【南極】南極の氷はどうなっているか?(中部大学教授 武田邦彦)

今回は武田邦彦さんのブログ『武田邦彦(中部大学)』からご寄稿いただきました。

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■【南極】南極の氷はどうなっているか?(中部大学教授 武田邦彦)

先日、朝日新聞が「南極やグリーンランドの氷が融けていて、そのスピードが速まっている」という記事を出していた。NHKもクローズアップ現代(この番組はこれまでも数回、データに基づかない放送をしているが)が温暖化の放送をした。

南極の氷は今、どうなっているか、それは専門家ならすべての人が知っている次のデータだ。

【南極】南極の氷はどうなっているか?(中部大学教授 武田邦彦)

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少し小さくて見にくいが、赤い太い線が今年で、「南極の氷の面積は現在、過去最大」である。氷の面積がそのまま氷の体積ではないが、氷の厚みはなかなか測定が難しいので、現在の所、「少なくとも南極の氷の面積は少し増大しつつある」と言える。

このデータは特別なものではなく、世界ではこのデータしかシッカリしたデータはない。また、南極の氷が変わらないことについて、その理由は「南極の気温(普通は気温の絶対値ではなく、標準の温度との差で示す)は変わっていない」という事による。

【南極】南極の氷はどうなっているか?(中部大学教授 武田邦彦)

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http://getnews.jp/img/archives/2013/09/nankyoku_data2.jpg

このグラフは1979年からの南極の気温であるが、気温(偏差)がまったく変わっていないことを示している。

温暖化報道は実に犯罪的だ。放送法では、「意見の対立のあるものについては両論を紹介すること」と規定されているし、もともと南極の気温や氷の面積のデータは一つしか無く、「南極の気温は変わらず、氷の量も変わっていない」というデータしかないのに、NHKも朝日新聞もここ10年ほど、ずっと事実に反する報道を続けている。

その理由はなんだろうか?

民主主義でもっとも重要なのは、国民に正しい情報を提供することだ。国民が主人で選挙で議員を選ぶのだから、国民に間違った情報を提供したら民主主義も機能しない。

NHKと朝日新聞は自分たちが報道という神聖な社会的活動をしていて、報道の大切なのは事実を伝えることであり、国民をある方向に洗脳することではないという基本的なことに立ち返り、これまでの誤報を訂正して説明しなければならない。

執筆: この記事は武田邦彦さんのブログ『武田邦彦(中部大学)』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年09月11日時点のものです。

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