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再掲「黒執事」-千の魂と堕ちた死神-2010/05/07@赤坂アクトシアター
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再掲「黒執事」-千の魂と堕ちた死神-2010/05/07@赤坂アクトシアター

2016-10-13 13:12

    2010/05/08


    2:13 pm


    昨日ミュージカル「黒執事」-千の魂と堕ちた死神-を観て来た。

    スタッフの努力は認めるけど、残念ながら……

    アニプレックスが、決意を込めて舞台制作に乗り出してきたというソニーグループの会社らしく、
    豪華なセット、衣装、ふんだんな照明機材等、舞台作りにとことんお金をかけている。
    金曜日の昼間に追加公演を実施するほどにチケットも売れているようで、
    お金をかけた意気込みは評価されているのだろう。

    でも、肝心の舞台は、エンターテイメントとしてはおもしろい部分もかなりあるが、
    でも、全体として惜しいというレベルまでも、もう一歩だと思う。

    これ以上言うのは公演が終わってからにしようと思うのは、
    初演から僕のそばにいて「テニミュ」を一緒に作った大井くんがアニプレックスに移籍し
    この舞台のプロデューサーを務めている。
    その彼から、今日観た感想を駄目だと思ったらすぐブログに書かないでください、
    と言われたので、それもそうだな、彼の移籍第1弾を本来なら温かく見守ってあげるべきなのに、
    こき下ろすのはよくない、言われるように、マイナス評価は公演が終わってからにしようと、思いとどまることにした。
    (思いとどまっていないけど)

    でも一つ目、主役のセバスチャン役俳優の台詞が聞き取れないのは、
    この人の舞台での演技の方法が間違っているからに思える。
    舞台の台詞はドラマやスタジオの歌と違って目の前の観客に届かないといけない。
    大きな声量でなくてもマイクが拾ってくれる、と思うと届かないのだ。
    ましてこの人のように、ワンセンテンスの台詞の中で声量を極端に大小させると音響さんも追い切れない。
    語尾をウィスパーにするのは下手な声優の専売特許かと思ったら、
    舞台でもそれをまねする人がいたのには驚いた。
    本人は気持ちよくしゃべっているつもりなのだろう、演出家がそれではだめだよ、と教えなくてはいけない。

    二つ、演出家が演劇は別にしてたぶんミュージカルを作ることに慣れていない人なのだろう、
    場面によってはきちんと空間ができているし、
    何回も挿入される歌謡ショーとかオペラまがいの歌唱シーンやダンス&バレエシーンなどは
    こんなに何回も入れるのは、全体のテンポを崩していることはさておき、
    場面そのものは面白くできていて観賞に耐える。
    だから演出家センスが無いとは言わない。
    でももしかすると、最も肝心なセンスは欠けているかもしれないと思わされるのは、
    物語を作る力があるのかな、という点だ。

    この舞台、何を持って本筋とするかが紛らわしい。
    本筋の物語と脇道の物語の比重が逆転しているように見える。
    脇道のストーリーのほうに時間が多く割かれ、
    そちらが本筋に思えたころ、それはサイドストーリーですと肩透かしされる。
    さらに本筋の解決策がクライマックスであるべきだが、
    そのクライマックスのセバスチャンがエリックを殺す場面がもったいないぐらいにあっさり演出されていて、
    ここが本来のクライマックスだということが分からない。
    あそこはセバスチャンがすんなり切りつけてはいけない、
    切りつける前にもっとためを作るとか、特殊効果で盛り上げるとか、
    原作とは違ってしまうけど舞台では
    切りつけることに一瞬の逡巡とかがあるほうがクライマックスになるだろう。

    本筋と脇道の区別が演出家の中でついていなかったので、
    こういう大切な場面の作り方をきちんとできなかったのだろうと思う。
    普遍的な物語とは何かという基本的な事をもう少し理解すれば、
    ミュージカルの演出家が務まるかどうかは相変わらず疑問だけど、
    少なくともストレートプレイの演出家としては評価される人だろうと思う。

    観終わって、夜は進藤学さん、瀬戸裕介くんと食事した、と言うか飲み会だった。
    先日の「マーダファクトリー」のとき、瀬戸くんが参加できなかったので仕切り直しだった。
    瀬戸くん何と、神奈川県立西湘高校でサッカー部だったという、うれしいことが判明し
    僕も神奈川県立湘南高校サッカ-部に所属していたことがあり、
    神奈川県、県立高校、サッカ-部、教育実習の話題で盛り上がった。
    どんどん盛り上がってゴールデン街いつもの「クラクラ」に行き着いた。
    細めの見た目と違って、サッカ-で鍛えた体、気持ちも体育会系、
    新潟で一度飲んだことがあったけど、こういう人だとは知らなかった。
    やっぱり飲んで語り明かすって大事ですね。


     

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