今回は、『はてな匿名ダイアリー』から転載させていただきました。
■石破茂が言ったとされる「戦争に行かない人は、死刑にする」うんぬん
いろいろ騒がれてるけど一番悪質なのがこのブログでしょうか
「自民党の石破幹事長が、「戦争に行かない人は、死刑にする」と発言(東京新聞)」 2013年07月17日 『velvetmorning blog』
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2013/07/16/6904448
タイトルからしてさも東京新聞が件のタイトルで記事を書いたかのようにミスリードしてますね。
ソース元の東京新聞記事
「特報 | 平和憲法に真っ向背反 石破幹事長の「軍法会議設置」発言」 2013年07月16日 『東京新聞(TOKYO Web)』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013071602000128.html
velvetmorning blog、タイトルから内容も前提無視/拡大解釈が続く記事なのですが、知人などがこれを元に番組での発言を確認もせずに騒いでいる事に苛立ちを覚えたので、動画の開始から05:10くらいまでの要点となる部分を仕事サボって書き起こしてみました。
長い説明なので、石破茂本人の見解を述べているのか、権力を行使する側の発言を例えているのか、また「死刑にされる」とされている(死刑にすると言っているのは件のブログ主や反射的に騒いでいる人)自衛隊員や国民の発言を例えているのか、発言主があいまいな部分については少し補足してみました。
自分は脱原発は強く勧めるべきだと考えているけど、未だにどの党に投票するか迷っていて、自民党信者でも石破信者でもないが、安倍首相が自身の見解に合わない主張をする人や、原発推進やTPPの方針に反対する人を「左翼」と決め付けて攻撃している様を見て、一国の首相としてみっともないなという感想を持っていました。
また一方この件について「言った」と決め付けて思考停止している人も、本質的には安倍首相のそれとなんら変わらないと思って軽蔑しています。
ここで石破茂が説明している事は現実的に「戦争が起こってしまった場合、誰がその責任を持ち、判断し、問題を解決できるのか」、「それを明確にする為の法改正」についてであって、問うべきはその事の是非についてであり、「言った言わない」ではない。
なし崩し的に原発推進やTPPが推し進められ自民党に対して苛立つ気持ちは自分にもありますが、こんな言葉尻をとった記事に踊らされていないで、まず自分で想像力を働かせて考えて判断してほしいと思います。自民党を攻めるポイントはここじゃないはず。
前置きが長くなりましたが動画と書き起こしです。
あとは読んだ皆さんが反証/検証して判断してみてください。
できればPART1から全部見て判断してみてください。
あとはじめての増田なので書き方がおかしかったり読みづらいところがあると思いますが、あしからず。
「石破幹事長 憲法改正について語る PART3」 『YouTube』
https://www.youtube.com/watch?v=m2BXY8684cg
●「石破幹事長 憲法改正について語る PART3 」書き起こし 05:10まで
[石破]
(自衛隊について)国の独立を守る組織が、国家の基本法に書いていないというのはどういうことなのですか、ということがまずございます。で、そして書いていないから、九条は決して自衛の為の組織を保有する事を禁じたものではない、なぞという裏読みをしてですね、ずっと答弁をしてきているわけですよ。
強く解釈をやっているわけですよ。じゃあこのそ(ちょい噛み)、なんで、国の独立を守る組織が憲法に書いてありませんか、そしてその組織は誰が指揮するのですか、
というようなその議論に対して、あるいは自衛権の行使についてもっとも国家の基本的な物事の定めが憲法のどこを探してもないと言うのは一体どういうことなのですか、
で、「いいでしょ今あるんだから、合憲なんだし(自衛隊について言及しているものと思われる)」と言う方がおられるけれど、それって国家のあり方としてどうなんですかね。
[コメンテーター?]
具体的に軍になった場合ですね、この組織の編成とか運用とか装備ですね、それは具体的にどう変わっていくのかとお考えですかね
[石破]それは軍になったかならないかで変わるものではございません。それはそういうものではない。
ですから今の自衛隊法にも、「自衛隊は国の独立と平和を守る」という風にきちんと定められておりますので、
憲法で義務となったからといって自衛隊の装備が変わるものではありませんが、ありませんが、あのー憲法のほかの条項にですね、
あのー軍事裁判所的なものを創設するという規定がございます。自衛隊が軍でない何よりの証拠は、軍法裁判所がない事であるという説があって、うーん、それはですね、
今の自衛隊員の方々が、「私はそんな命令はききたくないのであります」、「私は今日を限りに自衛隊を辞めるのであります」、いわれたら
「あーそうですか」(権力を持つ側がそれなら上等だ、覚悟しておけという意味?)という話になるのですよ。
「私はそのような命令にはとてもではないが従えないのであります」と言ったらめいっぱいいって懲役7年、なんですね。
(現行法での規律違反に対する処罰に言及しているものと思われる)
で、あのー、これは気をつけて物を言わなきゃいけないのだけど、人間ってやっぱりこう死にたくないし、怪我もしたくないし、
「これは国家の独立を守るためだ!そうせよ!」と言われた時に、いや行くと死ぬかもしれないし、行きたくないなと思う人は、いないという保障はどこにもない。
だからその時に「それに従え」、それに従わなければその国における最高刑である、死刑がある国は死刑、無期懲役なら無期懲役、懲役300年なら300年、
そんな目にあうぐらいだったらば出動命令に従おうっていう。「お前は人を信じないのか」(愛国心や犠牲心に対して言及していると思われる)って言われるけど、
やっぱり人間性の本質ってのから目を背けちゃいけないと思うんですね。
今の自衛官たちは、"服務の宣誓というものをして、事に臨んでは危険を顧みず、身をもって職務の完遂に務め、もって国民の負託にこたえる"っていう
誓いをして自衛官になってるわけですよ。でも、彼らのその誓いだけが縁(よすが - 頼るとするところ)なんですよ。ね。
本当にそれでいいですか?っていうのは問わねばならない。で、軍事法廷というのは何なのかというと、全て軍の規律を維持するためのものです。
[アナウンサー]
あのここにですねー、この憲法改正するのに国防軍に審判所を置くとこうなってます。
[石破]はい。
[アナウンサー]
この審判所というのはそれに当たるという事ですね?
[石破]はい。
[アナウンサー]
これはただその公開の法廷じゃないんですね?
[石破]公開の法廷ではございません。
[アナウンサー]
ないですよね。
[石破]はい。
[アナウンサー]
そうするとそれは秘密裏に行われていくって事ですよね?
[石破]それは最終的には、不服があれば、上告することは可能だ、ということは理論的にはありうるわけです。
[アナウンサー]
あー上訴書いてあるわけですね。
[石破]はい。
[アナウンサー]
書いてあるの。
[石破]はい。そこはですね、そういうそのなんでもそこでやってしまうということはいたしません。それは基本的人権に抵触するものですから。
そういう事はいたしません。しかしながら、その審判所の目的はただひとつ、軍の規律を維持するという事なのであって、
そのこと(基本的人権を犯すこと)に広げることはしてはなりません。もうひとつは確かに上訴は認めてますが、そのことを審判するのに何年も何年も何年もかけてたら、
規律の維持はきわめて難しいので、そこの調整は図らなければなりません。そして当然我々が検証しなければいけないのは、
帝国憲法下の軍事法廷はどうであったのか、ということの検証はきちんとしなければならない、という事だと(聞き取れず)
[アナウンサー]
なるほど。あのー
画像:日本国憲法『flickr from YAHOO!』
http://www.flickr.com/photos/91344170@N00/4918298570/
転載元:こちらは匿名投稿『はてな匿名ダイアリー』からの転載です。
転載記事は2013年08月09日時点のものです。
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