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小飼弾の論弾 #116 「忖度で使われている元号と、Brexitに見る民主制のバグ」
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小飼弾の論弾 #116 「忖度で使われている元号と、Brexitに見る民主制のバグ」

2019-06-07 07:00

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2019年4月2日(火)配信その1をお届けします。

     次回は、2019年6月18日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2019/04/02配信のハイライト(その1)

    • 「エイプリルフール中止のお知らせ」
    • 新元号についての保守派のグッジョブ
    • 忖度で使われている元号
    • Brexitに見る民主制のバグ
    • EUのサマータイム廃止と新しい著作権指令の厳しさ
    • ドワンゴのこれから
    • Coinhive判決に見る司法のバグ
    • Googleの「しでかし」

    「エイプリルフール中止のお知らせ」

    山路:今日は4月1日ということで、ああ違った、今日は4月2日だ(笑)。

    小飼:まあまだ4月1日のところっていうのはあるのかな。

    山路:なんですか。そりゃあ。

    小飼:いや時差考えると、今だから20時でしょう。アメリカでも、もう4月1日終わっちゃってるかな。タイムゾーンを駆使すれば、マックス47時間はいけるわけじゃないですか。

    山路:そこまでしてエイプリルフールを今、やろうとしている人が多いのかどうか。今年ってけっこうエイプリルフールネタというのを、自粛というか、なんかエイプリルフールやめようぜみたいなことをという企業なんかも多かったりして。たとえばでかいところだと、海外のフィナンシャル・タイムズでしたっけね。

    小飼:いやもう現実がありすぎて(笑)。エイプリルフール中止するわと。これはけっこう「エイプリルフール中止のお知らせ」というのは、エイプリルフールの定番のネタなんだけども、それをフィナンシャル・タイムズがやるっていうのが。

    山路:しかもフィナンシャル・タイムズって、イギリスですよね。

    小飼:今は日経が持っているけれども、はい。

    山路:本社は相変わらずイギリスにあって、今、Brexitとかで燃えている中、どうなっているか、まあちょっと後でもBrexitについては詳しく触れますけれども。
     あとびっくりしたのが、Microsoftがエイプリルフールやめようよというのを社内的に言ったというのがあるそうなんですよね。なんかIT企業とかに、最近風当たりも強いし、うちらがこうエイプリルフールみたいなことをやっていると、また「今そういうをやっている場合じゃないだろう」みたいな社内連絡が。

    小飼:毎日が4月1日みたいになってきてるからね。むしろ今日だけは本当のことを言う日とかっていうのを作った方がいいかもしれないね。

    山路:「虚構新聞」が4月1日だけ本当のことをやるみたいなノリなんですかね、それは。

    小飼:あるいは公文書で、黒く塗りつぶした部分というのが、今日だけはありませんみたいな。

    山路:でもさっき弾さんが、これだけはエイプリルフールで入れときたいと言うとった、『ポプテピピック』。

    小飼:日本のエイプリルフール、昨日かな、本当に4月1日が終わるくらいのタイミングでやってたので(笑)。

    山路:何が凄かったんですか?『ポプテピピック』。エイプリルフールネタ。

    小飼:もともと凄かったのは、1話ごとに声優変えてたじゃないですか。

    山路:はいはい、A面B面的なやつですよね。

    小飼:そうそう。今アニメというのは、1つのチャンネルだけじゃなくって、たとえば同じものをニコ動で流します、Abemaで流します、テレビでも放映しますみたいな感じでやってるじゃないですか。それぞれに全部声優を変えてたという(笑)
     普通に2話分作って、だから13話と14話を作ったんだけども、それぞれの話で4種類バージョンがあって、2×4×4で、ポプとピピ美だけで32人。

    山路:それってそれだけ手間かけても、ある程度売れるという勝算もあるっていうことなんでしょうけどね。

    小飼:いやでも本当に上手いやり方だと思います。というのも、アニメというのは分業して、映像と音声とあるわけですけれども。じゃあどっちが手間暇かかるって言ったら、圧倒的に映像のほうですよね。

    山路:これってもしかしたら、他のコンテツに応用効いたりするんですかね?『ポプテピピック』だから出来ているっていう、どうなんですかね?

    小飼:でも本当に今のところ、真似する人たちっていうのは少ないですよね。パクっていいと思うんだけどね。

    山路:なんか映画の吹き替えみたいなところっていうのは、いくつかのバージョンをやるっていうのは、ぜんぜんありな気がするけど、それはそれで権利関係とかが難しいのかな?まあ手間かかるっていうことなのかな?

    小飼:いや手間かかるではなくって、あまりに上手くいっちゃったので、却って一般化しにくいというのはいえるかもしれない。

    新元号についての保守派のグッジョブ

    山路:4月1日、エイプリルフールだけじゃなくてでかいニュースあったじゃないですか。

    小飼:なんだっけ?

    山路:「令和」。新元号「令和」が発表されたという話なんですけれども。そこんところ、いかがですか?「令和」どうですか?

    小飼:1ついいのは、世の中のトレンドが、元号使わなくても西暦でいいんじゃね?というほうに。

    山路:ほう。

    小飼:日本人の元号離れというのが、進んだのはいいことかなと。

    山路:具体的にはどの辺で進んでますかね?

    小飼:まず免許証が今までは未来のことなのに、たとえば僕もいちおう運転免許証を持ってますけれども、平成35年9月17日まで有効と書いてあります。平成35年なのでもう絶対expireしないわけですよね。
     これも西暦表示になると。

    山路:コメントでも、「履歴書西暦にしようよ」。え?履歴書とかまだ元号で書かなきゃいけないんだ。

    小飼:え?そんなことないっしょ。

    山路:それは企業によるんですかね?

    小飼:そんなことしてる企業あるの?

    山路:いや、わかんないです(笑)

    小飼:というよりも、そもそも定形の履歴書があるっていうのが、凄い変に感じるんですけども。

    山路:その本人にとって売り込み方って違うだろうということですか? もっと自由な形式で書けばいいじゃんという。

    小飼:そうそう。実際に僕が人を雇う立場の時にも、コクヨかなんかの履歴書のフォームあるじゃないですか。全く見ませんよ。

    山路:へえ。

    小飼:クソの役にも立たないもん。だからキチッと見るのは、職務経歴書のほうですね。そっちのほうはもうフリーフォームじゃないですか。
     下手にいろいろ書かれるよりも、今だったらたとえば、GitHubのリポジトリがどこにあるかとか、ブログとか書いてるんであれば、そのURLとか。

    山路:確かに定形で決まった、どこの大学出たとか、どういう学歴かというのは、もうあんまり意味がないというか、本人が何が出来るかということだけが重要なんであって。

    小飼:そうそう。

    山路:それは確かに合理的な気がしますね。

    小飼:僕のほうも、紙の履歴書って書いた記憶がないんだよな。

    山路:今なんかはエントリーシートとかになってるんだけど、それでも平成とかわざわざ入力させるっていう意味がなおさらよくわかんないですよね、もしもデジタルだとしたら(笑)。へえ、コメントで「2000年は平成何年でした?とか聞かれ」なんでそんなことを聞く必要があるんだ(笑)

    小飼:いや、だからもう西暦でいいじゃんと。

    忖度で使われている元号

    山路:これ最近知ったのが、元号って法制化されたのは昭和54年ってけっこう新しい。

    小飼:それも特にどういったところで元号を使うかとか、書いてないんだよね、この法律には。

    山路:ふーん。じゃあ皆なんとなく忖度で使っているという。

    小飼:そうなんですよ!忖度なんですよ!
     元号の使用というのは忖度なんです。だから元号を使わなければいけませんみたいな法律っていうのはないんですよ。だからそこの部分というのは、計量法とかとはものすごく違いますよ。計量法というのは、長さ測る時にはメートルを使いなさいとか、そういったことで、しかもかなり強制力があって、破ったら懲役をくらうという。尺貫法は使っちゃいけないんですよね。

    山路:にしても元号の法制っていうのが、ここまでなんか曖昧なもんだとは。

    小飼:だけれども、日時をポイントするためのフォーマットというのが法で決まっていないというのは、逆に不思議でしょう。だって勝手にインチとかフィートとか使っちゃいけないんですよ。尺とか使っちゃいけないんですよ。キュビットとか使っちゃいけないんですよ。メートルでやんないといけない。

    山路:それなのに年をどうやって表すのか決まってないっていう(笑)

    小飼:そうそう。気味が悪いでしょう。

    山路:日本の元号というのは、中国由来だったりするわけじゃないですか。

    小飼:なんですけれども、長期計画が必要な部分というのは、中国でも使ってませんよ。昔っからね。

    小飼:代わりに何を使っていたかというと干支で。十二支ですね、十干十二支ですね。

    山路:たとえば辛亥革命とか、そういう時の。

    小飼:そうそう。

    山路:確かにそれだったら後で計算で出せる。

    小飼:元号法制化は昭和54年って、昭和54年っていつだよ?

    山路:えーっと(笑)

    小飼:西暦でいつだよ?

    小飼:ブートストラップになってないじゃん。昭和って何?これ、元号法制化って。

    山路:変数が定義されてませんみたいな話になっちゃうということですよね。

    小飼:その通り。無限ループは犯罪だから(笑)。

    山路:最近のサイバー事件、どこかの県警に捕まってますもんね。

    小飼:そうですよ。兵庫県警がすっ飛んでくるかもしれない。これ見て。

    山路:これ元号決まりましたけど、弾さんのほうとかにシステムとかそういうことに関して、「令和」になってからなんか影響ありました?

    小飼:あんまりないね。

    山路:弾さんってPerlのモジュールなんかとかも、けっこう関わってたりとか、そういう文字コードのところで元号って、いろいろごちゃごちゃ変化があったりするんじゃないですか。

    小飼:今の段階では、確かに新しい元号のコードポイントというのを割り当てられちゃったんですけれど、じゃあ実際に使うかといったらそれは別問題だからね。

    山路:割り当てられる元号の文字って、そんなに使われてないんですか?ITの世界なんかでも。

    小飼:だからそれは避ける。それは避ける。

    山路:ああ後で改修が必要になるようなシステムにはしないってことなんですね。

    小飼:基本的に元号というのは、Presentation Areaだから。MVC(Model View Controller)という言葉がありますけれども、Modelではなくて、Viewなんですよ。
     そうそう。Modelの部分というのは、もう初めから西暦しかないの。もう少し厳密にいうと、1971年1月1日0時0分0秒、グリニッジ標準時でというのが、開始時刻になっているので。

    山路:そこの数字を後で別にどういう変換方式で表示しようが、それは構わないと。

    小飼:まあ趣味の問題。

    山路:大本に変更を加える必要はないようになっているということですよね。
     新元号って昨日発表されましたけど、2017年の暮れの段階とかだったら、半年先には前倒して発表するみたいな話が出てたはずなんだけど。

    小飼:だからナイスですよ。1月しかないおかげで、待ってられない人たちが、もう元号いい、西暦するよってなったんですよね。
     これでなまじ十分な移行期間が設けられたのであれば、元号もっと使われ続けたかもしれない。

    山路:結果的に元号離れを招く、それは保守派はナイスな仕事をした、グッジョブだったということなんですかね、逆に。

    小飼:まぁそういうことですね。

    山路:あと個人的に面白いなと思ったのは、新元号になって株価がちょっと上がったっていう、よくあるご祝儀相場っていうやつなんですけど。

    小飼:関係ないんじゃない。

    山路:いやでも実際上がったらしいんですけど(笑)

    小飼:それは株価が上がった、新元号が決まったというのは、それぞれ事実ですけれども、それが関連しているという証拠はどこにあるの?

    山路:そういうイベント事があると、よく株価が上がってまた下がるみたいな、そういう。

    小飼:ご祝儀相場って具体的にはいくら上がったの?

    山路:それがいくらかというのは定量的には言えないですよね。どこまでがご祝儀なのかっていうのは。

    小飼:こういった場合というのは、何もかも買われるというわけではなくて、大抵特定の銘柄が上がったり、あるいは特定の銘柄が下がったりするんですけど、それってどれとどれ?僕、ぜんぜん指標見てなかったら。

    山路:紙パルプ材と。

    小飼:すみません。『ケムリクサ』と『ポプテピピック』見るのに忙しくて、相場のことぜんぜん見てませんでした。

    山路:紙パルプ業が2.0%上昇した。カレンダーとかの需要があるんじゃないかって(笑)

    小飼:2.0、微妙だなそれは、ご祝儀相場って。ご祝儀相場っていうのであれば、やっぱり二桁パーセント。

    山路:そうか、じゃあ単純にもしかしたら普通の変化かもしれないことを、メディアとかがある意味、ご祝儀相場と言って騒いでいるだけにしか過ぎないという。

    小飼:そうそう。

    山路:メディアのネタに過ぎないということなんかもしれないですね。

    Brexitに見る民主制のバグ

    山路:エイプリルフール終了のお知らせ出てたフィナンシャル・タイムズの記事、フィナンシャル・タイムズがそもそもなんでそういうことを言い出したかっていうと、Brexitでゴタゴタしているからっていう。このグダグダっぷりというのが、ハンパないでよすね。

    小飼:ハンパないね。

    山路:「離脱するか」あるいは「残留するか」みたいなことに議会で7つくらい案が出たんでしたっけ?代替案。

    小飼:もっとですね。

    山路:ああもっと。それぞれ全部がちょっとずつの差で否決されたという、何も決まらなかったという。

    小飼:否決されて何も決まらなかった。

    山路:これって何となく、イギリス人ってもうBrexitをしたいと思っている人いないんじゃないかなと思ったりもするんですけど。

    小飼:コンピューターとかが絶不調になった時とか、たとえば外付けのストレージを外すとか、シフトキーを押しながら、F8を押しながらとかってやるじゃないですか。それで起動しようとしては画面が真っ青になっちゃってというのを、繰り返しているように見えますよね。

    山路:もうそのイギリス人がアホとかそういうんじゃなくって、仕組みとしてバグっている気がしてならないんですけど。

    小飼:バグを踏みつけたというのも、まず1番悪い奴はキャメロンね。

    山路:国民投票をやった。

    小飼:そう国民投票をやるって言ったキャメロンが、まず1番悪い。圧倒的に1番悪い。

     
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