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「精巧に作られた靴を履くと別世界に行けるような気がする」。
「フェラーリを手に入れたがる人たちと同じ。わたしの場合は靴なの」。
「実は買った靴はあまり履かず、宝物みたいに大事にしてる」。
「履くかどうかは関係ない」。
これらは、この映画に登場する、熱烈に靴を愛する女性たちのコメント。
足を入れた瞬間から背筋がピンとなる「ハイヒール」は、女性にとって、特別な存在ですよね。美しくなりたい、強くなりたい、新しい自分になりたい、とハイヒールを履き続ける女性たち。また、美しいデザインの靴を創りだすことで女性たちを魅了し続けているシュー・デザイナーたち。
映画『私が靴を愛するワケ』は、彼らのインタビューを中心に、靴の歴史や心理学的、社会学的に見た"靴"の魅力を紹介していきます。
ファッション誌のエディターやセレブたちはもちろん、クリスチャン・ルブタン、マノロ・ブラニク、ピエール・アルディ、ロジェ・ヴィヴィエといった憧れのブランドのデザイナー本人たちが登場するのも、作品の見どころ。「クリスチャン ルブタン」がいかにセレブたちに愛されているかは、こちらの記事にもありましたよね。
美しく陳列された、繊細なデザインの靴の数々は見ているだけでうっとり。普段ハイヒールは苦手、と思っている私も気分がワクワクしてきました。靴って本当に不思議な魅力があります。
しかし、高くて細いピンヒールの靴を履きこなすのは相当な技量が必要。作品では、ランウェイでよろけるスーパーモデルの映像などもあって、ピンヒールで颯爽と歩くことが彼女たちのようなプロにも難しいんだとちょっと安心したりもして。映画では、ヒールの高い靴を履いた時の歩き方のアドバイスもあり、けっこう参考になりますよ。
「ペタンコ靴でセクシーに見せるには身体を磨かないといけないけれど、ハイヒールなら一瞬にしてセクシーになれる」というコメントにもなるほど納得。フェティシズムの側面から見た靴の魅力も興味深く解説されています。
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『私が靴を愛するワケ』[公式サイト]
監督:ジュリー・ベナスラ
出演:クリスチャン・ルブタン、マノロ・ブラニク、ジョバンナ・フェラガモ
原題:God Save My Shoes
5月11日(土)、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
Caid Productions, Inc. All rights reserved./(c)Mattel, Inc.
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(文/ミヤモトヒロミ)
RSSブログ情報:http://www.cafeglobe.com/2013/04/029327movie_god_save_my_shoes.html