「胃カメラの検査」と聞くと憂鬱になりませんか? 私も過去に3回ほど胃カメラを飲んだことがありますが、あの苦痛は検査した人にしか分かりませんし、こんな話題を出すとこれから検査する方は不安になってしまいますよね。
でも「鼻から入れる胃カメラは、従来の口から入れる方式よりも苦痛が少ない」ということを聞いたことがある人も多いかもしれません。
実際のところ、鼻から入れる方式と口から入れる方式では、どんな違いがあるのでしょうか?
ウェブサイト「鼻から.jp」よると、鼻から胃カメラ(経鼻内視鏡)を入れる最大のメリットは、何と言っても吐き気が少ないことだそう。喉の診察で、舌の奥をヘラみたいなもので押され「オエッ」となった経験があると思いますが、これを咽頭反射(いんとうはんしゃ)と言います。口から胃カメラを入れる場合は、少なくともこうした咽頭反射が起こります。しかし鼻から入れる場合は、胃カメラが舌の根元に触れないので、ほとんどと言って良いほど吐き気をもよおすことなく検査を受けられるのです。
更なるメリットは検査中に会話ができること。口を自由に動かせますので、担当医師への質問などがその場でできるので安心です。
経鼻内視鏡は鼻腔(びくう)へスプレーをし出血を予防、ゼリー状の液体を流し込み局部麻酔を行います。麻酔が少量であるため体への負担も少なく、検査終了後30分から1時間で水や食事の摂取、車を運転することもできます。
「鼻から.jp」では、より詳しい検査の流れを分かり易いイラストや動画で確認でき、経鼻内視鏡を受けられる医療機関も検索できます。経鼻内視鏡検査は苦痛が少ないため、経験した人のうち9割以上が「次回も鼻から」を希望しているとのことです。
胃や食道の病気は早期発見でほとんど完治できますので、「胃カメラが苦手だけど、胃の検査を受けたい」という方は是非サイトをチェックして、検査に出かけてみてはいかがでしょうか。
photo by Thinkstock/Getty Images
(文/六島京)