今回はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログGT~三十路の元官僚、独立するの巻~』からご寄稿いただきました。
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■それでも維新の会に期待し続ける ~地に足をつけて内政改革を~
え~
橋下さんが結構な失言をされまして、大きな問題になってますね。
なのでここは逆ばりで維新の会の応援演説をしたいと思います。
私はこれから先の選挙で、小選挙区は候補者の人格重視で選ぶので別として、比例は全て維新の会に投票しようと思っています。なぜかというと、維新の会は内政上の論点を唯一提起できる政党だからです。自民党も民主党も与党というものを味わった以上、中央官庁の現実というものを知りすぎてもはや大きな政策上の差異はを作るのは難しくなっているんですよね。
国内政治で今最も大きな問題なのは、地方交付税制度と厚生年金制度です。この両者は中期的には維持不可能な仕組みではありますが、ここに切り込むと高齢者や地方の票が一気に失われ、さらに現在の政治制度の根幹を崩すので政権党を目指す政党は無茶でも「維持します」と言い続けなければならない宿命にあります。日本が民主主義国家で選挙で議員が選ばれる以上、ここの制度改革に取り組むことは事実上不可能なので、破綻が近づくまで問題は先送り・放置されることになるでしょう。(社会保障維持のための)消費増税などはその典型的な政策です。
そんななかで維新の党だけが「地方交付税制度や現行の年金・都道府県制度を前提としない」組織基盤を作っているので、この党だけがまさにしがらみ無くものを言い続けられる存在だからです。ただその前提として「維新の会が野党である」という条件が必要なのですが。他の政党は巨大な地方支部を既に多く持っている以上、必要性が分かっていたとしても本格的な地方自治改革に取り組むことはできません。イノベーションのジレンマって奴ですね。
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さて話は戻って、橋下さんの例の慰安婦の失言??ですが、多分外交上のタブーに切り込むことで存在感を発揮しようとしたんでしょう。ただそれが正しいにしろ間違ってるにしろ軍も資源も無い今の日本の条件下ではそもそも外交で強気に出ることをは出来ないんですよね。主張は一理くらいはあるかもしれませんが、憲法や地理上の制約もあって、今の日本にはそれを通せるだけのセオドア・ルーズベルトばりの棍棒が無いので「外交は寝技」が原則にならざるを得ない訳です。
そんなわけで橋下さん始め維新の会には原点に返っていただいて、内政問題で与党では言えない本質的な問題を提起し続けてほしいと思っています。外交に下手に手を出すと大やけどしちゃうんで、維新の会には10年、20年先を見据えてしこしこと地方から国を変えていく手を打ってほしいですし、その限りにおいては少なくとも10年間は与党にならないことを願って、私は維新の会を応援し続けます。
ということで今日は媚び諂い気味の更新でした。
ではでは。
執筆: この記事はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログGT~三十路の元官僚、独立するの巻~』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年05月16日時点のものです。
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