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黒夢、SADSのヴォーカリストでもあり、ソロ・アーティストとして精力的な活動を行っている清春が、ニュー・アルバム『ETERNAL』を完成させた。常に進化と変化を続けている彼にふさわしく、同作はギター、パーカッション、サックスという楽器編成を主軸にしたスタイルをフィーチュア。独自のアプローチで唯一無二の魅力を創出する手腕はさすがの一言だし、清春ならではの魂を揺さぶるヴォーカルは必聴といえる。今年デビュー30周年を迎え、さらに新たな領域へと足を踏み入れた清春に『ETERNAL』について語ってもらったインタビューを前後編でお届けしよう。
Interview:村上孝之
――ラテン・ミュージック特有の翳りと清春さんならではの憂いを帯びたメロディーの相性の良さは抜群ですし、ルーツ・ミュージックということでは楽曲/歌唱ともにブルージーな「砂ノ河」も注目です。
清春:その辺りは、ちょっと出していきたい部分ではあって。自分では全く意識していないけど、一緒にプレイしたミュージシャンに「清春さん、ブルースとかも聴いています?」とか言われるんですよ。それで、「いや、ブルースとかよく分からない」と応えると、「結構フレイバーありますよ」みたいな。そういうちょっとドロくさくてシブいみたいなところも、もしも僕の中にあるのであれば出していきたいと思っています。ブルースとかあんま聴いたことないけど、THE STREET SLIDERSとか好きだったというのがあって。自分が彼らの好きだった部分とブルースはちょっと違うと思うけど、ああいうダーティーな感じとかに憧れている部分はあるかもしれない。
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