Sadieの真緒(vo)と(g)により2016年春に始動し、激しさとエモさを兼ね備えた音楽性と強固な世界観で多くのリスナーを魅了しているThe THIRTEEN。彼らの最新作「A World of Villains」は“悪”や“悪魔”をテーマにしたコンセプチャルな作品で、彼らの新たな魅力を堪能できる一作となった。意欲作を完成させたThe THIRTEENのメンバー両名に「A World of Villains」について語ってもらったインタビューを、3回に亘ってお届けする。
Interview:村上孝之
――「A World of Villains」の制作に入る前は、どんなことを考えていましたか?
真緒:前作の「Death Parade」(2022年8月)という作品が、ちょっとコンセプチャルな方向に足を踏み入れたものだったんですね。今回はそれをもっと突き詰めて、6曲だけでも強固な世界を作るようなものにしたいなと思っていました。コアなものを作ってみたいなと。なおかつアプローチやサウンド面で、今までやったことがないことに挑戦したいというのもありました。そういう思いのもとに制作に取り組んで、形にしたのが今回の「A World of Villains」です。