講談社は2月22日、2足歩行や会話ができるロボット『ATOM』が全70号で完成する『コミュニケーション・ロボット 週刊 鉄腕アトムを作ろう!』を4月4日に創刊することを発表。パートナーとなる手塚プロダクション、NTTドコモ、富士ソフト、VAIOと共同で『ATOMプロジェクト』発足の発表会を開催しました。
『コミュニケーション・ロボット 週刊 鉄腕アトムを作ろう!』は、4月4日に創刊号が830円(税別)で発売され、その後通常号を1843円(税別)、高価格の号が最大9250円(税別)で販売。2018年9月に全70号、18万4474円(税別)で完成するとのこと。
完成した『ATOM』は全高約44cm、重量が約1400g。2足歩行ができるほか、ユーザーの顔を認識して年齢や性別、相手の趣味嗜好に合わせて会話したり、胴体に設置された2.4インチの液晶ディスプレーに映像やコミックなどのコンテンツを表示することが可能。子供に絵本を読み聞かせたり、ユーザーと一緒にラジオ体操する利用シーンが映像で紹介されました。
発表会では、『ATOM』が手塚プロダクション取締役ヴィジュアリストの手塚眞氏を既に知っているユーザーと認識して話しかけ、講談社代表取締役社長の野間省伸氏は初めて会うユーザーとしてあいさつするデモが実演されました。
開発やサービスの提供に携わる『ATOMプロジェクト』参加5社の役割分担は下記のとおり。
講談社:
全体プロデュース・発行・販売
シナリオ編集
手塚プロダクション:
モデリングおよびキャラクター監修
NTTドコモ:
クラウドAI
自然対話プラットフォームの提供
対話シナリオの設計技術支援・共同開発
富士ソフト:
ロボティクス設計開発
フロントエンドAI
本体のOS・アプリケーション設計開発
VAIO:
基板実装
組み立て代行サービス
富士ソフトは、高齢者施設などに向けて提供しているコミュニケーションロボット『PALRO(パルロ)』で利用されている“フロントエンドAI”の技術を提供。ドコモは、音声エージェント『しゃべってコンシェル』の技術をベースに、タカラトミーと共同開発したロボットおもちゃ『OHaNAS(オハナス)』にも採用されている“自然対話プラットフォーム”を提供します。
『ATOM』のメインボードの実装はVAIOが担当。VAIOは組み立て代行サービスも提供し、2018年9月以降にVAIOが組み立てた完成品を21万2900円(税別)、1000台限定で販売します。
マガジン形式ではデアゴスティーニの『週刊ロビ』、スマートフォンと融合したシャープの『ロボホン』、トヨタが開発する『KIROBO mini』など各社が参入するコミュニケーションロボットですが、アトムという強大なキャラクターパワーを備えた『ATOM』は、幅広い世代から注目を集めそうです。『週刊 鉄腕アトムを作ろう!』の定期購読とVAIO組み立てによる完成品は、『講談社オンラインストア』で本日から予約を受付中です。
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