この一年、よいことも悪いこともさまざまありましたが、よいことのひとつに総務省が8月に立ち上げた「集落支援員」制度があります。これは、「限界集落」という非情な言葉に象徴される危機的な集落に対し「集落の点検活動を行ない、現状と未来についての話し合いをコーディネートし、維持活性化をサポートする」スタッフを配置し、その経費も国が特別交付税として措置するというもので、これまでこのコーナーでご紹介してきたこの10年ほどの間に自発的に農山村に向かった若者たちが支援員に認められれば、彼らにとっても大きな支えとなるものです。

その「集落支援員」制度をNHKクローズアップ現代が取り上げ、年明け早々に放送されますが、そこに登場するのも、このコーナーで何度か紹介してきた新潟県上越市の「かみえちご山里ファン倶楽部」の若者たちです。

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また、この秋全国放送され、大反響を呼んだドラマ版「鳴子の米プロジェクト」=
「お米のなみだ」も、正月、BS2で再放送されます。前回お見逃しの方は、ぜひご覧ください。

お米のなみだ

この「お米のなみだ」を観て感動した宮城県の食品会社が、「鳴子の米」=「ゆきむすび」を使った駅弁を開発し、仙台駅での発売を開始しました。「宮城ろまん街道」といい、一個800円ですが、食品会社が「鳴子の米プロジェクト」からお米を買う値段は60㎏2万4000円。米プロの「支え手」たちが買 い支える値段と同じです。弁当の包装紙には、「鳴子の米プロジェクトが生んだ米ゆくむすびを使用」と大書され、作り手全員集合の写真も印刷されて裏面にま でプロジェクトの説明がびっしり。仙台駅ご利用の際は、ぜひお試しください。新幹線ホームの駅弁売り場でも買えます。
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