それとなく秋葉原の食を探求する“ガジェ通秋葉原制覇”ですが、そろそろラーメンが恋しい季節で御座います。
というわけで、筆者(YELLOW)も美味しいラーメンを求めて、今日も街を彷徨います。
鮮魚らーめん『五ノ神水産』
あまり“鮮魚らーめん”って表現は使わないのですが、要するに出汁に魚を使った鮮魚系ラーメンで御座います。
無論、豚骨や鶏ガラと共にラーメンの歴史を作って来た“煮干し”を使った節系(カツオ節等の乾物)も魚と言えば魚ですが、鮮魚系ラーメンはその名の通り“魚のアラ”などを使っています。
もっとも日本でも“アラ汁”として鮮魚を出汁に使う汁物は親しみがありますし、おフランス料理では“フュメ・ド・ポワソン”として多くの料理に使われています。
というわけで、魚を使ったスープのラーメンが生まれるのも当然でして、ここ数年で鮮魚系ラーメンもメジャーになりつつあります。
そんな鮮魚系ラーメンを牽引するのが『五ノ神水産』というわけです。
『帆立つけ麺』を所望する!
とりあえず蕎麦巡りをしたものの、激しい雨に心が折れた筆者は癒やしを求めて『五ノ神水産』に訪れてみました。定番と呼べる『らーめん銀だら搾り』(780円)を食べる気満々だったのですが、表の看板に
「本日限定やってます」
みたいな看板がありました。まあ、限定ごときで筆者の心は揺らがないのですが、さらに
「ホタテを飲んでみませんか?」
みたいな挑戦的なフレーズにキャッチされました。正直、ホタテ飲んでみたいです。
店内は小洒落た感じでして、女子層にもウケそうな内装は好評価です。
カウンターも広いので、ゆっくりラーメンを味わう事が出来ます。
『帆立つけ麺』を食す!
整いました。
麺の盛り付け方が特徴的ですが、これまた非常にシャレオツ感溢れるビジュアルではないでしょうか?
スープからは帆立の美味しそうな香りが立ち上がり、間違いなく美味い奴な雰囲気を醸し出しています。
圧倒的な帆立のチカラ!
筆者も注目している貝出汁ラーメンですが、牡蛎と並んで個性的なスープになる“帆立”様の存在感が半端ありません。
つけ麺のスープとしての濃度も高く、否応無しに麺に絡んで存在感を主張して来ます。
また、牡蛎と違って比較的多くの人に好まれる帆立は、その味も予想しやすく馴染みがあるので、かなり個性的なスープではありますが、誰もが受け入れやすい味と言えるんじゃないでしょうか?
帆立スープに負けない麺のチカラ強さ!
さらに特筆すべきは麺の強さでしょうか?
茹で加減もベストで、太麺の歯ごたえと麺としての柔軟さの両方がバランスしています。麺自体も小麦粉の外側まで使った全粒粉とのブレンドと思われ、味も香りもスープに負けない強さがあります。
なので見た目はシャレオツ感漂うラーメンですが、中身はどっしりした芯のある骨太な一品かと存じます。
かなり美味しい麺なので、最初の一口はスープに絡めず麺だけ食べてみて下さい。
鶏チャーシューも旨し!
鶏肉を使ったチャーシューですが、これも非常に美味しいですね。
鶏の腿肉を使っているのですが、おそらく“ちょっと良い鶏”の腿肉と思われ、その味の濃厚さは特筆に値します。
これは調理の仕方だけでは超えられない“素材の良さ”が感じられますね。
締めは“スープ割り”も可能!
スープ割り(残った“つけ汁”をスープで割ってくれるサービス)もあるので、まさに「帆立を飲む!」って形で終わる事になります。
しかし!
この濃厚な帆立スープであれば、確実に“ライス投入!”で旨さ倍増なので、食券機でライスの食券も買っておいた方が正解な予感です。
ご馳走様でした!
『帆立つけ麺』 総評
『帆立つけ麺』も含めて、様々な限定ラーメンを出してくる『五ノ神水産』は、秋葉原近辺では貴重な“鮮魚ラーメン”の店として、脳味噌にインプットしておく必要があると思います。
特に魚系のラーメンは少な目な秋葉原ですので、女子層的には要チェックなんじゃないでしょうか?
それでは、是非みなさんも秋葉原で魚っぽいラーメンを欲した時には、この『五ノ神水産』の事を思い出してみて下さい。
『五ノ神水産』
住所:東京都千代田区神田多町2-9-6 田中ビル別館 1F
営業時間 11:00~15:00 17:00~21:00
定休日:無休
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