5月19日より公開となる映画『メッセージ』。巨大な宇宙船の襲来と地球外の知的生命体とのコンタクトというSFの王道的な設定と、ヒロインの人生の物語という全く異なる2つのストーリーを繊細に絡ませた感動のエンタテインメントとして世界中から絶賛されています。
本作は、優れたSF作品に贈られる“ネビュラ賞”を初め、名だたる文学賞を数多く受賞している米作家テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を基に誕生した感動作。『ブレードランナー 2049』の監督にも大抜擢された監督ドゥニ・ヴィルヌーヴが、絶対に“映像化不可能”と言われていた本作を独創的な映像美と世界観で表現し、世界中の映画賞を席巻しています。
そのストーリーは、娘を亡くした言語学者ルイーズが主人公となり、突如出現した巨大な球体形飛行体との“対話”が描かれたもの。しかし、日本では“球体型飛行体”のビジュアルの面白さがネットで話題となっていて、“ばかうけ”、“柿の種”、“ハッピーターン”など日本でお馴染みのお菓子に例える声が。
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実は、この謎の飛行体は1つではなく世界12カ所に同時に上陸しているのですが、その理由は映画で確かめていただくとして、今回はそんな12カ所の“飛行体”を一挙にご紹介します。ばかうけ祭のはじまりだー!
“彼ら”が上陸した先は、デンマーク、アメリカ合衆国、オーストラリア、パキスタン、ヴェネズエラ、日本、中国、シエラレオネ、スーダン、黒海、シベリア、イギリスの12カ所。
▼デンマーク
▼アメリカ
▼オーストラリア
▼パキスタン
▼ヴェネズエラ
▼日本
▼中国
▼シエラレオネ
▼スーダン
▼黒海
▼シベリア
▼イギリス
デンマークのグリーンランドではオーロラをバックに静まりかえり、中国では上海タワーを横目に、観光地スポットからもばっちりその姿が確認できる場所で浮上している彼ら。日本に上陸した飛行体は北海道の岬、沢山の人が暮らしているであろう街の上空に陣取っているのです。どの飛行体を見てもばかう……とっても個性的ですよね!
そんな飛行体12隻が各国に上陸したことについて、本作のメガホンを取ったドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、「“彼ら”を地球のあらゆる場所に着陸させたかった」と製作当初からその構想が頭にあったとコメント。さらに「どの国に現れたかは、実は関係ないんだ。彼らはただ“地球”に上陸しただけ。僕らにとっては意味不明でも、彼らにとってはちゃんと意味あることなんだよ」と、本作のストーリーに関わる意味深なコメントを明かしています。
監督が語ったこの謎を紐解くヒントを、本作の主演エイミー・アダムスがエピソードと共に語っています。彼らが人類に送る“メッセージ”を探っていく言語学者ルイーズを演じたアダムスは、この役を通じて「自分の周りの世界を今までよりも深く洞察することができるようになった」。「娘を仕事の都合で世界中に連れて行くと、その各地の子どもたちとコミュニケーションをとるようになるの。互いに話す言葉は違うのに、“共通の言葉”を自然に見つけ出すのよ。コミュニケーションと言語の元になるのは、私たちが話す言葉だけではないんだということがわかったわ」と、役を通じて自身の娘の様子から発見があったとのこと。
知れば知るほど深すぎる映画『メッセージ』。公開まで待ちきれない! という方はぜひ、先日行われたドゥニ監督、樋口真嗣監督(『シン・ゴジラ』)、前田真宏さん(『マッドマックス 怒りのデス・ロード』)によるトークショーの模様を動画でご覧ください。
【動画】SF監督3名の必聴トークショー! 樋口真嗣&前田真宏が映画『メッセージ』を考察
https://www.youtube.com/watch?v=UG6tFauD3hk [リンク]
映画『メッセージ』公式サイト
http://www.message-movie.jp
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