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2009年のニューヨークで起こり、奇跡的な生還劇として世界に広く報道された航空機事故の裏側を、クリント・イーストウッド監督が映画化した『ハドソン川の奇跡』。イーストウッド監督と初タッグとなるトム・ハンクスを主演に迎え、「155人の命を救い、容疑者になった男」の真実が、現在大ヒット上映中です。

そんな『ハドソン川の奇跡』から、サリー機長が国家運輸安全委員会から厳しく追及される本編映像が到着。容疑者サリー機長VS国家運輸安全委員会の両者一歩も譲らない静かな激闘が繰り広げられる緊迫のシーンとなっています。

【動画】『ハドソン川の奇跡』サリー機長(トム・ハンクス)緊迫の本編映像
https://www.youtube.com/watch?v=vc0NRzoJ4nk

このたび公開されたのは、事故が起きた後、サリー機長が副機長スカイルズとともに国家運輸安全委員会から事故について厳しい追及を受けるシーン。絶体絶命の事故から乗員乗客155人全員の命を救ったサリー機長。しかし、ハドソン川への不時着は本当に正しい判断だったのか? 空港に戻れたのではないか? と容疑者になってしまうという知られざる真実があり、容疑者サリー機長と国家運輸安全委員会の静かなる激闘が幕を開けます。

委員会はそもそも事故を“墜落”と断言。しかしサリーは「意図した結果です。墜落ではなくあれは不時着水です」と負けじと対抗。なぜ空港に引き返さなかったのか?と問われれば、「高度が不十分だった。長さと幅があり安全なのはハドソン川だけでした」と答え一歩も譲りません。だが委員会からの厳しい追及はさらに続く。高度と降下率の計算は? と言われると「40年以上何千回もの飛行経験から決断しました」とキッパリ断言するサリー機長。ハドソン川に不時着という究極の決断を下した機長だが、その判断は視認と長年の経験から一瞬の判断だったと強く訴える姿が心に刺さります。

サリー機長を演じたトム・ハンクスはサリー機長が追い詰められていくシーンについて「国家運輸安全委員会とのやりとりは、映画にとってとくに興味深いものになったと思う。このプロセス全体を通して機長の危機感が伝わり、私にとって演じ甲斐のあるシーンだった」と振り返っています。容疑者になってしまう機長は、この後もさらに厳しく追及を受けることになります。家庭に問題はなかったのか? 飲酒はしていなかったのか? もし不時着に失敗して死者が出ていたら……。

さ実はモデルとなった実在のサリー機長は、パイロット時代に事故調査をする立場を経験していたことが分かっています。事故を調査する側とされる側、どちらの気持ちも理解できるというサリー機長は、どちらかが悪者というわけでもないことをハンクスに明かしています。実際にサリー機長と話し役作りに励んだハンクスは「サリーは私に、調査官たちは自分たちの仕事をしているだけなんだと話してくれた。川の中に高価な機体が沈んでいる以上、彼らは何が起きているのか正確に知る必要がある。サリーはちゃんとそれを分かっていたんだ」

正しい事をしたのだと分かっていてもサリー機長は度重なる厳しい追及に精神的に追い詰められていく……。本当に自分の判断は正しかったのか? と疑心暗鬼になっていく機長の姿が観る者の心を大きく揺さぶります。彼を待ち受ける真実とは?その目でぜひ確かめてみてください。

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http://getnews.jp/archives/1526402 [リンク]

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