右下には「膣痙が原因で性行為が苦痛なものになってしまったり、時には行為そのものができない事態になってしまいます。皆さんの体験談を聞かせてください」という説明文とともにURLが書かれており、公共の場で言及するハードルが高い症状について、安心して語れる場があることをアピールしています。
今回HANXが発表したキャンペーンでは、あえて写真を使わずイラストレーションとタイポグラフィのみの広告にすることで、表現に柔らかさをもたせ、多くの人の目に留まりやすい訴求力とストーリー性を両立させています。
性関連の商材を販売するブランドならではのソーシャルグッドな広告は、自分の身体に悩むすべての人に救いの手と語らう場を与えたいという願いが込められた事例に仕上がったようです。
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