アリス九號.が2023年9月に無期限活動“凍結”となったことを受けてVerde/と名づけたプロジェクトを立ち上げ、昨年12月からソロ・アーティストとして始動したヴォーカリストShou。Verde/は提示する楽曲は非常に完成度が高いと共にバラエティーに富んでおり、さらにShouはシンガーとして新たな顔も見せるなど、充実感に溢れていることが印象的だ。アリス九號.を経てソロ活動を始めるまでの流れやVerdeに込めた思い、今後の展望などについて、Shouにじっくりと話を聞いた。
Interview:村上孝之
――まずは、アリス九號.が2023年9月3日をもって無期限活動“凍結”ということが決まった後、どんな思いのもとにソロ活動を始めたのかを話していただけますか。
Shou:僕は5人でやっているアリス九號.というバンドが本当に好きだったので、ソロ活動の準備とかはなにもしていなくて、活動凍結後は裏方にまわろうと思っていたんです。なので、すごく尊敬している先輩アーティストに、完全にスタッフとして働く準備をするインターンとして雇っていただきました。それで、いろいろ仕事を覚えていったんですけど、先輩のツアーについてまわった時に、「バンドというのは生き物で、解散したり、活休したりするのは自然な摂理だから、音楽もやってさらに力をつけたらどうか?」ということをおっしゃってくださって。
それに、勉強になるんじゃないかということで、いろいろなライヴに連れていってくださったり、「Shouの歌は腹圧が少なくて、コンプレッションが足りないんじゃない? こうやって歌うんだよ」というような歌唱面のアドバイスもしてくださったりしたんです。