Bluetoothヘッドセットやスピーカーなどを開発・販売する米JAWBONE社は、スマートフォンと連動してユーザーの睡眠や活動を記録するリストバンド型デバイス『JAWBONE UP』を4月20日に国内で販売することを発表。JAWBONE社から国際パートナー・製品開発部門の責任者であるヨーゲン・ノルディン氏が来日、プレス向けの説明会を開催しました。
『JAWBONE UP』は、ブレスレットのように手首に装着して、日中は歩数や運動時間、睡眠時は眠りの深さや時間を計測・記録。本体からスマートフォンに転送したデータをiPhone/Androidアプリ『UP by Jawbone』で表示・管理できます。アプリでは食事や気分の記録やデータの共有も可能。スポーツやフィットネスの用途ではなく、24時間、365日装着して自分の状態を把握することで健康管理に役立てるのが目的のデバイスです。
本体は3軸の加速度センサと6~9か月分のデータを保存できるメモリー、ステータスを表示するLED、モードを切り替えるスイッチ、イヤホンジャックからスマートフォンへのデータ転送や充電に利用する3.5mmプラグから構成。シャワーや雨に濡れても使える防滴程度の防水性能と、80分の充電時間で10日間動作するバッテリーを搭載します。充電にはジャックを差し込める付属のUSBコネクタを使用。
医療用の低刺激性ゴムでできた本体は自然な装着感を持つ一方で、ノルディン氏が「機能性ジュエリー」と説明するように、ちょっとカッコいいデザインもポイント。米国では8色のラインアップをそろえていますが、日本ではOnyx、Mint Green、Blue、Light Greyの4色で販売します。
アプリのホーム画面には、目標としている睡眠時間、歩数の達成度、食事の回数をグラフで表示。SNSの機能もあり、友人がシェアした活動記録をタイムラインで表示します。その日の気分は顔アイコンの表情を選んで記録。
活動を見る画面では、歩数や運動の激しさをグラフで表示。「自転車をこぐ」「走る」など運動をする場合は本体のストップウォッチ機能で時間を計測し、アプリ上で運動の種類を選択すると、事前に入力した身長、体重、年齢、性別から消費カロリーを計算して記録できます。デスクワークなど同じ姿勢を続けていると、一度立った方がよいとアラートを表示する『Idle Alert』の機能も利用可能。
睡眠は、本体のスイッチを切り替えてスリープモードにして計測。筋肉の微小な動きから深い眠りか浅い眠りかを判別し、それぞれの時間を記録します。睡眠を判別する目覚ましの機能も搭載。目標の起床時間前後に、浅い眠りのタイミングで本体が振動して起こしてくれる『Smart Alarm』、仮眠を取るのに適切とされる27分の睡眠を、眠りの開始から計算して起こしてくれる『Power Nap』という機能が利用できます。
食事については、データベースに登録された食事の種類からカロリーや成分を計算して記録できるほか、写真や場所の情報と一緒に管理が可能。パッケージのバーコードから食事の内容やカロリーを検索する機能もあります。
デバイス側から「何をしなさい」と指示するのではなく、適切なデータを提供してユーザーに判断してもらうのだと言うノルディン氏。常時装着し続けて現状を把握することにより、「最近寝不足だな」「今日は階段を歩いてみようか」と、ポジティブに健康管理を意識することができそうです。
『JAWBONE』といえばBluetooth機器のイメージが強いですが、なぜスマートフォンとの接続にBluetoothを使わなかったのでしょうか。ノルディン氏はユーザビリティとバッテリーの持ちを理由に挙げていました。Bluetooth機器のペアリングは初心者には難しい場合があることと、バッテリーを消費するため長い期間の使用に向かないことが理由。NFCの採用についても、『iPhone』などNFCに対応しない端末もあるため、ほとんどのスマートフォンで使える3.5mmジャックをインタフェースに採用したと説明しました。ワイヤレスの方が便利ではありますが、だれでも使えるようにするには現在の仕様が最適というわけです。
『JAWBONE UP』はiOS 5.1以降のiOSデバイス、Android 4.0以上のAndroid端末と組み合わせて利用可能。アプリはiOS版のみ日本語化されています。サイズはS/M/Lの3種類を用意。4月20日に発売し、価格は1万2800円(税込み)です。
JAWBONE UP
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