運営するシマダグループでは、東京、神奈川、沖縄石垣島に8施設のホテルを運営、今回の浅草は9施設目となります。また、グループ会社には吉川醸造があり、「雨降///あふり」をメインに日本酒を思う存分楽しめて日本の文化を体験できる、インバウンドにおすすめのホテルとなっています。
吉川醸造の「雨降///あふり」シリーズは、丹沢大山(雨降山)の伏流水を仕込み水として使用する、新ブランドとして誕生しました。国内では珍しい硬度150~160の硬水が使われ、原料のお米を「削らない」製法、低精白醸造や低アルコールなど、さまざまな挑戦を続けています。
SAKE Bar Hotel 浅草では、チェックイン時に古来より酒器として扱われてきた枡を一人に1つ渡されます。宿泊者限定のラウンジとなる1階のカウンターでは、この枡を使用して、その日のおすすめ日本酒が飲み放題で提供されます。
また、一部有料ですが、飲み放題以外にも吉川醸造の旬の日本酒、日本酒カクテルといったものから、ジャパニーズウイスキー、米焼酎など、日本酒以外のお酒も用意。カウンターには一口サイズのおばんざいや、ちまきなどの軽食も用意されています。
日本酒を堪能した次の日には、 美味しいおむすびを用意。シンプルな塩から、スパムむすびや天むすなどの人気の具のほか、変わり種のおむすびもあり、お昼までしっかり精力のつく朝ごはんとなっています
足湯の入り口にセットされた日本酒をお好みで枡に注ぎ、日本酒とともに足湯を楽しめるスペースも。また、お部屋設備の内湯のほかに、予約制となる10階で利用可能な露天風呂・サウナの付いた貸切風呂・水風呂もあります。
古来より日本酒は神に捧げられ、神聖な存在とされてきたことに合わせて、館内には本物の枡をあしらったアートや酒蔵をモチーフにしたアートが散りばめられています。旅の目的に合わせた客室は4タイプあり、それぞれ日本酒にちなんだ名前がついているのも粋です。
また、日本文化を楽しんでもらおうと、ルームウェアには和風スタイルも選べ、一つ紋付きの羽織や足袋、雪駄も用意されています。さらに、カラフルな浴衣や浅草の三社祭で使用されたオリジナルの法被といった貸し出し、ホテルの敷地内で楽しめる線香花火など充実の取り揃えです。
アフターコロナと円安の追い風もあって、インバウンド需要は増しています。そんな中、宿泊だけではない付加価値を持たせたライフスタイル型ホテルもさまざまな形で増加中です。
今回のホテルは、浅草というとくに外国人が訪れる観光地という立地もあり、日本文化の体験に特化したサービスを提供するスタイルとなっています。ターゲットをあえて狭めて、外国人が浅草で体験したいことにとことん寄り添った、サービスブランディングの好例といえそうです。