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Vijuttoke21年2月号「スキゾフレニカ」インタビュー
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Vijuttoke21年2月号「スキゾフレニカ」インタビュー

2021-02-18 18:00

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    スキゾフレニカ HP


    Vocal,Programing,Noise:阪本知 / Guitar,Vocal:幸子 / Guitar,Programing,Chorus:青木淳平 / Bass:SHIGE / Drums:-KouKi-


    『とめどなく散らかった上っ面な綺麗事』
    自分の世界カケル5人がおりなす世界
    「スキゾフレニカ」Vijuttoke初登場!!​


    ■スキゾフレニカのバンドの結成の経緯みたいなところからお伺いしたいです。

    阪本知:僕が去年の秋ぐらいまで店長をやっていたライブハウスがあるんですが、そのハコで当時幸子が働きはじめて、そんな中音楽の話で意気投合して、バンドやってみる?!ってなりまして。
    最初は2人で曲作りをはじめて、幸子が持ってきたデモやギターのフレーズを元に、僕がアレンジして曲にしたり、僕が作った曲に幸子がギターをアレンジして入れて曲にしたり。そんな感じで活動をはじめました。それで、実際にライブするメンバーを集めようってなった時に、幸子が-KouKi-を連れて来たんです。

    ■幸子さん、-KouKi-さんを連れて来たのは?

    幸子:可愛かったから。(一同笑)

    阪本知:現在-KouKi-は19歳なんですが、連れて来られたのが2年前で、まだ高校生だったんですけど、なかなかこじらせた面白い若者が来たなと。

    ■-KouKi-さんのルーツはどんな所なんですか?

    -KouKi-:最初はそれこそX JAPANさんからでしたが 、ビジュアル系を辿って行くうちにD≒SIREさんが好きになって、90年代を片っ端から聴きあさりましたね。名古屋だとROUAGEさんやSleep My Dearさんなども聴いてました。

    ■その話から-KouKi-さんはビジュアル系好きに感じましたが、他のメンバーさんも元々ビジュアル系好きなんですか?

    阪本知:幸子以外は全員ビジュアル系の出身です。僕は前のバンドの紅蝉の時からアングラなビジュアル系をやってましたね。

    ■幸子さんはビジュアル系の文化に触れてみてどうでしたか?

    幸子:最初はアイドルとかと変わらないのかなと思ってたんですけど、やってみると意外とジャンルにとらわれない幅広く出来る音楽だと思って面白いと思いました。

    ■ビジュアル系で男女混成ってあんまり見た事無いんですよね。やってみて反響や反応などどうでしたか?

    阪本知:前のバンドも女性メンバーがいたので、違和感は無いですね。
    幸子が言ってた、いろんな音楽が出来るジャンルのうちの1つみたいな感じですよ。メンバーの使える武器は全部使います。

    ■青木さんは最初サポートからで、去年の秋から正式加入なんですよね?加入したきっかけ、ポイントなんかあったりするんですか?

    青木淳平:女性ボーカルがいる事によって、やりたいことも沢山出来そうだなと思ったのと、曲作りを大体、知さん、幸子さん、私の3人で作っているんですが、曲も三者三様で面白いんです。

    阪本知:1つのお題に対して、3人ともアプローチの仕方が違うんですが、イメージの共有は出来てるので、それで最終的に曲がまとまるのが面白いんですよね。

    ■SHIGEさんは、-KouKi-さんとの年齢差も大分あるとは思うんですが、リズム隊として、相手が若いからこそこんなグルーヴがうまれたりなど、そんなミラクルな事もあったりするんですか?

    SHIGE:それは感じる事ありますね。同年代とだと同じような音楽を聴いて育って来たのはありますけど、-KouKi-くんの場合だと似たような音楽が好きなのもありますが、若い子ならではのリズムや、新しい音楽の感覚など、引き出しも新鮮だったりします。

    ■-KouKi-さん的にもありますか?先輩とやってみて!

    -KouKi-:同年代だと憧れてるバンドとかも同じだったりするので、一本拍子だったり、グルーヴなんかも考えた事無かったですが、SHIGEさんとやってみて、ベースが曲のバックでこういう事してるんだとか、プリプロとか聴いて実際こんなフレーズ弾いてるのかと感動します。

    ■この5人のメンバーでのライブは3回とお聞きしましたが、この5人のスキゾフレニカのライブはどんなライブなんですか?個性の塊集団で想像が出来ないですが?

    阪本知:全員自分の世界に入っているので、自分の世界カケル5人の状態ですね。唯一SHIGEさんだけが大人で、全体のタスキを握ってくれてますが、他の4人は「俺が格好良いと思う俺」の状態です。ステージ上の一体感とか、お客さんとの一体感は1mmも考えてないです(笑)

    ■結果想像出来ないで合ってますね。幸子さんは喋ってる感じだとおっとりな感じですけど、ライブだとめちゃくちゃ激しい人なんですよね?

    幸子:スイッチは入るかもしれないですね。わからないですけど、多分。。。

    ■コロナ禍の中、MV「花と拳銃」を発表しました。MVへの拘りなんかも教えて下さい。

    阪本知:作詞作曲した幸子の世界観を踏まえた上で、1つテーマを考えて、「有機物よりも無機物の方が優先される世界」を作って欲しいと映像監督にお願いしました。
    人物や自然という、曲線の有機物の中に、直線的な舞台美術やジャンクによる造形物を配置して、無機物をメインにフォーカスして撮影をしています。
    普通のバンドのMVだったら、サビの頭とかでバンドのVoがアップになったりする部分が、全部引きだったり、風景になったりしています。
    何故そうしたかと言うと、例えば、生命が存在していない世界を美しいと思う感覚があるじゃないですか。
    でも結局は、その綺麗な世界を考えているのも人間で、そこに存在しているという事は、誰かが何かしら手を汚して作ってるって事なんですよ。
    でも人間は、上辺の無菌的な世界に憧れるんですよね。
    それをこのMVで揶揄出来たら良いなと思いました。人間が中心に動いて無い美しさを作った映像になってます。

    ■かなり独特な世界観なMVに感じましたが、そう言う事だったんですね。

    阪本知:幸子が頭の中で考えた事を、僕が翻訳してみんなに伝えてるんですが、ストレートに伝えても面白く無いので、僕なりの解釈や揶揄を含んで最終的な世界観を作ってます。
    綺麗なほど、その裏には汚れてる、泥臭い所がある訳で、それをphotshopのレイヤーみたいに透かして同時に見せるような方法をとっています。

    ■そしてミニアルバム「En://dlessly messy flattery」先月1月に発売しました。どんな意味なんですか?

    阪本知:「endlessly」が際限なく、とめどなく、上辺とか上っ面って意味の「dressly」ともかかっています。「messy」は散らかるで、「flattery」でお世辞なので、『とめどなく散らかった上っ面な綺麗事』っていう意味でタイトルをつけました。
    ただ、この「上っ面」というのは決してネガティブなだけではなくて、汚した手の平の分だけ綺麗なものを掴めるという事でもあります。沢山手を汚したのなら、欲しいだけの綺麗事を纏う権利があなたにはある。1月に行った主催のタイトル「喰べ残した綺麗事」にも繋がっています。

    ■改めてどんな1枚になりましたか?

    幸子:みんなのやりたい事やりつつ、スキゾフレニカって1つのバンドとしてまとまったアルバム。ギターのフレーズや歌メロだけでデモを作るんですけど、それを知さんと青木さんが、私のやりたい事をくみ取って形にしてくれてるって感じです。思ってた以上になりました。

    青木淳平:今のバンドの良い所が出せた作品ですね。知さんがさっき言ってた上っ面って部分が自然にサウンド面にも出たかなと。基本J-POPよりなアレンジになってるんですが、実はその中であえて不協和音を入れたりとか、普通はこんなコード使わないのに使ってみたりだとか、よく聴いてみるとそんな部分がポンポンと入ってたりするので、演奏するのも実は難しいんですよね。
    ライブを想定せずに、作品作りをはじめたのが逆にでかいです。

    -KouKi-:音階の無い楽器ではあるんですが、どう言う解釈で叩いてとか、曲の雰囲気を考えてどう叩くかとか、そんなことを一番考えて演奏しました。

    SHIGE:ベースとしては、曲を聴かせてもらってから、自分で理解しながら一旦崩して、どこまで出来るかぶち込むので、一番自由にさせてもらってるパートかもしれないです。それでちょうど良いバランスが取れてるのかと思いますね。

    阪本知:お互いがお互いの武器を理解した上で、そこを否定しない。得意なものを全部寄せ集めれば、強い組織になる。それがスキゾフレニカの今回1枚になりました。

    ■2021年はどんな年にしましょう?

    阪本知:もう1枚作品は出したいですね。ライブもしたいですが、こんな時期なので、良い作品を残せて行けたらと思ってます。ただ、いつもギリギリで作曲をするので、ストックが(笑)

    幸子:曲のストックはあるんですけど、Bまで作って、次の曲に行っちゃうんですよ。集中力が大体Bぐらいでつきます。そうしてるうちに他の曲を作りたくなるので、Bまでの曲なら一杯あります。

    ■なるほど。ではサビから作って、サビとAで終わればいいんじゃないんですかね。

    幸子:あ!すごい!(笑)

    ■最後にVijuttoke読者に一言お願いします。

    阪本知:このCDを聴いて良いと思う人はおそらく友達がいない人だと思いますが、その人に向けて曲を作ってますので、一体感とかを求めるのでは無く、自分の世界を愛するためにスキゾフレニカを聴いて下さい。



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    ≪21年02月のLINE UP≫
    2/18(木)18:00 スキゾフレニカ / 鴉-カラス-
    2/19(金)18:00 グラビティ
    2/22(月)18:00 ZOMBIE
    2/23(火)18:00 Sick² / GAM!

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    2021年1月30日発売
    1st mini album「En://dlessly messy flattery」
    1.The most beautiful failure of this world(inst.)
    2.群青 / 3.ツタナイロ / 4.智慧の実
    5.花と拳銃 / 6.みずさし
    定価 ¥2,500(+税)KCGI-001

    ライブ会場&オフィシャル通販で販売中。
    3月より一部CDショップでの取り扱い開始。
    公式twitterをチェック!

    スキゾフレニカ twitter
    https://twitter.com/schizo_phrenica

    スキゾフレニカ 通販サイト
    https://dogramagra.thebase.in

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