アホな幹部に現場が翻弄されるパターン

今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

■アホな幹部に現場が翻弄されるパターン
某プロブロガーの脳天気な話がなんで癇に障るかというと、妙な話にのめり込んで現場をめちゃくちゃにする経営幹部の言動と、かなりの部分が一致するからなのだよね。

現場を知らない経営幹部、社長に限らないが社長にしておこう。社長同士の親睦会かどこかで、最新の話を仕入れてくる。その話に痛く感動した社長は、早速次の日に現場の人間、といっても社長が指示するなら部長あたりか、話を仕入れた人間が部長なら課長あたりだろうか、に「○○について知ってるかね?」と始める。

部長が「いえ、知りません」と答えようものなら、水を得た魚のように、昨日仕入れたばかりの聞きかじりの知識を話し始める。常に最新の情報をウォッチしてなければだめじゃないか、と。そして早速○○を導入する方向で検討しろとかいう。

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○○について調べてみると、確かに最新の情報だけれど、まだ海のものとも山のものとも評価が固まっていないしろもの。そういう情報に詳しそうな社内の人間に尋ねてみると「知ってますけど、あれは流行るかどうかわかりませんね」とかいう答えが返ってくる。

会社にも冒険は必要だが、冒険する価値のあるものに限られる。○○を慌てて導入するメリットは、うちの会社にはまったくない。むしろ調べれば調べるほど、うちの会社には合わないような気がしてくる。

でももう社長の頭の中では、○○導入は決定事項。何を行っても「そんな後ろ向きなことだから、うちの会社は伸びないんだ」とか、もう聞く耳を持たない。しぶしぶ導入の方向で動き始める。なるべく被害が少ないプロジェクトで。現場からの要望で上げた稟議はなかなか通らないのに、こういう稟議はトントン拍子に通る。

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プロジェクトは予想通り惨憺たる事になる。こんなもんなしで作った方がよっぽど作りやすいですよ、と現場からは怨嗟の声。結局○○を使わずにやり直し同然に。あるいは「○○を使った」という体裁だけのために、申し訳程度に使ってお茶を濁す。実質的には使ってないのと同じ。

その頃には社長の熱もすっかり覚めて、他のことに意識が行っている。まあ、それ自体はそれが正しいのだけどね。やっぱ社長ならいろんなことを考えてもらわなければならないわけで、いつまでも一つのことに執着されても困る。

しかし現場としては、腹に据えかねるよね(苦笑)。

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某プロブロガーの言動の節々が、こうしたことを連想させるのだよね。リスクばかり考えて後ろ向きなのはダメだ、と。そりゃおまえがろくに細かく検討せず、宣伝文句だけを鵜呑みにしてるからだろう、と。言うだけならタダだよね、と。実際に苦労するのは現場の人間なのに、と。

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年09月04日時点のものです。

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