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【第8回】政治家に訊く:中川秀直
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【第8回】政治家に訊く:中川秀直

2009-10-09 18:01
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    ───────【基本情報】───────

    名前:中川秀直(なかがわ・ひでなお)
    政党:自民党衆議院議員
    選挙区:広島4区
    生年月日:1944年2月2日
    血液型:A型
    尊敬する人:坂本龍馬、J・F・ケネディ
    好きな食べ物:ラーメン、餃子
    妻との約束:毎年1回、谷村新司さんのライブに一緒に行く
    ホームページ:http://www.nakagawahidenao.jp/

    ───────【質問事項】───────

    Q1:政治家になるきっかけは?

    私は政治家になる前は記者でした。社会部から遊軍記者に、厚生省、労働省を担当していきました。足かけ約9年間ぐらいでしたが、残る4年間は政治部でした。その時に、当時自民党国対委員長だった金丸信(かねまる・しん)さんに会いました。大事なことを決める時の話ですが、金丸さんが「私が国対委員で責任持って野党と協議しているんだからいろいろ言うならバッジを外す!」と言って私たちの目の前でバッジを叩きつけたことがありました。たまたま会議でその光景を見て、やっぱり政治家はそれぐらいの気迫でやっていくものだなと魅力を感じました。国民の代表として大事なことを決めていく気迫を感じ、政治家の道も男らしい生き方だなと思いました。

    また記者生活を通じて、官尊民卑という官が民間より偉いということに違和感を感じてました。官尊民卑は政治の世界だけでなく、経済界や国民やマスコミ界にもありました。そういう通年的な空気を打破したいと思ったことも政治家を志したきっかけです。

    Q2:一番力を入れる政策は

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    私はこの近年、適切な規模の通貨を発行しながら、デフレにしない方向性を示した成長改革路線を頭に思い描いていました。所得も増えなければ分配する富も創造できませんからね。そういう成長改革路線の本を『上げ潮の時代』という本にまとめました。

    引き続き執筆した『官僚国家の崩壊』という本にまとめましたが、では官僚国家を変革、打破することを目指しています。

    そしてもう一つは経済政策です。分配する富を増やそうという仕事を一心不乱でやりました。そういうことをしないと若者が自信と希望や元気を持つような国にはならないと思います。成長していくには若者に自信と元気がなければ成長しません。それと新しい出会いやわくわくすることがないと成長しません。そういう国をつくるには、官僚国家の打破と経済政策における成長改革路線が必要です。私が自由民主党の政調会長だった時は、政調という時を「成長」と自称していたほどです。

    Q3:若者との接する機会はありますか

    数少ないですね。だから今はネットをずいぶんやっていますよ。mixi(ミクシィ)には毎日1,500通ぐらいのメッセージが来ます。なるべくいろんな意見を聞くようにいしています。

    Q4:「政権交代」をどう感じられますか

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    国民が選べばいつでも交代出来るのが民主主義国家ですからいいことだと思います。国民が民主党を選んだことについては、我々はこれから野党として徹底的にやって、どんどん議員立法を出して、丸呑みさせるぐらいの勢いで臨みたいと思います。そうすればまた政権交代していくんじゃないでしょうか。政権"再"交代していきます。野党は、時の政権をチェックしていかなければいけませんし、その役割があると思います。

    Q5:自民党再生のポイントは

    しばらく民主党に対して国民は寛大だと思います。しかしこのままいきますと失業率が相当高くなる可能性が十二分にあり、そうなると批判が出てくるでしょう。ともかく今の与党メンバーは最低でも予算編成を2回やりたいというところで結束しているんだと思いますけど、すでに政権1ヶ月で政策決定の主要ポストは過去官僚、元霞ヶ関の高級官僚が占めてしまっています。財務省や経産省出身者が政務官以上を占めているところを見ると、手堅い政策をやろうとしているのではないかと思います。

    この状況で経済が失速し、財政当局主導の財政運営の結果生まれてくるのは増税路線です。

    予算編成を2回したら民主党は増税路線に必ずなると思います。それは財務省がずっと言ってきていることで、野党である自民党内にもその増税路線が正しいと言っていた人たちがいることも確かです。経済の失速と増税路線が重なるとき、政権の危機がくるんじゃないかと思います。

    一方、だからといって自民党に政権を任せるといった単純なことにはならないと思います。自民党自身が根本から生まれ変わらなければならないと思いますが、背景としては経済の失速や財政当局主導の財政運営の結果増税路線になった場合に、生まれ変わっていれば自民党再生、政権"再"交代になっているでしょう。

    その時自民党は何から生まれ変わらなきゃいけないか。官僚依存、経済模索、増税支持のような政策ばかり言っているようでは再生のチャンスは来ないでしょう。地方分権や道州制など国のあり方を変える話を避けては通れません。再生できなければ、与野党両方ダメという世論になってしまうのではないでしょうか。

    Q6:読者からの質問

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    ─小泉・竹中構造改革路線の総括もお聞きしたい(投稿者: ナゴヤシミン | 2009年10月12日 12:07)

    それは中心メンバーの一人として、お答えしなければいけないと思います。

    反省点として大きく3つあります...(別記事として下記に掲載)

    【News Spiral】中川秀直:小泉・竹中路線を総括!「3つの反省点」(11/3)

    ───────【こだわり】───────

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    「1,000円になるまで吸い続けなきゃいけないんです」

    たばこと健康を考える議員連盟」で会長を務める中川氏がこだわるのは禁煙のタイミングです。

    民主党・前原氏など超党派の国会議員が集まる議員連盟で、健康に悪いとされる煙草を1,000円に値上げをして医療費を削減しようとしているそうですが、禁煙した後に値上げすれば文句も言われてしまうだろうということで、現在は引き続き愛煙家でいるとのこと。

    ただ、健康に配慮して煙4割カットの煙草を吸っているそうです。

    「なんとか1,000円にしようとしたんだけどJTが反対して...」とぼやく一面もありました。

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