『ドキュメンタル』は、10人の芸人たちが自腹での参加費100万円を握りしめ、制限時間6時間の中で、芸人のプライドと優勝賞金1000万円をかけて笑わせ合う“密室笑わせ合いサバイバル”番組。
2016年11月に公開されたシーズン1に引き続き、シーズン2が満を持して登場です。
シーズン2の参加者は次の通り。
宮川大輔*
藤本敏史(FUJIWARA)*
ジミー大西*
日村勇紀(バナナマン)
児嶋一哉(アンジャッシュ)
小峠英二(バイきんぐ)
大島美幸(森三中)
津田篤宏(ダイアン)
吉村崇(平成ノブシコブシ)
斉藤慎二(ジャングルポケット)
*:2回目
警告はイエローカード、笑ってしまったらレッドカード。
イエローカード2枚目、もしくはレッドカードで退場となります。
また、シーズン2では新ルールとしてポイント制が導入されました。
追加となった新ルール
「出演者には、1回笑わせる度に1ポイント付与。
制限時間、残り1時間となった時点でポイント数を公表。
2人以上で制限時間を迎えた場合は、ポイント数が1番高い参加者が勝者となる。」
今回取材いたしました『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』シーズン2に関する質問、松本人志さんとのやりとりを全文掲載いたしました。
最後の最後が一番のピーク
—今日はよろしくお願いします
松本人志(以下松本):おねがいしまーす。
—シーズン1での手ごたえ、芸人の仲間の皆さん、一般視聴者からの反響などがあれば。
松本:あー、そうですね、割と評判は良いとは聞いてましたけどね。ただあの、やっぱりルールの改正はちょっと必要かなぁー、とは思ってたんですよね。
あの、中盤くらいで一番ピークを迎えちゃうので、後半、もっとさらにエキサイティングにしていけるかなあ、っていうのをシーズン2では、ルールを改正してうまくいったかなあと思っているんですけどね。
—ポイント制を導入したと。
松本:そうですね。ボクシングじゃないけどアグレッシブさというかね、そういうのもポイントにしていかないと。ある程度は自分から何もしかけない、笑うことも無ければ笑わすこともしない、ていう人が優勝ではさすがにやっぱり盛り上がりに欠けるだろうというのはありましたからね。ええ。
—うまく作用しましたか?
松本:今回は良かったですね。
—そこがシーズン1とシーズン2との……
松本:相当大きな違いだとおもいますねー、うん。
—シーズン2の見どころを。
松本:そういった意味では、どんどんあの、しり上がりによくなっていくというか。多分、最後が一番のピークにうまく持ってこれたかなとは思いますね。
「児島は別にどっちでも良かった」「ジミーは飛び道具」
—初参戦のメンバーの印象、期待することなど。
松本:あの、やっぱりこの面子を見ると、ちょっとこっちも意識はしたんですけど、自分たちでこう笑いを取りに行くというか、どんどん仕掛けていく、ディフェンスよりもオフェンスが得意な人間を10人上手く選べられたかなあ、ということですね。
あとちょっと、吉本にあまりとらわれないっていうのも、これからどんどん間口を広げていけるかなというのもあったので。ぜひ入ってほしいな、というひとは何人か居て。全部になったので非常に良かったですね。
—吉本以外の方だとバイキングの小峠さん、バナナマン日村さん、アンジャッシュの児島さんが出演しています。
松本:児島は僕は別にどっちでもよかった。(会場笑)本人が変に「やりたい」というので、泣く泣く受けたんです。
—シーズン1から引き続き登場されてる宮川大輔さん、藤本さん、ジミー大西さん、いらっしゃいます。
松本:大輔とフジモンは、あまりにも全く初めての人ばっかり10人だと「さあどうなのか」っていうところもあって、まあ経験者二人くらいいてくれたほうがいいし、前回もうまくムードを作ってくれたので面白い展開を生まれやすいかな、ということですよね。
あとジミーは、なんでしょうか……あの、ちょっと飛び道具というか、こういう人も一人要るかなあ、と。多分早い段階でいなくなっていくんやろうな、と思うんですけどね。
(会場笑)
シーズン2の出来が良すぎる?
—オファーがあれば、第3作目も?
松本:これ本当に、ね、ちょっとあんまり言いすぎるとアレなんですけど、シーズン2の出来が結構ほんとによかったので、まあそのシーズン3があるとすれば、もちろん是非やってみたいなと思うんですが、このシーズン2を超えることが相当難しいぞ、というか。ね。ちょっとそこが、悩ましいところですよね。
参加金額を上げて「シニア大会」
—松本さんご自身の参加は?
松本:いや、僕はしたかったんですよ! したいんですけど、やっぱこう、なんなんでしょうね。周りが止めるんですよ。
(会場笑)
どういう意味があって止めてるのか、わからないですけどね。でもいつかはやってみたいですし、もっと言えば、前も言ったかな、シーズン10まで行けばね、チャンピオン大会みたいなこともね、できたら面白いとも思いますし。
そういう意味では僕もどこかで参加したいんですけど……まあ、そうなると確かに、芸歴がね。僕だけ急にちょっと上がってしまうので、あ、ジミーはあんなの芸歴有ってないようなもんですからね。(会場笑)ギュッとしたら、2か月くらい……。
(会場笑)
ある程度の芸歴の人間が10人集まって一回そういうシニア会みたいなものがあれば、……んー、是非やってみたいですけれどね。もっと金額あげてね。
—シーズン1のインタビューでは、「ジミー大西さんとは戦いたくない」とおっしゃってました。本作、戦いたくない相手は居ましたか?
松本:ジミーはやっぱ厳しいですね。ちょっと予測不可能なとこもきますしね、なかなか彼は強敵だと思いますけど、ただ、本人は、「僕は絶対笑わない」と。「笑わすことは得意だけれど、絶対誰か何かやっても笑わない」って言うんですが、めちゃくちゃゲラだった、っていう(笑)
(会場笑)
ま、うまくハマればすぐ退場になるんじゃないかな、とは思いますけどね。
芸人以外も
—最後の質問 前作も今作も芸人さんが主演なさってました。今後タレントさんでこういった方が出たらおもしろくなるかな、というのはありますか?
松本:なるほどなるほど、無くは無いですよね……。あの、なんていうんでしょ、シーズン1、シーズン2とかね、見てもらえば「ああ、なるほど、こういうことか」っていうのが、ある程度理解してもらえれば、確かにその芸人に限らず、女優さんとかミュージシャンの人とか、出てくるのは面白いかもしれないですね、うん。
—ミュージシャンの方でも、twitterとかみていると(ドキュメンタルが)すごく面白かった、っていう声が聞かれるので、芸人さんに限らず今後も。
松本:そうですね。TMレボリューションとか。(会場笑)風浴びといたら笑うんじゃないでしょうか。
—ありがとうございます