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新社会人・新入生に勧めたいライトノベル小説賞
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新社会人・新入生に勧めたいライトノベル小説賞

2013-04-16 01:31
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    入学式・入社式が終わり、いよいよ新しい生活がスタートした人も多いことだろう。慣れない環境や知らない人たちの間で、新しいことを覚えていかなければならない。新生活は冒険の連続だ。学生は友達作りに、社会人なら人間関係の地固めが重要な時期。なかなか時間もとれないだろうが、一人暮らしを始めて一人の時間が増えた、という人もいるかもしれない。せっかくだからネットサーフィンで時間を費やすよりも、趣味を見つけてはどうだろうか。

    ここでお勧めしたいのは小説の投稿だ。近頃では、ライトノベルの賞が数多輩出され、出版社らがしのぎを削っている。あまりに多くの賞があって、どれに応募したらいいかわからない! という方のためにも、特に新入生・新社会人にうってつけと思われる賞をまとめてみた。

     

    ●おすすめしたい新人小説賞
    まずは電撃小説大賞。泣く子も黙るラノベ賞の筆頭だ。倍率はほかの賞の10倍近くあるが、その分間口も広い。1994年アスキー・メディアワークスにより創設された新人賞だ。過去の受賞者は『ブギーポップは笑わない』の上遠野浩平や『アクセル・ワールド』の川原礫など。2011年募集開始の第19回では応募総数6078点。規模や性質にもよるが、1年間に1度開催されるラノベ賞の応募数は300-600点あたりが平均的だ。破格の人気の理由はいくつか考えられる。
    まず、受賞後にデビューを約束されている『電撃文庫』のメディアミックス展開が圧倒的にうまいこと。作品が人気を得て、漫画化・アニメ化されるまでのタイミングが実にスムーズで旬を逃さない。アニメ化や映画化された作品は更に盛り上がり、小説作品の人気そのものに還元される。ヒット作を作り出す意欲が感じられるレーベルだ。
    また、この賞ひとつで多くの部門が設けられていることも特徴だ。副賞300万円の「大賞」以外に「金賞」「銀賞」「メディアワークス文庫賞」「電撃文庫MAGAZINE賞」が設けられている。4月20日に応募の締め切られた20回では「20回記念特別賞」という特別枠が設けられた。選外であっても最終選考に残れば必ず担当がつく。『キノの旅』の時雨沢恵一や『とある魔術の禁書目録』の鎌池和馬もこうした選外から輩出された作家だ。一次選考を通過した作品にはプロの編集の選評が必ずもらえる。これだけの応募総数を誇りながら万全のサポート体制が整えられているのは、投稿者にとって頼もしいだろう。

    少々異色だが、講談社プロジェクト・アマテラスも面白い。オンラインの特質を利用した講談社独自のプロジェクトで、編集者が直接アドバイスをくれるスレッド式の投稿が話題だ。さまざまなテーマごとのスレッドが設けられ、雑誌巻末の「読者お便りコーナー」といった風情で、投稿されるイラストやテキスト作品も玉石混交。しかし、必ずプロの編集者が目を通してくれる安心感がある。

    このプロジェクトの目玉が、小説新人賞ワルプルギス賞。審査方法も変わっている。まずは投稿したい作品の作中から「原稿用紙2枚分の抜粋文」をスレッド板に投稿。他の投稿者や編集者から続きをリクエストしてもらえれば、全文を投稿できる。つまるところ、賞の参加資格を得るには、リクエストがなければならないという仕組みだ。着目すべきは、抜粋文の投稿時点では作品が未完でも構わない点。賞の締切までに書き上げればいいので、読者の反応を見ながら仕上げていくことが可能だ。賞金はないが、編集者の目に留まれば電子書籍や書籍化の交渉が為される。

    最後にお勧めしたいのが主婦の友社ラノベ作家になろう大賞。新設されたばかりの賞だ。これからの成長が見込まれるという点で、ねらい目と言えるだろう。知名度の低いためだろうか、2013年2月21日だった締切が4月15日に延長されていた。

    受賞者は『ヒーロー文庫』での書籍化が約束されている。ヒーロー文庫そのものが創刊されたばかりの新レーベルで、『小説家になろう』で人気の高い作品を主として出版している。公式サイトで確認できるコンセプトは非常にわかりやすい。

    男なら誰もが夢見るシチュエーションにハマらせてくれるのがヒーロー文庫なのです。

    確かに、出版作品はハーレム的ファンタジーが多いようだ。ファンタジーに抵抗がなく女性キャラの想像が得意な方にうってつけと言えるので、若い男性にお勧めしたい。ちなみに『小説家になろう』は日本最大の小説投稿サイト。出版社の設ける投稿サイトではないが、ここで人気の高い作品が書ければ、ヒーロー文庫のように出版社から交渉がくることも夢ではない。

     

    応募するときには応募要項と締切に気をつけたい。せっかく素敵な作品を書き上げたのに、規定枚数をオーバーしていたり、締切がすぎていては台無しだ。規定外の応募や、締切後の受付は通常認められていない。そうした厳しさは社会と同じだ。しかし、自分の空想の世界に遊ぶことはストレス解消にもなる。社会や学校ではルールを学びながら、部屋では脳を思い切り妄想と空想の世界に遊ばせて、自分だけの小説を書いてみてはどうだろう。いつの間にか小説家の道が開けている…そんな未来が訪れるかもしれない。

     

    電撃小説大賞
    http://asciimw.jp/award/taisyo/novel_top.html 【リンク】

    講談社アマテラスプロジェクト
    http://p-amateras.com/ 【リンク】

    ラノベ作家になろう大賞
    http://hero.hinaproject.com/ 【リンク】

    小説家になろう
    http://syosetu.com/ 【リンク】

    ※この記事はガジェ通ウェブライターの「小雨」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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