「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
2018年5月22日(火)配信の「小飼弾のニコ論壇時評」の前半をお届けします。
次回のニコ生配信は、2018年9月18日(火)20:00からの「小飼弾の論弾」です。
お楽しみに!
2018/05/22配信のハイライト(その1)
- ZOZOSUIT、着てみました
- モナコインがハッキング?
- AkamaiとMUFGがブロックチェーン技術を共同開発
- 役所書類は西暦に統一しろ!
- 東芝の明日はどっちだ?
- 「利権をくれ!」とみんな主張すべし
- カネで解決すればみんな幸せになれる
ZOZOSUIT、着てみました
山路:弾さんは、ZOZOSUITを注文したんでしたっけ?
小飼:したけど全然来ないね。
山路:私のところには、来たんですよ。
小飼:おお!じゃあ実物見せていただきましょうか。D・V・D、D・V・D!
山路:それすごい一部の人にしかわからない、不謹慎なネットネタですよね(笑)。1
小飼:とっても不謹慎なネタですね。
山路:私も生主っぽいというか、ユーチューバーっぽくなってきました。
この罰ゲーム感が、凄いですよね。
小飼:なんか変な病気にかかった?アハハ(笑)。
山路:これがねまた、こういう一体化したスーツになってて。
小飼:なんか凄いね。
山路:長時間、人様にお見せ出来る感じではないですけどもね。これ実はメチャメチャ暑いんですよ。
小飼:でしょうね。なんか通気性あんまりよくなさそう。でもそれ言ったらさあ、初代ZOZOSUITは、ガンツスーツというか、ほとんどラバー製みたいな。
山路:測定とかに時間がかかるので、予め家で測定してきたんですよ。
小飼:そんな個人情報をさらしていただけるのですか?
山路:さすがに、全ての数値を見せると、勝手に私の3Dフィギュアを作られるかもしれないのでちょっとだけ。こんな感じで測定されてます。
小飼:この解像度だと中の数字は読めないね。
山路:このデータをもとに服もすでに注文しまして、ちょっと着替えますね。
小飼:というわけでZOZOSUITの成果を、披露してくださるそうです。なんか着てますよ。
山路:さすがに暑すぎるので、上の方は脱がせて下さい。これがZOZOSUITで注文したTシャツとジーンズなんですよ。
小飼:早速売上に貢献しています。
山路:Tシャツは誰が着ても似たようなものなんでサイズ的に違和感ないんですけど、このジーンズが結構ちんちくりんなんですよ。
小飼:確かにちょっと。
山路:妻に見せても丈短いねと言われちゃって、しかも胴回りが結構ガバガバなんですよね。
小飼:これは計測に問題があるのか、縫製に問題があるのか。
山路:私もスーツを着たのが初めてだから、着方がまずかった可能性もあるんですけどね。
小飼:Facebookの友人からもレポートあがってたんですけど、ドンピシャという人もいましたね。
山路:ああそうですか。私は普段76センチのジーンズを履いていますが、ZOZOSUITのデータでそのまま買ったら、胴回りが88cmでかなりブカブカなんですよ。
「山路さんが細い細い。」(コメント)
小飼:だから僕はZOZOSUIT着れるのかどうか自信ない、肩でビリっとやっちゃいそうで。
山路:ZOZOSUITは、ある程度サイズ別に用意されているようですが。
このZOZOSUITのアプリはメチャメチャよくできてるんですよ。計測時、テーブルにセットするための紙スタンドもついてきてるんですね。
スタンドにスマホを乗せて、テーブルに置いて撮影するようになってるんですね。その時に音声ガイドが流れるんですけど、例えばカメラにちゃんと体全体が入るように移動して下さいとか、そういうのもキチンと認識して。
小飼:アウトカメラでやるんだ。じゃあ画面を見ながらっていうのが出来ないんだ。
山路:出来ないんです。ただその代わりに結構な認識精度で、人がちゃんと画面内に入っているかとか、あるいはちょっとずつ移動しながら撮影していくんですけど、それとかも1時の方向に向いて下さい、じゃあビデオで撮ります。パシャ。2時の方向に向いて下さい。パシャ。それを12回撮って、そうすると計測終了という感じです。
小飼:ああその時にブレちゃったのかもしれないね。
山路:そうなんですよね。だからちょっとね、まだZOZOSUITの真価はわかってない。
小飼:ZOZOSUITというか、ZOZOアプリですよね。一番肝心なのは。
山路:ジーンズのサイズが合っていないことは不満ではあるんですけど、アプリの方が良く出来てて。サイズ合いましたか?みたいなことを聞いてくるんですよね。指定するとすぐに返品作業に入ってくれる。
小飼:こういうのも何だけども、半テーラーメイドなわけですよね。それを返品されても、再び売るっていうわけにはいきませんよね。
山路:そうなんですよね。まあその辺のロス分というのを恐らく価格に載せているのでは。
小飼:今はデータを集める時期だからいいとは思うんですけど、なんとももったいない話だなというふうに、僕なんかは考えちゃうんですけどもね。
山路:ただ上手くデータが回り始めたりしたら、すごいことになるのかなという予感はしましたけどね。私は、服買うのがすごく面倒な人間なんで。
小飼:多分その面倒くさ加減で、僕は山路さんに勝ってる自信はあるよ。
山路:アプリで1回計測したら、それ以降、ズボンを買う時にいちいち裾上げしなくて済むと思えば、楽かなと。
小飼:そんなのジーンズだったら折っときゃいいじゃん。
山路:いやいや(笑)。
小飼:僕はそういう考えなんで、すみません。
山路:あとコーディネートとかね、なんか提案されたやつをそれ買うだけでいいとか、それは楽しいかなと思ってます。
小飼:衣食住の中で、衣に限っていえば、僕は平均も中心地も下回っている自信は大いにありますね。
山路:弾さんも1回、ZOZOSUITが来たら、チャレンジをしてみて下さいよ。
小飼:ZOZOSUITよりも欲しいと思うのは、靴! 服は、大は小を兼ねるじゃないですけど、ブカブカでも羽織れりゃあいいじゃないですか。例えば、腹回りがブカブカでもベルトで締めておきゃいいじゃないですか。あるいはサスペンダーで吊っててもいいわけですよ。かつて僕がそうしていたようにね。なんだけども靴というのはそういうわけに全くいかないでしょう。靴でやってほしい。
山路:それでも相当難しそうですよね。靴、履き心地のいいオーダーメイド、半オーダーメイドっていうのは。
小飼:ZOZOSUITみたいなギミックは使わなくてもいいと思うよ。足型を取るために石膏を使うのは素人には大変なので、型をとるのに向いた素材をいれとくとか。とにかく計測した上でちゃんとしたものを作って欲しいっていうのは、服よりも靴の方が遥かに重要ですからね。
山路:ただ、靴って静止状態じゃなくて、普段履いている時の履き心地が重要だから、そこが難しいでしょうけどね。
小飼:そうなんですよ。確かに靴屋さんとかに行くと、足型を取ってというのは今でもちゃんとあるんですよね。革靴とかだとむしろそれが、標準的だったりしますし。スニーカーとかでもニューバランスとか確かそういうのをやってたりもするんですよね。それを家でやる。もしそれが家で出来るようになれば、店舗に行かなくてもいいわけです。要は脱店舗なわけですよね、これのポイントというのは。
モナコインがハッキング?
山路:モナコインがハッキング被害にあったというニュースが出てたんですけど。
小飼:いやだからこういう時に、ハックという言葉を使わないでほしい。何もかもモナコインがヤバイみたいな意味合いしかないじゃないですか。
今回何が起きたかったいうと、ブロックチェーンというのは、要はデータの羅列なわけですよね。データの続きにする時に、このブロックの1つ手前のブロックはこれです。具体的に書いてあるデータはこうです。と延々とつないでいって、そのブロックとういうのを誰が作れるの?っていったら、いろんな方法があるんですけれども、誰でも作れるんですよね。誰でも作れる代わりに正しいブロックとはなんぞやという条件をどうやって満たそうかというときに、プルーフ・オブ・ワークという言葉が出てくるわけですよね。