jphouse1.jpg
その狭さから「ウサギ小屋」などと揶揄されることもある日本の住宅事情ですが、海外の人の目にはどう映るのでしょうか。日本の“平均的”な住居を内見したこちらの動画についていたコメントが興味深かったので紹介しようと思います。

【動画】Brand New Japanese House Tour(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=Jv6SbFlZMbU[リンク]

jphouse2.jpg
東京江戸川区にある3階建ての新築戸建て住宅。4LDKの車庫付きで4580万円。購入者の平均年収は300万円から500万円の間が多い。

jphouse3.jpg
jphouse4.jpg
jphouse5.jpg
ドアホンや温水便座、換気扇の機能から雨水・下水の配管まで把握しているセールスマンがすごい。

jphouse6.jpg
周囲の家との密集具合はいかにも東京。一応日差しは確保されているけど……。

動画を見た人たちの反応
・日本の住宅の内装には共感できすぎて困る
・私も。欧米の住宅の豪華さ・壮大さとは対象的なミニマリズムと機能性がいいわ
・日本の家の内装は本当に美しくて機能的だね。アメリカの平均的な家は無駄な物を置いてあるスペースが多すぎる
・でも乾燥機はあったほうがいいなぁ
・日本人は使いやすさをより重視するんだね
・カナダと比べるとかなり手頃な価格だよ

やがて話題は住宅の価格に。

・だよね。私もカナダ住みだけど、この家は綺麗で手頃。カナダだと築60年の家がもっと高くて70万ドル、改築に7万ドルもする
・トロントとバンクーバーの住宅事情はもっと悪い
・ちょっと個性のない家だけど、いいね。もっと古くて安い家の情報も見たいな
・ニューヨーカーだけどさ、こんだけ揃って新築で40万ドルって最高じゃん
・ウェストウッド(※ビバリーヒルズの隣の学生街)でベッドルームが2つの家を買おうと思ったら最低100万ドルからだよ。ロサンゼルスの住宅事情はクソすぎる
・パリと比べると、東京の郊外でこれだけの広さの新築で40万ドルは安い。フランスではもっと地価の安い都市でも、40万ドルでこれだけの家を探そうと思ったら、新築でも中古でもなかなか見つからないよ
・イギリスのテラスハウスに住んでるけどさ、もっと小さくてトイレは1つなのに、この家の倍以上の60万ポンド(約8400万円)もするよ
・イギリスの不動産業者もこれだけ丁寧で知識があれば……
・オーストラリアのメルボルンで100万ドルの新築住宅に住んでる。広さはこれの倍で広い庭付き。でもこの日本の家は先進的で品質も高そうだし、スペースを効率的に使っているね。今の高すぎる家よりこの日本の小さな新築住宅に住みたいな。オーストラリアの首都圏にある住宅の30%は100万ドル以上するんだ。で、それらのほとんどは築50年以上だという。オーストラリアは日本の住宅メーカーから学ぶべきことが多い

続いて話題は住宅の品質に。

・機能性が売りの電子機器のように細部まで行き届いてるね。日本よ、もっと住宅を世界へ輸出してくれ!
・でも30年後には建て替えなきゃいけない安普請だよ。コンクリ製の家もあるけど倍はする。仕上げの品質は日本のすべての物と同じく現代的だし綺麗だし、最高だね。
・イギリスより遥かに先をいってるなぁ。磁石式のドアストッパーですら興味深い
・シンプルですっきりしていて、加えて便利だね
・オーブン(※魚焼きグリルのことか)が小さすぎる。こんなんで何を作れっていうのさ
・日本の料理でオーブンを使うのはそんなにないから。西洋風の料理を作りたい人は別に買うんだよ
・ドアホンのところ、アメリカだと専ら防犯用カメラだけど、日本だとその心配はないんだね
・廊下と角が狭すぎて家具を運び込むのが大変そう
・どの家にも日照権が確保されているのが本当にいいと思った

コピペしたようなデザインだし、庭もないし、決して広いとはいえない間取りの住居ですが、思いのほか好評でした。どうやら他の先進国の大都市圏で、この価格帯で同等の住居を探そうとするとかなり難しいようです。景気低迷が続いて相対的に日本の地価が下がったためでしょうか。あと、台所とか浴室とかトイレがコンパクトにまとまっていて、かつ高機能なところも人気。海外でも人気の温水洗浄便座をはじめとする日本の水回り技術は世界に誇れるものだということを改めて実感しました。

画像とソース:『YouTube』より引用

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: ろくす) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

RSS情報:http://getnews.jp/archives/1624539