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小飼弾の論弾 #203「マウントケニアの冒険譚から、日本のヘタレIT、大規模OSS開発まで ゲスト:冒険家プログラマー 糸柳茶蔵さん」
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小飼弾の論弾 #203「マウントケニアの冒険譚から、日本のヘタレIT、大規模OSS開発まで ゲスト:冒険家プログラマー 糸柳茶蔵さん」

2021-06-04 07:00

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2021年05月25日(火)配信のテキストをお届けします。

     次回は、2021年06月08日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    新刊『小飼弾の超訳「お金」理論』

    「ブラック労働者」をやめましょう。「お金を増やさねばならない」思い込みを捨てましょう。働いたら負け。もう労働には価値はない。理想は、誰でも自由に生きて食べていける世の中。なのに、いつまでも「お金」に振り回されるのはなぜか―――。
    『小飼弾の超訳「お金」理論』では、世界を動かしているお金の仕組みと、お金との付き合い方をやさしく解き明かします。

    2021/05/25配信のハイライト

    • 中国探査機の火星着陸についての感想
    • 糸柳さんとの対談、1日1万5000カロリーと低糖質食品について
    • 渓谷にいたイノシシの肉を担いで遡行した話と、その味について
    • 5000メートルの山でも4Gが入るケニアの発展
    • ヘビとカエルの捌き方、RDocの開発について
    • シュウ酸カルシウムの毒の効果
    • 「脆弱性対応はすごく疲れる」
    • 自衛隊のワクチン接種システムの脆弱性について

    中国探査機の火星着陸についての感想

    山路:今日、久しぶりにゲスト回ということで、プログラマー兼冒険家の糸柳さんをお迎えしております。

    小飼:なかなかエクストリームなゲストでございますよ。

    山路:後ほど入っていただこうと思うんですが。まず最初にちょっとニュースのほうから行ってみましょうか。これ、弾さんがすごい気にしてたニュース、中国の探査機が火星に着陸して、表面撮影に成功したという

    小飼:いきなりというのもあれですけど、成功してるの凄いですよね。

    山路:これって、なんか最近の中国、すごくないですかっていう。ちょっと前に月面

    小飼:すごい、ちゃんと、何て言えばいいのかな、大国だったらこの実績解除しとかなければいけないっていうのを着々とやってる、特に宇宙関係。

    山路:『シヴィライゼーション』のツリーをちゃんと制覇してってるみたいな感じですよね。

    小飼:しかもソロでやってるっていうところがすごいよね。裏を返すと、他の国からハブられてるって言うことでもあるんだけれども。

    山路:特に惑星ってめちゃめちゃ難易度が高いってイメージがあるんですけども。

    小飼:今回のニュースに関して、日本は特に静かだったね。まだ、天宮のニュースとか、あと嫦娥のニュースとかっていうのはもう少し大きく取り上げられた気がするんだけれども。でもやっぱり静かだっていうのはあれなんだよね、たぶん日本もこれかつてやって失敗してるんだよね。

    山路:地表まで行かなかったんでしたっけ

    小飼:そうそうそう。軌道投入に失敗してて、他に金星に送ったあかつきもうまく軌道に入れなかったので、日本の惑星探査って言うのは失敗してるんですよ。まあおかげではやぶさの成功というので救われてはいるんですけれども

    山路:これはよく宇宙開発って国威発揚みたいな文脈があるって言うじゃないですか。火星ってやっぱりでかいんですか、そういう意味で

    小飼:何と言っても、人気のデスティネーションですからね。

    山路:イーロン・マスクとかが、話題にしてるってのもあるし。

    小飼:2番めなのかな、ソ連のこれ、着地までは行ったんだっけな。だからあれだな、ちゃんとローバーを送り込んだ国としては2番目だよな。すごいよな。ほんと純粋に凄い。

    山路:これ、火星も、近々何かに利用できるって感じのものでもないわけはない。

    小飼:ないよなぁ。マスクは片道切符でいいから住むとか言ってるけれども、ちょっとちょっと難しいよな。

    山路:継続していくつもりはあるのかなっていうのはちょっと気になるところなんですけどね。

    小飼:継続して調べるだけの価値はありますし、で、NASAは実際、事実上の定期便を飛ばしてるじゃないですか。今のところ、単に遠いというだけではなくて火星は、月みたいに行きたい時に行けるっていうところでなくて、ちょうどいいタイミング、このことをlaunch windowって言うんですけども、だいたいlaunch windowが1年半に一遍ぐらいで、18ヶ月に一遍ぐらい来るのかな。だからその時にほぼ確実に探査機を打ち上げて、本当にNASAのやつというのはもう定期便状態になってるんですけども。

    山路:中国がそこまでやるかどうかはまだ見えないという。

    小飼:でも、そこまでやってなんぼでしょうね。だから、もう火星は今のところアメリカの探査機がもう圧勝状態なので。他もそうなんだけどね、月とかもそうなんだけどね。

    「いつゴキブリを送り込むんやろ」(コメント)

    山路:『テラフォーマーズ』ですよね(笑)。

    小飼:でもゴキブリと言えどもなあ。今の大気では普通に窒息しちゃいますから(笑)。

    山路:ああ、そうですか。

    小飼:あのですね、ゴキブリってなんかひどい嫌われてますけど、我々と同じ酸素を呼吸して、二酸化探査を吐く生き物ですからね。本当に普通の生き物だから。

    山路:そうかそうか

    小飼:持ち上げられすぎ。ネガティブにも。

    山路:まだテラフォーマーズの未来は遠いっていう感じですよね。

    「クマムシなら大丈夫そう」(コメント)

    小飼:いや、でもクマムシもいちおう酸素を吸って、二酸化炭素を吐く生物だから、休眠できるというだけで。

    山路:しかもクマムシってなんかに使えそうな感じはあんましないっすよね。

    小飼:あれなんだよね、クマムシってクリプトバイオシスって言って、もう休眠モードに入ってる時はむっちゃ強いんだけれども、普通に生きてる時っていうのは簡単に死んじゃう(笑)

    山路:普通にプシュッて、ただのちっちゃい生き物だっていう

    小飼:ちなみに岩波から薄い本……って言うとちょっと誤解されちゃうんですけど、

    山路:薄い本(笑)、

    小飼:でもわりと薄いほうですよ

    山路:科学ライブラリーですね。

    小飼:科学ライブラリーでズバリ『クマムシ』っていう本があるので、それ見てみてください、興味がある方は(笑)

    山路:あと宇宙ネタでもう一つ、ヴァージンギャラクティックが試験飛行に投入っていう。

    小飼:厳密に言うとさ、あれって軌道ではないんだよね。orbitに入ってないんだよね。

    山路:あ、そうでしたか。そっか、単に成層圏を

    小飼:そうそう、だからいちおう宇宙って言われるのは地表から100キロだっけ、今の定義では。

    山路:だいたいそうですね。

    小飼:だからそこまでは行ったけど、弾道飛行じゃなかったっけ。なんか感じとしては第一宇宙速度以上の速度を出して、軌道に乗って欲しいというのはあるよね。

    山路:これって飛行機からの発射のやつでしたっけ、今回の。

    小飼:飛行機からの発射です。

    山路:もう一つの選択肢が出来たっていうのは喜ばしいことですよね。スペースXがやってる手法とはまた違って

    小飼:今のところ観光目的で、観光目的ってバカにはできないんだけれども、やっぱ僕が観光客だったら、弾道飛行ではちょっと満足いたしかねるな……

    山路:弾さんを満足させる宇宙旅行ができてくるっていうのは何時ぐらいになるか、ちょっとわかんないですけどね(笑)

    小飼:いつぐらいになるかといったら、ISSとかだったら、僕でも背伸びすれば手が届く程度の

    山路:ああ、そういう意味でね。

    小飼:今現金としては持ってないけれども、調達不可能な金額ではないので。実際に現金として持ってる人たちもいるわけじゃん。ZOZOの奇妙な冒険の人だとか、

    山路:お金配りおじさんね(笑)

    小飼:本物の冒険家がこのあと来るけどね(笑)。そのレベルであればもう、宇宙飛行以外何ものでもないわけで。だからバージンアトランティックはそれよりはカジュアルなんだよね。値段も1000万オーダーとか。それこそ本当に、僕でもすぐ出せるぐらいのを狙ってるらしいと。

    糸柳さんとの対談、1日1万5000カロリーと低糖質食品について

    山路:なるほどね。じゃあ次、ドローンの話に行ってみましょうかと。そこのところでじつはドローンとも関係があると言うか、接点があるということで、糸柳さんに入っていただきましょうか。

    小飼:お、早くも。

    山路:早くも。

    糸柳:あ、どうも。

    山路:なんと御紹介すればいいですかね、Rubyコミッターで冒険家。

    糸柳:それで、はい、そうしましょう。そういうことにしときましょう。話長くなるんで。

    小飼:あれだ、山に登ったり、コードの山と格闘したり、やっぱ冒険家というのが一番近いんじゃないでしょうかね。。

    糸柳:山登ってるだけって言うか、なんか未開拓地域とかに行ったりするのが目標としては大きいんで。

    小飼:いやでもちょっと山登りますって言って、こっちの考えてる山登りと全然桁違いだった(笑)

    糸柳:ほら、いろんな分野で言うことですけど、そこを開拓しようと攻めて頑張ってる人とお客さんタイプの人いるじゃないですか。お客さんがいるからこそ業界が成り立つっていう話であるんですけど、僕は何か出来るだけ切り拓く側でいたいっていう、まぁ大したことしてないんですけど、今までは。始めてそんな長くやってるわけじゃないですし。時間も限られてるんで。

    小飼:でも冬山で1日の代謝が1万5000カロリーっていうの。

    糸柳:ひどいとそうですね。

    小飼:1万5000カロリーっていうのは、僕は初めて聞きましたよ。シンクロナイズドスイミングの選手が1日6500カロリーって言ってたから、

    糸柳:ああ、泳ぎ大変ですからね

    小飼:それでそもそも人間ってそんなに食べれるんだって思ってたとこに、1万5000カロリーってどうやって食べるんですか?

    糸柳:もう油ですね。だから、一応ちょっと説明すると、1万5000キロカロリー使うっていうのは、いわゆる厳冬期登攀っていう、真冬に、マイナス数十度、マイナス、かなり暖かいほうでもマイナス10℃、マイナス10℃ってそうとう暖かいですけど

    小飼:あはははは。

    糸柳:マイナス30℃とか、40℃まで僕行ったことないですけど、30℃台とかはすぐいっちゃうんですね、国内でも。それで風がビュービュー吹いて、体感温度って風速1メートル毎に1℃ぐらい下がるんで、風速30メートルぐらいまでは飛ばされず行動、ギリできるんですよね。で、一回飛ばされたことありますけど

    山路:もうその話行っちゃいますかね、登山の話。

    糸柳:僕も振られると思わなかったんで、いきなり話が飛んでますけど。大丈夫なんですか

    山路:大丈夫ですよ、全然(笑)

    小飼:ただ文字通り、生きているだけ、息をしているだけで持ってかれるんだ。

    糸柳:そうです、風速30メートルの風が吹いて、気温がそもそもマイナス30℃だと、体感温度がマイナス60℃なんですよね。その状態でもう全力で息しないと耐えらんないみたいな行動とかしたりするんで。そうすると、生きてるだけですごく……人間って最高の熱源なんですよね、なんでその状態でも体温を維持できるって相当なことなので。そうすると、体温維持するためだけにものすごい勢いでエネルギーを消費していく、たとえばお湯を沸騰させるじゃないですか、お湯を沸騰させてコーヒー淹れるじゃないですか。最近やってないですけど、前はコーヒー自分で、冬山のやばいところでも淹れてたんですよ。で、淹れますよね。置いとくじゃないですか。その状態で、体熱っぽいやつで置いといて、チョコレートバーとか食べますよね、スニッカーズとかってカロリー凄い高いんで、スニッカーズ一口食べて、飲み込んでから飲もうとするじゃないですか。一番ひどかった時、吹雪の中で、1分経ってないですよ、もう表面凍ってたんですよ。さっき沸騰してたのが

    山路:淹れたてのやつが(笑)

    糸柳:ちょっと雪の上に置いといたんで、ちょっと熱が急速に奪われたとか、吹きさらしだったんでとか、あるんですけど。あと風がすごくて、吹雪でもう視界がなかったんで、雪がいっぱい入っちゃったのかもしれないですけど、でも1分経たずに凍っちゃったことが一回だけあって。

    山路:今までどういうところ、地名で言うとどんな当たりとかに行かれたんですか?

    「この人まだ少し凍ってる」(コメント)

    糸柳:そうですね、どこって片っ端から行ってるし、ひっきりなしに行ってるんであれなんですけど、たとえば

    山路:寒いところで言うと、

    糸柳:僕あの、今のご時世だと行ってないんですけど、海外の国際会議とか、発表とかに行くんですよね。で、そういう所に行くたびに現地の山を極力登るようにしていて。標高で一番高かったのはケニアですかね。ケニアは、

    小飼:もしかしてマウントケニアとかキリマンジャロとかそういう

    糸柳:あ、マウントケニアです。

    小飼:あー、キツいほうだ。

    糸柳:マウントケニアの、アイスウィンドウっていうルートが、一番上のほうに一番高い所の氷河があって、そこからの氷河があの細い溝に沿ってどわーってずっと続いてて、下の方に別の氷河があってっていうところがあって、今のご時世、氷河めちゃくちゃ減ってるんですよ。もう消滅とかけっこうしてるんですけど、小さいやつは。

    小飼:ですね。キリマンジャロもなくなるって言われてますね。

    糸柳:まあそうすね。で氷河がかなり、いわゆる縮退をしていて、本来氷河中に穴掘ってビバークして翌日アタックって言うんですけど、するところで、サミットプッシュですかね、するところで雪がなくて、雪っていうか氷河が消滅してて、そこの岩の中で寝て、翌朝アタック、でそのアイスウィンドウルートって単独ってたぶん未踏なんですよ。記録がない。で、単独初登を狙って単独で行ったんですよね

    山路:その初登を狙うっていうのがもう話が、レベルが違いますよね。

    糸柳:まぁ、あそこもやっぱりまぁ当たり前なんですけど、だいたい、まぁざっくり標高、そんな単純じゃないですけど、100メートル毎に、あ、違う、1000メートル毎に6℃ぐらいですかね、気温が下がるんですよ。で、あの辺ってほぼ赤道直下なんですけど、やっぱり、何メートルぐらいかな、4300ぐらいからは氷河がまだ残ってて、ギリ。で、そこからアタックして、日が出る前の、もうその標高になると4200か300ぐらいからアタックが始まるんですけど、ものすごい気圧が低くて、何ヘクトパスカルぐらいですかね、たぶんちょっと標高4000メートル、ヘクトパスカルとかで調べれば出てくると思うけど、まあもうなんか普通、爆弾低気圧って半日かけて50下がるとかじゃないですか。そんなじゃなくて、400とか下がってるんですよね、ヘクトパスカル。

    山路:私、ちょっとした低気圧の変化だけでもう体ガタガタになりますけどね(笑)

    糸柳:で、そこ、なんかヘクトパスカルはそんな、もう500台、600台とかなんで、そうすると毛穴からものすごいスピードで蒸散して水分が失われるんで、1日に膨大な量の水を飲まないとものすごい頭痛くなって、

    山路:血液の粘度が増してくるっていうか。

    糸柳:で、行動不能になって、急に標高上げすぎると脳が膨らんで脳浮腫になったり肺浮腫になったりして、肺浮腫になるとずっとピンク色の痰が出るらしいんですけど、僕は経験ないんですけど、

    山路:それって肺の細胞がもう出てるって事ですよね(笑)

    糸柳:あ、そうですそうです。肺胞が死んで、破壊されて出てるんですね。脳浮腫はもうそのまま死にますよね。で、水をずっと飲んで、その高度の状態で無理やり血液を循環させるためにカフェインいっぱい入れたりするんですけど、で、だからコーヒー飲むんですよね。その時は紅茶を、なんかものすごく頭痛くなって、こんなに痛いの初めてだと、そこまでの標高行ったことなかったので、4000メートル台はちょいちょい行ったことあるんですけど、初めて頭がそこまで痛くなって、もう周囲の氷河バンバン壊して、全部溶かして水にして、紅茶を確か2、3リットル飲んだら落ち着いたんですよね。で、寝れて、

    山路:もう、そのまわりにある雪を溶かして、

    糸柳:ま、それしかないですから。水が流れてないんで。で、えーと午前2時に出発して、アイスウィンドウルートを狙って、最初のうちはスクリューって言って、アイススクリューって言って、こうドリルみたいなのを打って、落ちた場合そこで止まるようにとかやるんですよ。ちょっと単独なんでロープ出してもちょっと止まるっていうの、かなり複雑な、単独登攀システムっていうの作んなきゃいけないんで、ちょっと単純なんじゃないですけど、そういうので止まるんですよね、いちおう。休めるし、そこにひっかけて、ま、ハンギングビレーって言うんですけど、ぶら下がって休んだりできるんですけど、それが午前2時は効くんですけど、太陽が照ったら全部グズグズになるんですよ。ほぼ垂直ですよ。で、ラッセルっていって雪かき分けるじゃないですか。雪かき分けて掘ってなんで、それがえっと、傾斜たぶん、あれ70度ぐらいですかね、傾斜70度なんだけど、

    小飼:絶壁じゃん。

    糸柳:ズルッズルになって、まぁ70度は絶壁って言うか、雪壁ですけどね。で、

    山路:70度って普通の人間からしたら絶壁ですよね、それは(笑)

    糸柳:で、氷河が縮退して、流れてるのが氷河なんですよね。一応、そこ氷河通ってるんですよ。細くて、垂直に近いですけど。そのぐらいの傾斜の氷河ってちょいちょいあるんですけど。そういうとこに行って、登ってる最中に崩れてきて、しかも薄いんですよ、薄くて下が氷河によって削られた、ただのなんか砂利みたいな、このぐらいの石とかがゴロゴロある砂利みたいなところで。で、それを登るんですけど、あまりに不安定すぎて、アイゼンっていう靴に爪つけるんですけど、爪吹っ飛んじゃって、片足フリクションゼロ。撤退ですよ。いや、もうちょっとだったんですよ。マウントケニアって、5199メートルなんですけど、5000メートル地点まで行ったんですよ。アイスウィンドウって呼ばれてるのは、その上の一番高いところにある氷河の中に、洞穴ぽくなってるところがあって、そこからつららみたいのがいっぱい下がってて、で、アイスウィンドウと、名前の由来はそれなんですけど、そこに辿り着く直前ぐらいですかね。もうちょっとだったんですけど、単独初登失敗。

     
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