デザイン・機能・リモコンどれもがスマート LG電子のスマートテレビを触ってみた

LGエレクトロニクスが販売するスマートテレビ『LG Smart TV』を触らせていただく機会があったので、レポートをお届けします。『Apple TV』やAndroid搭載のセットトップボックス(STB)などスマートテレビ環境を実現する機器が登場していますが、LGエレクトロニクスの製品はテレビ一体型のスマートテレビ。機能面だけでなく、デザインや操作するリモコンまで、一貫してスマートさを感じさせる製品になっています。

●シンプルで使いやすい『マジックリモコン』
マジックリモコン
最少のボタン構成
『LG Smart TV』を特徴づけるのが、直感的な操作ができる専用リモコンの『マジックリモコン』。ホイールと一体になった決定ボタンと十字キーを中心に、ホームキー、「戻る」キー、音量ボタン、チャンネルボタン、「3D」ボタン、「マイアプリ」ボタン、電源ボタン、消音ボタンと、最少に絞ったボタンから構成されています。

画面に向けてリモコンを使用

リモコンを画面に向けて操作すると、Wiiリモコンのようにカーソルを操作可能。リモコンにはジャイロセンサが搭載されており、画面に対してリモコンの位置を精度よく検出できます。

ポインタを動かしてクリック、ホイールを回転させてスクロールでほとんどの操作ができるため、手元を見なくても画面に集中できるのが特徴です。ゲーム世代に受け入れられそうなリモコンですが、販売してみるとボタン数や操作のステップ数が少ないことから、年配の層にも評判がよいとのこと。

テレビのリモコンって、つい画面に向けて「エイッ、エイッ!」とボタンを押すことになりがちですが、『マジックリモコン』はソファにふんぞり返って、手元で操作できるのが魅力的。ホイールによるスクロールは、特に番組表を見るときに大活躍しそう。ジェスチャー操作にも対応し、クリックしながら水平にドラッグするとチャンネルの切り替え、V字にドラッグすると最近使ったアプリの一覧表示といった機能を利用できます。

●動画系サービスやSNSなど充実したアプリ群
ホーム画面ではカテゴリー別にアプリを表示
この『マジックリモコン』があったうえで快適に楽しめるのが、本体に搭載されたアプリの数々。ホーム画面にはアプリがカテゴリー別でカード状に並び、クリックで選択して起動します。よく利用するアプリは「マイアプリ」として登録して、画面下に表示されるアイコンリストからすぐに起動が可能。

『Googleマップ』も利用可能

「プレミアム」のカテゴリーには、『hulu』『TSUTAYA TV』『アクトビラ』などの動画配信サービス、『YouTube』『Googleマップ』『Skype』といった定番サービス、SNSの『Twitter』『Facebook』などをラインアップ。動画を見るだけでなく、パソコンで利用頻度の高いサービスをそのまま利用できます。

「LG Smart World」のカテゴリーには、LGが配布している有料・無料のさまざまなアプリが並びます。アプリはここからダウンロードしてテレビにインストールが可能。リモコンの直感的な操作で遊べるミニゲームもあり、小さな子どもがいる家庭で好評なのだとか。

フルHDでウェブブラウザも快適に表示

全機種が1920×1080ドットのフルHDなので、ブラウザアプリでウェブサイトを見るのも快適。ページのスクロールには『マジックリモコン』のホイール操作が活躍します。

『マジックリモコン』とソフトウェアキーボードの相性は抜群

『マジックリモコン』の便利さを実感したのが文字入力。ソフトウェアキーボードを表示して、文字をクリックして入力すればウェブ検索などもサクサクできてしまいます。

検索といえば、検索アプリの機能も秀逸。入力したキーワードに対して、『YouTube』など動画コンテンツやアプリ、ハードディスクを接続している場合は録画した番組、ウェブ検索まで横断的に結果を表示します。

●番組情報や録画操作にすばやくアクセス
画面上に番組情報を表示
テレビ視聴中にカーソルを画面上に動かすと、チャンネルと番組名の情報を表示。テレビに外付けハードディスクを接続していると録画ボタンが表示されるので、クリックして録画を開始できます。一般のテレビでもリモコンのボタンを押せばできる操作ですが、パソコンやスマートフォンの操作に慣れた我々にとって直感的なユーザーインタフェースが採用されているのが特徴です。

番組概要や放送時間など詳細情報を表示

画面上の情報表示エリアで「i」をクリックすると、画面下に詳しい情報を表示。番組概要や放送時間などの情報を見ることができます。

テンキーを表示して入力可能

画面上の情報表示エリアでリモコンのアイコンをクリックすると、テレビリモコン風のテンキーが表示されます。データ放送で利用する「青」「赤」「緑」「黄」のボタンは、これをクリックして入力可能。

3Dテレビとしても実力十分
軽量で充電不要な3Dメガネ
3Dテレビの機能も充実しています。まず印象的なのがメガネの軽さ。偏光方式を採用しているため、標準タイプの3Dメガネは13.5グラムと軽量で、充電も不要。

デュアルプレイモードでは、1画面に2人のプレイヤー用の画面を重ねて表示

3Dゲーム用に用意されたデュアルプレイモードでは、1画面に2人のプレイヤー用の画面を重ねて表示するので、それぞれ別のメガネをかけてフルスクリーンでゲーム画面を共有できます。

筆者はアクティブシャッター方式の3Dテレビしか見たことがなかったのですが、画面が明るくチラつきの少ない偏光方式を体験して、「3Dもいいなあ」と改めて見直してしまいました。何よりメガネが手間いらずで軽いので、気軽に3Dを試せるのが魅力です。

ホーム画面には3Dコンテンツを集めた「3D WORLD」のカテゴリーが用意されており、LGエレクトロニクスが積極的に3D映像を配信しています。

「サイズアップ」がコンセプトの薄型・狭額縁デザイン
画面の縁がほとんどない狭額縁デザイン
本体のデザインも、文字通りスマート。画面の縁がほとんどない狭額縁デザインを実現しています。7~8年前の42インチのプラズマテレビと同じ横幅で55インチの『LG Smart TV』が設置できるそうで、同じスペースでテレビのサイズアップが図れることがコンセプトになっているそうです。

最薄部が17.9mm

見せていただいた『55LM9600』は厚さも最薄部が17.9mmと薄く、本体より画面の存在感が強調されるデザイン。部屋の中で画面だけが浮かんでいるような印象になることから、画面への没入感や3D映像の体感度がアップします。店頭で見かけたら、是非一度チェックしてみてください。

●5シリーズ14モデルのラインアップ
『LG Smart TV』は、5シリーズ14モデルをラインアップしています。『9600シリーズ』は55インチと47インチの2モデルで、最高画質と直下型のLEDバックライトを搭載する最上位機種。『7600シリーズ』は55/47/42インチの3モデルで、LEDはエッジ型を採用。『6600シリーズ』は47/42/32インチの3モデルで、エントリーモデルとなる製品。ここまでの上位3シリーズは『マジックリモコン』が同梱します。

『5800シリーズ』は47/42/32インチの3モデルで、入手しやすい価格帯の製品。ここまでの上位4シリーズは3D対応で、3Dメガネが付属します。

『3500シリーズ』は32/26/22インチの3モデルで、パーソナルサイズの製品。3Dには非対応ですが、スマートテレビとしての機能はすべて利用できます。

『マジックリモコン』が同梱されるのは上位3シリーズのみですが、別売りのリモコンを組み合わせて使うのがオススメ。『マジックリモコン』を含むトータルなユーザー体験が、スマートテレビらしさを実感できると思います。

LG Smart TV

http://www.lg.com/jp/lgtv/

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