Sadieの真緒(vo)と(g)により2016年春に始動し、激しさとエモさを兼ね備えた音楽性と強固な世界観で多くのリスナーを魅了しているThe THIRTEEN。彼らの最新作「A World of Villains」は“悪”や“悪魔”をテーマにしたコンセプチャルな作品で、彼らの新たな魅力を堪能できる一作となった。意欲作を完成させたThe THIRTEENのメンバー両名に「A World of Villains」について語ってもらったインタビューを、3回に亘ってお届けする。
Interview:村上孝之
――自身が考えた物語を歌にする場合は描きたい情景があって、そこから大まかにイメージを膨らませる方と架空の世界の細部までイメージする方がいらっしゃるようです。その辺りは、いかがでしょう?
真緒:僕は、細かいところまでは考えないですね。最初はザックリと色と景色をイメージするんです。たとえば、僕がアニメーターだったら、このサビのメロディーを聴いたら、こういう絵を描くなとか。そういうところから入って、じゃあ主人公はこういうキャラクターで、エキストラはこういう人達で…ということを決めて、1番主とする部分と結末を考える。今回英詩にしたのも英語の曲を聴いているとなにを歌っているのかわからない中で、ワードだけ“パッ”と入ってくることがあるじゃないですか。