メガネストアでアレコレ試着してみたものの、「何かしっくりこないなぁ」と思って、結局買わず仕舞いなんてことありますよね。自分に似合うメガネなんて自分ではピンとこないし、店員に聞くのも恥ずかしいし、オススメしてもらったとしても本当に似合っているかなんて判断できないし……。
そんな悩めるメガネ難民に朗報です。ユーザーに似合うメガネを“人工知能(AI)”が見極めてくれる時代がやってきました!
人工知能がメガネのお似合い度を採点
ジェイアイエヌが開発したメガネのレコメンドサービス『JINS BRAIN(ジンズ・ブレイン)』は、AIによる機械学習(ディープラーニング)を採用した業界初のシステム。11月9日(金)より、全国のJINS店舗およびJINSのオンラインショップで提供を開始しました。
『JINS BRAIN』には、約3000人のJINSスタッフが、のべ6万枚にも及ぶ画像データを評価した情報を集積。メガネをかけた人の顔画像を認識すると、男性型の感性を持つAIと女性型の感性を持つAIが、それぞれメガネのお似合い度を算出してくれるのです。
『JINS BRAIN』を体験してみた
JINSスタッフの協力のもと、実際に『JINS BRAIN』を体験してみました。
スタッフの説明によると、「フレームの縦幅は、眉からあごまでの3分の1を目安に」、「眉のラインとメガネのリムラインは似た形に」することがメガネ選びのポイント。さらに筆者の場合は、輪郭が卵型(丸顔+面長顔)なので、ベーシックなスクエア型で天地幅(レンズの縦幅)の大きめなフレームが似合いやすいとのことです。
【参考】JINS「メガネ選びのポイント」:
http://www.jins.com/jp/guide/03/page09.html[リンク]
アドバイスに従ってスクエア型のメガネを試着し、タブレット端末のブラウザで立ち上げた『JINS BRAIN』で顔写真を撮影。
すると、男性型のAIはマッチ度61%、女性型のAIはマッチ度79%と、まずまずの採点結果が出ました。男女で評価が分かれるのも面白いです。
続いて、自分でも“似合いそうにない”と分かるラウンド型やリムレス型のフレームをかけてみたところ、AIの判定も軒並み低評価に。お世辞を抜きにして客観的に評価してくれる仕組みであることは確かですね。
自分の感性に自信がない人や、店員の「とってもお似合いですよぉ~」という言葉が信用できない人でも、『JINS BRAIN』を使えば、機械的に算出した評価が選択の後押しをしてくれるでしょう。先入観にとらわれず様々なメガネを試してみることで、意外な出会いが待っているかもしれませんよ。
オンライン上でもレコメンドしてくれる
『JINS BRAIN』は、手持ちのパソコンやスマートフォンからでも利用できるのが嬉しいポイント。
サイト上で画像を撮影あるいはアップロードすることで、AIがオンライン上でもお似合い度を評価してくれます。
今までは店舗でしか分からなかったPD(瞳孔間距離)の測定も可能です。
メガネを選択するとバーチャル試着ができ、AIがお似合い度を判定してくれます(※店頭でサービスを利用する場合は、店内にあるメガネの試着による判定のみ)。PDの値によってメガネのサイズが最適化されるため、正しいフィット感でメガネのお似合い度を測ることができるのです。メガネを通販で買うことに不安を抱えている人にとっては、うってつけのサービスと言えるでしょう。
今年3月には、メガネの3Dバーチャル試着ができるオンラインサービス『JINS VIRTUAL-FIT(ジンズ・バーチャルフィット)』を発表したジェイアイエヌ。今後もし『JINS BRAIN』との融合が実現すれば、メガネ選びのスタイルがまた劇的に変化するかもしれませんね。
『JINS BRAIN』:
https://brain.jins.com/
※取材で利用した『JINS BRAIN』はプロトタイプのため、本番と仕様が異なる場合があります。