12/7(日)、東京・お台場の科学未来館にて、「義足のファッションショー」が
開催された。
(写真提供:越智貴雄)
このイベントは、今年の障害者週間(3~9日)に合わせて開かれ、義肢装具士の臼井二美男さんが手がけた義足をつけた男女が、音楽にあわせウォーキングするというショー。
モデルは、今年5月に発売された越智貴雄さんの義足ユーザーの女性を撮った写真集「切断ヴィーナス」(白順社)に登場したパラリンピックアスリートをふくむ、男女15名。モデルたちを一目見ようと、多くの人が殺到した。
「定員100人の会場は、私が到着したときはすでに満席で、立ち見の人もたくさんいました。私も立ち見でしたが、それでも全体がよく見えました。写真集で見たモデルさんたちを実際に自分の目で見ると、思ったよりも小柄で華奢なので驚きました」(イベントに参加した50代女性)。
きれいなプリントが施された個性的な義足(写真提供:越智貴雄)
ショーには、ロンドンパラリンピック出場経験をもつ、義足のハイジャンパーの鈴木徹さんも参加。多くの観客を前に自慢の跳躍を披露してみせた(自身の記録は2メートル)。高い跳躍に、観客は目を丸くしていた。
(写真提供:越智貴雄)
ファッションショーイベントを提案した越智貴雄さんは、「パラリンピックの観戦率はいまだ数%。競技場に足を運ばなければ、なかなか見ることができないアスリートのパフォーマンスを、身近な場所で多くの人に見てもらえて嬉しい。一般的に「障害者」というと、ポジティブな印象を持っている人は少ないが、現実の彼・彼女らを知ることで、持っていたイメージが果たして正しいのかと考えるきっかけになってもらえれば」と語った。
本日、NHK「首都圏ネットワーク」(18:00~)で、このときの様子が放映されます!!
12/14(日)まで、越智貴雄「障害者アスリート」と「切断ヴィーナス」の写真展が、日本科学未来館(1階コミュニケーションロビー:無料)にて、開催中。