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夕方、広島県廿日市市のNPO法人日本ツキノワグマ
研究所の米田一彦さんが突然やってきた。長野県上田
市での講演に行く途中だとのこと。
米田さんは、1948年青森県生まれ。秋田県庁で鳥
獣保護行政を担当していたが、85年にクマの生態調
査に個人の立場で参加したことで、役所仕事と両立が
不可能になり、86年退職。90年に西中国地方のク
マ保全をめざして広島県吉和村(現廿日市市)に転居
した。
そして91年に日本で初めて奥山放獣を手がけた。奥
山放獣とは、捕獲したクマをむやみに殺してしまうの
ではなく、一度はトウガラシ入りのクマ撃退スプレー
を鼻先に吹き付け、「人間は恐ろしい」と学習させて
奥山に放つこと。
ただし、同ツキノワグマ研究所のHPに「当所は愛護
団体ではありません」とあるように、「一度だけは許
す」という考え方で、再び里に現れ、農作物に被害を
与えたり、人家に入り込んだりしたら「捕殺もやむを
得ない場合もある
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