今年6月16日に最新作となるEP「KALEIDOSCOPE」をリリースし、さらに同日から全国ツアーをスタートさせたFEST VAINQUEUR。洗練感を湛えた良質なハード・チューンが詰め込まれた「KALEIDOSCOPE」の完成度の高さやツアーの盛況ぶりからは、彼らがパンデミックという危機を乗り越えてより魅力を増したことが伝わってくる。HAL（vo）とHIRO（b）を招いて、最新作と8月下旬まで続くツアーについて語ってもらったインタビューを2回に亘ってお届けする。
Interview：村上孝之
――「KALEIDOSCOPE」を作るにあたって、テーマやコンセプトなどはありましたか？
HIRO：こういうEPにしようとか、リードはこういう曲にしようというような具体的な構想はありませんでした。昔はこういう系統の楽曲にしようと決め込んで、みんながそれに沿った曲を作っていましたが、最近はシンプルにそれぞれから生まれてくるものを形にして、メンバー全員でああだこうだ話し合ったり、投票をしたりしているんです。今回もそういう感じで最初に「月のカケラ」がリード曲に決まって、そこから全体のバランスなどを考慮して収録曲を決めました。
