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Vijuttoke24年2月号「黑猫」インタビュー
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Vijuttoke24年2月号「黑猫」インタビュー

2024-02-23 18:00

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    黑猫 X(旧twitter)​

    L→R Ba.グミ / Vo.コウ / Gt.ヒナタ / Dr.カイ

    去年12月にリリースした「黑猫」初となるフルアルバム「少女の悪夢 濫觴」!
    「ある少女の生涯」をテーマに、歌詞の中のレトロな表現や、陰鬱な世界に酔いしれてみては!?
    そして今年7月12日に目黒鹿鳴館にて、1周年の記念公演も開催決定!​

    ■まずはバンド名「黑猫」、このバンド名にした理由を教えて下さい。   

    ヒナタ: 僕は、どこまでも暗く、重く、黒い音楽性を持つヴィジュアル系が大好きです。黑猫の「黑」には、そういうヴィジュアル系の真っ黒な音楽性を貫きたい、という意味を込めています。 「猫」は、僕自身が猫が好きというのもありますが、人が悲しんでいる時に静かに寄り添ってくれる猫のように、聴いてくれる人に寄り添えるバンドでありたいという思いを込めました。 


    ■去年年末に新ビジュアルも発表されました。アー写に関し、コンセプトなどあったのでしょうか?   

    ヒナタ:コンセプトは「始まり」です。7月の1周年記念ワンマンのタイトルの「濫觴」は物事の始まりという意味です。新アー写も「濫觴」を意識した、黒一色のシンプルなビジュアルとなっています。何色にも染まらない僕達の物語が始まります。


    ■去年12月に「黑猫」初となるフルアルバム「少女の悪夢 濫觴」をリリースしました。こちらのアルバムは「ある少女の生涯」をテーマにされているとお聞きしております。どんな物語になっているのでしょうか?   

    ヒナタ:問題のある家庭に生まれ育った少女に様々な困難、悪夢が襲いかかり、少女の心身を蝕んでいく…といったお話です。曲を聴き進めるごとにお話も進んでいきますが、どのエピソードを取ってもあまり救いがないです(笑)。その「救いのなさ」こそが僕の思うヴィジュアル系、黑猫の「黑」の部分です。是非歌詞を読んでいただいて、陰鬱な世界に酔いしれてみてください。 ちなみに舞台は大正時代です。歌詞の中のレトロな表現も楽しんでいただければと思います!


    ■こちらのアルバムは作詞作曲のヒナタさんの自伝的記憶も反映されているとも聞いております。具体的に反映されている部分はどんな所何でしょうか?   

    ヒナタ:生きてると沢山嫌な目に遭います。理不尽な言いがかりや、嫉妬や意地悪をされたり。こんな気持ちの悪い世の中を、あと何年生きなければならないのか?と嫌気がさした頃がありました。7曲目『濫觴』の歌詞に「爪を隠した悪意の冷たさに耐えきれないの」とあります。これは「人間の冷たい悪意や不条理さを前に、純粋な心は砕け散る」といった意味ですが、この感情も僕が実際に感じて経験したものです。 この他にも、僕が経験した出来事や感情が、各曲の歌詞やメロディーに散りばめられています。曲を楽しみながら、僕の想いを感じ取ってくれたら嬉しいです!


    ■「暗く陰鬱な中にも切なさの感じられる作品」と言う言葉が凄くマッチするアルバムだと思いましたが、収録曲には「浅草エピローグ」のようなキャッチー曲や、「懸想流水」のようなバラードっぽい曲など、多種多様なアルバムになっていますね。各メンバーさん、推し曲、聴きどころなんかを聞いても良いですか?  

    ヒナタ:ありがとうございます♡先程言ったように全体的に救いのないお話なのですが、あまりに暗すぎると皆が食傷気味になってしまうかなと思ったので、雰囲気の違う曲も挟みました。 

    コウ: 私が好きな曲は「少女不乱カタストロフィ」です。 この曲は、今まで痛めつけられ苦しみ続けた少女が主人への復讐を遂げて解放を手にするという、このアルバムの中で唯一少女が報われる曲です。結局この後の「116号室のキミ。」でバッドエンドになってしまうのですが… もちろん実際に人を殺めたり、傷つけたりしてはいけませんが、 この曲を聴いた方に対して、自分を苦しめているものを断つ勇気を与え、『この想いを両手に託して切り裂く』という歌詞の通り、苦しみを切り裂くきっかけになったら…と願いを込めながらレコーディングしました。  

    ヒナタ:推し曲は僕も「少女不乱カタストロフィ」ですね。 コウさんが言った通り、この曲の内容が、「少女を酷い目に遭わせた主人の胸を切り裂いてズタズタに虐殺し、腐乱していく主人を前に不敵に笑う」というものなので、爽快感たっぷりです!憎い人をズタズタにする想像をしながら聞いてみてください。ただし想像に留めておいてください。 

    グミ:推し曲…「憂囚」と「向精神薬」。 憂囚はあてくしがデモで最初に聴いた曲で、バンドに加入することを決断するきっかけになった曲。活動する中で何かに迷ったらいつもこの曲を聴きます。 向精神薬は聴く時もライブする時もベースが楽しい曲で、ライブの時は「あてくしのターン」と思いながら演奏しています(笑)。錯乱しているあてくしを楽しんでね。 

    カイ: 僕の推し曲は「懸想流水」です! 黑猫の曲は全体的に難しい歌詞が多いですよね。でもこの曲はテーマである"手紙"の様に、思いのままに書いた歌詞が心にスッと入ってくるところが良いと思います。あとイントロのベースが好きです♡


    ■後、気になったのが、アルバムのタイトルもそうですが、難しい漢字が良く出てくる感じもしました。そういう部分にこだわりなんかはあるのでしょうか?   

    ヒナタ: 意識的に難しい漢字を使ったわけではないんですが、ありきたりな曲名になるのが嫌で避けていたら、結果的に難しい漢字が多くなりました(笑)。 本を読んだ際に良いなと思った単語を使わせていただいたりしているのと、個人的に純文学的な硬い文体が好きなので、そのせいかな? 


    ■今年夏には「少女の悪夢 濫觴」と関連したテーマのミニアルバムも発売予定との事で、現在言える範囲でどんな作品になりそうか教えて下さい。   

    ヒナタ:「少女の悪夢 濫觴」には少女の恋愛をテーマにした曲がありますが、次回作は、その曲に出てきた少女のボーイフレンド側の視点から作品を作ろうと思っています。乞うご期待✨️


    ■そして今年7月12日に目黒鹿鳴館にて、1周年の記念公演が開催されます。この日に向けて意気込みをお願いします! 

    コウ:まだまだ駆け出しのバンドではありますが、皆様にライブを楽しんで頂けるように技術・パフォーマンスともに磨きをかけて、7月12日のライブに挑みたいと思います。よろしくお願いいたします。 

    ヒナタ:ニャー! 

    グミ:恐怖を植え付けて差し上げます。

    カイ:目黒鹿鳴館を黑猫色に染められるように、皆さんが楽しめる事をたくさん考えて、たくさん練習して、当日はステージを堪能したいです。 


    ■それでは最後にVijuttoke読者に一言お願いします。 

    コウ:この度はインタビュー記事にして頂き、Vijuttoke様に感謝申し上げます。そして読者の方々におかれましてもお読みいただきありがとうございました。 今回を機に少しでも黑猫に興味を持っていただけたら幸いです。 今後とも何卒、よろしくお願いいたします。 

    グミ:読んでくれてありがとう。本誌で初めて知ってくれた方はまずは楽曲やMV等作品を楽しんでみてね。 いつも楽しんでくれてる方はこれからも楽しんでいこうね。 

    カイ:読者の皆さん、読んでいただきありがとうございます。 ライブを見て聴いてくれると、ここに書いてある事がより深くわかるかなと思います! 

    ヒナタ:ニャー!


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    ≪24年2月号 配信LINE UP≫
    2月22日(木) 電脳ヒメカ
    2月23日(金) 黑猫 / 我楽多
    2月25日(月) deadman
    2月26日(火) FORBIDDEN

    Artist INFORMATION

    ■2024年7月12日(金)目黒鹿鳴館 黑猫一周年記念単独公演「濫觴」

    2/21(水) 都内某所
    3/27(水) 都内某所
    4/24(水) 都内某所
    5/05(日) 愛知県某所
    5/06(月) 大阪府某所
    5/12(日) 都内某所

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    1.少女の悪夢se
    2.憂囚-居場所のない少女- (2023 Remaster)
    3.踏切
    4.無間地獄の旅支度 (2023 Remaster)
    5.流血ドアスコープ (2023 Remaster)
    6.浅草エピローグ
    7.追想メランコリー (2023 Remaster)
    8.濫觴
    9.懸想流水
    10.哀話
    11.傀儡 (2023 Remaster)
    12.向精神薬
    13.少女不乱カタストロフィ
    14.116号室のキミ。

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