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トム・クルーズがガラス面に張り付くハイテクグローブだけを頼りに世界一のビルを登っていく場面が話題を呼んだ『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』。あのハイテクグローブをDARPA(国防高等研究計画局)がマジメに研究しているようです。

研究のヒントになったのは、ヤモリの指先。ガラスのような滑らかな素材にも張り付くことのできるヤモリの指先の構造や仕組みは長年、科学者たちの好奇心を引きつけてきました。研究の結果、ヤモリの足の裏には直径200ナノメートルほどの超極細毛が数十万~百万本も密集して生えており、その超極細毛の“ファンデルワールス力”(分子間に働く引力)によって壁面に接着できることがわかってきました。こうして得られた知見を生物模倣技術として軍事に応用できないかというのです。

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市街地で戦う兵士は、時にロープやハシゴなどの道具を使ってビルを登ったり、屋上から降下したりする作戦に参加することがあります。しかし、このような道具を準備するのには時間がかかるし、兵士にとって負担にもなります。もし例のハイテクグローブだけでビルの壁面を自在に移動することができるのなら、それが一番理想的なわけです。

この理想を実現するためにDARPAから資金提供を受けて開発されたのが『Geckskin』という特殊接着シート。塗装された壁面、ガラス、金属、木材など、さまざまな素材にペタリと張り付き、端からめくるだけで簡単に剥がすことができます。このシートを使ったパドルでガラスを登るデモや、16平方インチのシートで660ポンド(約300kg)の荷重を吊り下げるデモ映像も公開されました。

Demonstration of Geckskin Adhering to Glass

動画:Geckskin on Everything(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=SayqhqTZoxI

画像:DARPA公式サイトより引用

http://www.darpa.mil/NewsEvents/Releases/2014/06/05.aspx[リンク]

※この記事はガジェ通ウェブライターの「ろくす」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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