長寿映画雑誌『キネマ旬報』がめしテロ特集!? 10月20日発売の最新号・11月上旬号の表紙に『深夜食堂』の小林薫演じる「めしや」のマスターと、七輪で炙られた秋刀魚が登場します。
また、巻頭特集は「いい映画にはおいしいごはんとうまい酒」。そうそう、いい映画って本当にごはんと酒がうまそうなのよ!
キネマ旬報は1919年(大正8年)に創刊し、今年創刊97年目を迎える長寿映画雑誌。なぜ映画誌で“食“企画なのか? 編集部を直撃すると「食欲の秋――。あまりこむずかしいことは考えず、映画専門誌だって時には季節に身を任せたい。深夜ドラマの一ジャンルを作った『深夜食堂』の映画化第二弾『続・深夜食堂』の公開も間近、ここらで食欲を刺激される、本当はみんなが大好きな”食”にまつわる映画を掘り下げたい」とのこと。
また、「観れば思わずおなかが鳴る映画『かもめ食堂』以後10年、日本映画の“おいしいシーン”はフードスタイリスト、飯島奈美が支えてきたと言っても過言ではない。『深夜食堂』のスタートはドラマだったが、松岡錠司を監督として映画のスタッフで作りあげてきたシリーズ。そのなかでフードスタイリストという技術スタッフを映画界で確立させた一人ともいえる松岡錠司監督と、飯島奈美の”食”へのこだわり、またそのメニューの数だけ描かれる人間模様が『続・深夜食堂』でも、シリーズを踏襲されしっかり描かれた作品になっている。『続・深夜食堂』の、食と人間模様の在り方は現代的且つ普遍的でもあることから、旧作、外国、アニメ、ドキュメンタリーも取り上げつつ、『続・深夜食堂』は2000年代における”食”についての映画としての代表的な一作としてフィーチャーしたい作品だった」という熱いメッセージも。
編集部のコメントにもある通り、本作でまず目を引くのは、やはり小林薫演じるマスターの振る舞うおいしそうな料理の数々!今回はピックアップされるのは、「焼肉定食」、「焼うどん」、「豚汁定食」の3品。そのほか、四季折々に合わせたおいしそうなごはんの数々も、全篇に渡って登場。フードスタイリストの飯島奈美が手掛けた、“うまさ”が映像から滲み出るような見事な料理は、本作の大きな見所のひとつ。上映中はおなかがグーグー。上映後は思わず食堂に駆け込みたくなってしまうはず。
見どころ満載の『キネマ旬報』11月上旬号は10月20日発売。そしておいしそうな料理の数々と心温まる人々のドラマが、観る者の心と小腹を満たしてくれる『続・深夜食堂』は11月5日公開、食欲の秋と芸術の秋を同時に味わえる2つのコンテンツにご注目を。
『キネマ旬報 11月上旬号』
850円+税
10月20日 (木)発売≪巻頭特集内容≫
「いい映画にはおいしいごはんとうまい酒」
表紙:「続・深夜食堂」 巻頭トビラ:宮崎祐治(イラストレーション)≪中面特集≫
*日本映画の食卓の風景
・Before ’70 川本三郎「卓袱台のある風景」 (「めし」「麦秋」ほか)
・70’s& After 轟夕起夫「生と性は食に通ず」(「タンポポ」「家族ゲーム」ほか)*「続・深夜食堂」
・松岡錠司監督インタビュー
「日本映画界の新たな技術スタッフ・フードスタイリストと共に起こした革命」
・撮影現場ルポ 「松岡錠司と飯島奈美の『食』を撮るこだわり」
・飯島奈美インタビュー
「フードスタイリストのお手柄! 日本映画をおいしくした飯島奈美の仕事」*おいしい映画を撮る人 沖田修一[映画監督]インタビュー
*外国映画のおいしいシーン(「バベットの晩餐会」「シェフ 三つ星フードトラックはじめました」ほか)
*監督映画はいつも誰かが食べている(「殺人の追憶」「弁護人」 ほか)
*宮崎アニメのガストロノミー(「ルパン三世 カリオストロの城」から「風立ちぬ」まで)
*対談 宇田川幸洋×太田和彦 「映画の中の酒場」
*「食」なドキュメンタリー
・食糧問題継承系&グルメ寄りドキュメンタリー12本
・映画を観る+食べる+語る「100年 ごはん」
大林千茱萸監督インタビュー