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小飼弾の論弾 #115 「対談:ライフハッカー堀正岳さん(その3)、日本の研究者残酷物語」
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小飼弾の論弾 #115 「対談:ライフハッカー堀正岳さん(その3)、日本の研究者残酷物語」

2019-06-02 06:00

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2019年4月16日(火)配信の「小飼弾の論弾、対談:ライフハッカー堀正岳さんが語る、日本の研究者残酷物語」(その3)をお届けします。

     次回は、2019年6月4日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2019/04/16配信のハイライト(その3)

    • 研究生活と「楽したい」人のためのライフハック
    • 日本の研究者人生と任期
    • 人材育成と「質に転化した」中国
    • 不思議な仕組みで回っている論文投稿
    • 研究者と報酬
    • 研究できる間は、いくらでも研究しよう

    研究生活と「楽したい」人のためのライフハック

    山路:やっぱり、そういう仕事とかにも追われて、さらに自分の研究とかも進めなきゃいけないということで、ライフハックとかなんかをやるようになったということなんですかね?

    小飼:今までは、リサーチャー堀の話でしたけど、ライフハッカー堀の話というのは。

    堀:あのですね、ライフハック、そうですね、Lifehacking.jpというブログ作った時、私はまだ博士とってなかったんですよね。博士とれてなくて、オーバードクターで、教授は逃げるだけ逃げちゃうし。悲惨話このまま続けると、その頃僕ちょうど結婚したばかりなんですけど。

    山路:えー。

    堀:結婚した年にやっぱりその大学の准研究員の任期切れになりまして「お前もう雇う場所ないから、時給800円のバイトでいいですか」みたいな感じで。

    小飼:当時はそれでも最低賃金、今最低賃金って東京都だと1000円ちょっと切るくらいかな時給。

    堀:たぶん。

    小飼:800円は明らかに違法ですね、今は。

    堀:やっぱりあんまり変わってないかなとは思うんですけど、でも800円くらいで、事務サポートをしつつ、まあ研究もしなきゃいけない。電話が鳴るとですね、事務から電話が鳴ると「堀さん、トイレの蛍光灯が切れてるから、替えといて下さい」

    山路:なんですか? それは。

    堀:「はい、はーい」みたいな感じで飛んでってですね、脚立用意して、蛍光灯替えて、これちょっと長さが足りなかったみたいな、すみませ~ん、こっちの長さのやつないですかね? みたいな、そういうことをやって、ちょっと研究戻んなきゃみたいな、そういう時代があったわけで。

    山路:ちょっと予想以上に残酷物語、なんかかなり笑えなくなってるんじゃないかというこの視聴者も。

    堀:受験、大学院の受験が迫ってると、受験の手伝いにも駆り出されるんですけど、インフルエンザで僕、血吐いてるわけなんですけど、「すみません。ちょっと今日、血吐いてるんですけど」って言ったら、「まあ7時20分には集まって下さい」「ああそうですよね。わかりました」みたいな感じで出勤してという、そういう感じで。

    小飼:それで他に感染しちゃったらどうなってたんだろう?

    堀:だって、その場にスタッフが存在することが大事なんで、感染したっていう証拠はないですから。

    山路:すごい非科学的な。科学研究を行う組織のはずなのに。

    堀:まあ今となっては笑えるんですけどね。そういう時代になってた時に、ちょうど2006年でアメリカでライフハックというものが始まってて、IT時代の仕事術っていうことで、すごくねえ、ITを使って効率を上げようみたいな話があったので、非常に面白いなと思ってアメリカの情報を追い始めて、追ってるだけじゃつまらないなということで、自分でブログを書き始めたのが2007年からですね。そういう、それをやっていたらいつの間にかなんかこう本業が副業で、副業が本業でみたいな、よくわかんない状態になっちゃって(笑)。はい、そんな状態です。

    山路:やっぱりこのライフハックをこういうふうに自分でも発信されて、なおかつ実践されて。

    小飼:ライフハックの前にはインフルエンザで血を吐っく(笑)

    山路:またうまいこと言ってるけど、笑えないうまいことを。

    堀:うまいこと言って、笑えなーい。

    山路:これやっぱり研究のほうとかにも、それでかなり楽になったとかそういう面もあったりするんでしょうか?

    堀:あんまり。

    山路:あんまりって(笑)、困るな。

    堀:べつに僕、それでなんかすごい優秀なライフハッカーになりましたって言うんだったら、すごく面白い話なんですけど、僕、ただ単純にこの話が好きだから紹介しているだけなので、べつに僕がすごくそのハックがいろいろ達人だとかそういうわけではなくて、引き出しは多いので、試す、その場その場で試すことは多いので、たぶん知らない人に比べたら、ちょっと得してるくらいかなという気でいます。
     なんかこう、よく達人みたいな感じで雑誌で紹介されることあるんですけど、いやそんなことはなくて、ものすごく仕事の能率が悪いからこそ、いろいろ学んでブログで紹介しているっていう、どちらかというとそっちですね(笑)

    山路:けっこうこの『ライフハック大全』なんかでも、いいなと思って、私も使わせてもらっているようなネタとかいっぱいあるんですけど。

    堀:ありがとうございます。

    山路:Markdownでテキスト書くっていうのは、プログラマーにとっては当たり前なんでしょうけど、普通の人がMarkdownの書式でやるっていうのはまだ少ないですね。

    堀:もうこれねえ、2年前のほうなので、2年前から見たら急にMarkdownいろんな人が使い始めましたよね。小説家の方とかも、だからちょっとだけ先に書けて良かったなというのはあります(笑)

    山路:なんかこのニコ生やるために、私スライド作ったりするのにも、Markdownでちょっと書いてそれを変換したりとかして、ずいぶんそういうことで楽になったなというのはあります。

    「皆Markdown使ってないの?」(コメント)

    堀:使いますよね(笑)

    山路:使いますよね(笑)

    小飼:僕は、『Software Design』というところに連載持ってるんですけど、そこの原稿もMarkdownで書けるので。

    堀:ああ、そうなんですか。

    小飼:はい、ありがたいこってす。というのも、すごい人になると、自分で本当にPhotoshopでレイアウト作ってみたいな、あ、PhotoshopじゃないIllustratorで描いてたりとか。僕そういうのはもうぜんぜん絵心とかないんで、だからそういうレイアウトとかっていうのは丸投げしちゃうんで、本当に必要最低限なだけの言語で書けるというのは有り難いことですよね。

    堀:ライフハックやっている人は、頭が良かったり、なんかすごく上手なんじゃなくて、基本的に「楽したい」。楽したいんです、なんか自堕落なんですよね。楽したいのでやっているので。

    山路:コピペとかが、ワードとかで選択してそこにリンクを貼るみたいな作業だったりとか、書式をこうやったりするのが、もう面倒くさい。

    堀:だったらTextExpanderでね、入れとけば、ピッピッピってやれますからね。

    山路:なんかMarkdownのお蔭で、ずいぶんそういう自動化処理みたいなこととかの効率性が上がって、ありがたい。

    堀:あの自動化っていいですよね。自動化するために、自動化のプログラムを書いてたら、自動化するよりも時間を使っちゃったなというのはよくありますよね。

    小飼:それはよくある。特にMarkdownというのは、実際にパースするのが難しいフォーマットではあるんですよね、厳密で。

    堀:厳密にいえば。

    小飼:厳密でないからこそ、だから難しい。けっこうMarkdownの重要な要件というのは、HTMLのタグをそのままHTMLとして解釈しろという。だから基本的にまあ何にRenderするかっていったら、HTMLにRenderするので。だから僕も自分でいくつかパース書いてみたんですけども、これ楽をするのに異様な苦労を背負い込みやすいフォーマットになってるなというのをいつも感じて。

    堀:Quoteとか入り始めると、もう地獄ですよね。

    小飼:地獄地獄。

    山路:どう解釈するかって、方言もあるし。

    堀:Quoteをエスケープするために、なんか無用にすごいロジックが必要で。ここ無視させて下さいよ。

    山路:見出しのフォーマットも複数あったりするじゃないですか。

    堀:ああ面倒くさいな。

    山路:ハッシュで始まるものと、そうでなくて、なんか線を下に入れるみたいな。

    小飼:そうそう、下に。

    山路:あれって、どのパーサーでも同じ様に解釈してるのかな? とか思ったりはしますけどね。

    堀:(笑)

    山路:あと自動化とかで、けっこうされている、実践されているものっていうのは、どういうもので書かれてたりするんですか?

    堀:本ではIFTTT(イフト)しか紹介してないんですけど、もうちょっとマニアックなものだったら、Zapier(ザピエル)とか、Integromat(インテグロマット)とかああいうのとかを駆使して。

    山路:Zapier?

    堀:Zapierは、IFTTTと似てるんですけども、多段階の自動化が出来たりしますし、複数のTwitterのアカウント使えたりしますので、すごくいいですし、Integromatはもっともっとプログラミング的なことが出来ますし。

    「堀さんいろんなことあったのに、這い上がったのはどうしてか教えて」(コメント)

    堀:いやしつこいんですよ、僕は。この前も「堀さん、何で死んでないの?」って言われて。「何で生きてる」のか、つらつら考えたら、そうか僕、鈍感なんですよね。本当だったらもうちょっと自分の境遇とかを悲観してるべきなんでしょうけど、なんかね、ちょっと鈍感なんですよ、そこ。本当はこうじゃないほうがいいんですよね。

    小飼:どうなんでしょう?

    堀:どうなんですかね? 僕今……

    小飼:Survivabilityという意味では、それは美徳だと思いますよ。

    日本の研究者人生と任期

    堀:ちなみに僕今、極地研に移りましたけど、この極地研、任期1年なんで。

    山路:え?

     
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