今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
■美味しい物とはなにか?
わりとネットで有名な地方のハンバーグ屋、ずいぶんむかしに連れて行ってもらったことあるんだよね。「美味しくて有名なハンバーグ屋があるから」と。その頃はネットなんてなかったから、どれぐらい有名か知らなかったのだが。
で、食べた感想は「美味しかったけど、そこまで言うほどのことか?」というものだった。いや、純粋な美味しさでいえば、たぶんすごく美味しかったのだろう。でもその時の俺の頭のなかでは「しょせんハンバーグじゃん」という思いだったので、それほど感銘を受けなかった。食べたのもその1回だけだったし、特に自分から食べに行こうとも思わなかった。場所が遠かったというのが理由だけど。
* * *
でも、だからといって当時、そのハンバーグよりも美味しいものを食べてたかというとそんなことはなくて、たいていの食事は近場の定食屋ですましていた。たぶん美味しさからいえば上述のハンバーグ屋よりもかなり下だと思う。単に会社の近くで通いやすかったというだけ。だから多分上述のハンバーグ屋も近くにあれば、頻繁に通っただろう。
思うに「美味しさ」には通いやすさも含まれているのだろう。頻繁に食べれば逆に「ああ、俺はこれが好きなんだな」と自己暗示にかかってくる(笑)。そしてこの感覚こそが人間本来の「美味しさ」なのではなかろうか。
滅多に行かない店というのはその意味では美味しくない。それはグルメ情報が作り出した錯覚。あるいはその希少性に価値を見出しているか。もちろん有名店は料理そのものは美味しいのだろう。でも人間にとっては頻繁に食べるもの、食べ慣れたものを(頭や理屈ではなく)自分の感覚で「美味しい」と思うのだと思う。
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年12月17日時点のものです。
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