ノルウェー北東部にある小さな街ホーテンは、のどかな片田舎の風景が続く小さな街でありながら、多くのテック系スタートアップが拠点を構える土地でもあります。そんな二面性を強く打ち出し、ビジネスの発信地としてホーテンをブランディングすべく現地のテック系企業の求人募集広告を自治体が主体となって“宇宙に打ち上げる”という前代未聞の奇抜な施策が行われました。

多くの企業の甚大な協力を得た上で空の果てへと打ち上げられた求人広告が向かった先は、地球から6光年離れたバーナード星という恒星。たどり着いた先で広告を目にする地球外生命体はいないかもしれませんが、小さな自治体が勇気を持って実施した奇抜な広告手法は多くのメディアの注目を集めることに成功しました。

ホーテン自治体のでBusiness Developerを務めるKarl Jørgen Tofte氏は、施策の公開に合わせて「ホーテンには数多くのテック系スタートアップがいて、そのすべてがサステナブルで先進的な解決方法でさまざまな問題と向き合ってくれています。そんな彼らを少しでもサポートしたいという思いからこの施策の実施に踏み切りました」とコメント。プロジェクトに関わったChristian Omholt氏も「テック領域で優れた知見やスキルを持っている人をホーテンに呼ぶためにはどうしたらいいのか。その答えは、とても複雑なことをとてもシンプルな手法で表現するというものでした」とコメントし、小さな自治体だからこそ実現できた強い団結力と、ひたすら課題と向き合う精神力をアピールしました。

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