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小飼弾の論弾 #205「世界に衝撃を与えた中国SF『三体』、ハードSFアニメ『ゴジラSP』、リアルガンダム『閃光のハサウェイ』」
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小飼弾の論弾 #205「世界に衝撃を与えた中国SF『三体』、ハードSFアニメ『ゴジラSP』、リアルガンダム『閃光のハサウェイ』」

2021-06-29 07:00

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2021年06月22日(火)配信のテキストをお届けします。

     次回は、2021年07月06日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    新刊『小飼弾の超訳「お金」理論』

    「ブラック労働者」をやめましょう。「お金を増やさねばならない」思い込みを捨てましょう。働いたら負け。もう労働には価値はない。理想は、誰でも自由に生きて食べていける世の中。なのに、いつまでも「お金」に振り回されるのはなぜか―――。
    『小飼弾の超訳「お金」理論』では、世界を動かしているお金の仕組みと、お金との付き合い方をやさしく解き明かします。

    2021/06/22配信のハイライト

    • ワクチン接種体験談とオリンピック関連の話題
    • ワクチンについての質問とNGT48論文事件、知恵の実遺伝子について
    • 『閃光のハサウェイ』の「ゴジラ感」
    • 『三体』紹介、SFの異星人・敵性異星人・宇宙への回帰
    • 質問「EV向けの全固体電池は実用化」「在宅勤務と上司」
    • 日米のいいとこどりをしつつ、日米の作家にはないテイスト『三体』
    • 着ぐるみのゴジラをすごい大切にしてる『ゴジラS.P』

    ワクチン接種体験談とオリンピック関連の話題

    山路:コンテンツの話題多めっていうことなんですけど、その前にまずワクチンから行きましょうか。弾さん、打ったという

    小飼:そうなんですよ。打ちましたと言ってもわかんねえな(笑)。ほんと細い針なんだよね。

    山路:どこで?

    小飼:ほんと近所のクリニックで、じつは一番近所に石川島記念病院というのがあって、そこが僕のかかりつけ医みたいな、まあ2型糖尿病に関してはそこがかかりつけだったんですけども、でもそこは遅くって、申し込んだ、最新でいつできますかって言ったら、7月とかかって言ってたんで、その他のとこ電話したところ、月島クリニックというクリニックで。だから2回目分までも予約できたので、まぁそこで

    山路:そういう既往症がある人は何か、接触券がなくても、もう直に

    小飼:いや、接種券先にくれって申し込む仕組みになってましたね、中央区は。

    山路:なるほどね。こう、行ってみてどんな、スムーズでしたか?

    小飼:スムーズでしたね。

    山路:混んでました?

    小飼:えーとね、クリニックが小さかったから、待合室は椅子が全部埋まるという感じでしたけれども。通常の診療業務が終わった直後にその日の接触をバーッとやるという感じで。5時過ぎから、あと残りの7時頃ぐらいまで。7時頃ぐらいまで使ってるのかどうかわかんないけども、僕は言われたのが5時から6時の間にゆるりと来てくださいと、えっ、ゆるりってどういう意味だって、行ってみたらちょっと理由がわかって、本当にその時間にワクチンが運ばれてくるんですよね、冷却ボックスに入った。

    山路:クリニックの冷蔵庫に入れてあるわけじゃなくって

    小飼:じゃなくって、その日打つ分が

    山路:新鮮な(笑)

    小飼:新鮮な

    山路:捕れたてのが

    小飼:新鮮なとれたてのワクチン、あ、こういう仕組みになってたんだというね。だからそれも、そういうところも見れたので、小さなクリニックで良かったなと思いましたね、その時は。

    山路:何か熱出たりとか副反応ぽいことはありました?

    小飼:一度目だから、そんなに強いのはないなと言っても、でも打って丸1日ぐらいは、何て言えばいいの、痛いっていうほどでもないんだけれども、なんか肩を寝違えたのかなぁみたいな。何かそこにあるというのがあったというような感覚はありますね。

    山路:でも筋肉注射ってだいたいみんなそんな感じだったりはしますよね。

    小飼:ただね、発熱の有無に関しても知りたかったんですけども、ちょっと別件で今、ばね指をやってしまって、それの痛み止め

    山路:ばね指?

    小飼:ばね指。腱鞘炎の一種です。それの痛み止めを飲んでたので、今処方されてるのが普通のロキソニンなんですよ。だから、それじゃ熱も下がっちゃうよって言うので、ちょっとそこのところがはっきりしない。

    山路:なるほどね。

    「え、もう5G受信できるんですか」(コメント)

    小飼:そうね、とりあえずISDNに繋ごうとしたけれども、現在使用しておりませんっていうのが来てた(笑)

    山路:反ワクチンの人のアイデアってすごいよなって

    小飼:すごいですね。

    山路:むしろそれって、

    小飼:クリエイティブですよね。

    山路:打ってもらいたい感がますます湧いてくるんですけど、Wi-Fiに繋げたりとか。Wi-Fiに繋がるって言う事に対してSSIDとかどうなんだって事心配してる人とかいましたけどね。

    小飼:よくある、大塩平八郎のLANとかね。

    山路:次はいつでしたっけ?

    小飼:3週間後ですね。予約とる時に3週間から5週間の間にっていうふうに言われて、まぁ一番短くしたんですけれども。個別接種の場合は2度目まで予約できましたね。そうでない、集団接種の場合、いちおうWebもあるんですけども、まあ中央区ちっちゃい、東京の自治体でたぶんに二番目にちっちゃいんで、ちっちゃいつっても人口15万超してるのかな。なんですけれども、集団接種会場1ヶ所しかないんですよ。で、平日ずっとやってるところと土曜日は全くなくて、日曜日やってる所っていうのがあったんですけれども。当時3週間先までは予約できなかったんですよね。だからそれもあって、最初集団接種のところ予約したんですけれども、個別で接種しました。

    山路:しかし本当に、打っとくとすごい安心感はありますよね。

    小飼:まぁもう一本打たないと、フリチンにならないので。そればかりはちょっとやっぱり実例が出てみないとわかんないですね。いちおう制度としてはあります。副反応で重篤な状態になった場合っていうのは、国費で賠償されることにはなってますね。フリチンと言ってますね、英語だとfully vaccinatedなのでフリチンです。フルではなくて。そこんところよろしく。で、ワクワクチンチンの後も、確か2週間待たなきゃいけないので、そこでワクチン3週間、ワクワクチンチン2週間でフリチン。

    山路:私が最初の1回目の受けられるのはたぶん7月の半ば以降とかになりそうで、そうするともう五輪とが始まっちゃうんですよね。

    小飼:えーとどこ州じゃなくて、

    山路:世田谷ですね。

    小飼:なるほどなるほど。世田谷も人口多いから、やっぱり一番大変になりますね。

    山路:6月30日に接種券が発送で、もうなんか7月の半ばぐらいまで埋まってるらしいんですよね。

    小飼:全年齢じゃなくて全地域開放しちゃったからね。いや、だから何と言えばいいのかな

    山路:先に全年齢で解放した方が良かったじゃないかって気がするんだけど

    小飼:まぁF5連打状態らしいですね、今の自衛隊のところ

    山路:ああ、ページを何度もリロードしないと繋がらないってやつですよね。そんなワクチンの話題の一方、オリンピックですよ、このグダグダ東京五輪。

    小飼:あのね、やるって決めるなら決めるで、細部が決まらないと実際に動けないじゃないですかね。さっそくウガンダの選手に一人陽性者が出た。

    山路:(笑)

    小飼:しかもフリチンの人が陽性になったと。陽性になったのはいいんだけども、そのままそのままキャンプ地まで行っちゃったんですよね(笑)。キャンプ地で残りの人が、濃厚接触者っていうことになって、でも待てよ、今濃厚接触者って飛行機乗ってた場合には、その同じ便に乗ってた人は全員濃厚接触者にしなきゃ駄目になったんじゃなかったけとかって、そういうところもなんか。

    山路:よくわかんないですよね。

    小飼:あのね、今時酒出す出さないっていうのは、ちょっとさすがに物事決まってなさ過ぎなんじゃないか。この調子だと逆に、全中止の可能性というのもまだオプションとしては残ってそうですね。というよりも、いちおう非常事態宣言解除したんだよね、東京。

    山路:そうですね、今、蔓延防止……

    小飼:とたんにRt1.0上回ってるよ。

    山路:実効再生産数

    小飼:実効再生産数が。だから、次の波の底の部分に、今まさにいるんじゃないかという。オリンピックの頃に波がせり上がってくるんじゃないかと。その波の高さっていうのが、ちょうど今ぐらいに決まるわけですよね。

    山路:で、それで今、そういう中、政府がやろうとしてるのは

    小飼:ちょうどあと一月か

    山路:選手村の酒の持ち込みはOKにして一人で飲んでくださいっていうのと、

    小飼:それはまだいいとして、

    山路:酒類の販売

    小飼:なんだっけ、

    山路:コンドーム?

    小飼:コンドームじゃなくて、メインの会場の客にも酒売ってOKって、ええっ?

    山路:酒類の販売ですよね。酒類の。どういうロジックなんだ

    小飼:Uber Eatsの注文できるようにしろっていうのもね。なんかちょっと、人の話聞いてる? 状態だよね、IOCも。

    山路:あと開会式は何か2万人までっていうふうなことも言い出してて

    小飼:で、たとえば小学校の引率で、引率の教師は数に入りませんとか、あのさぁ……あのさぁ、観客はバナナじゃねえんだよ

    山路:あっはっはっはっは

    小飼:遠足のバナナか(笑)。誰だったっけ、政府のあの答弁にご飯論法って名づけたというのは。「朝ごはん食べた?」って、「いや、パンなら食べたけど」っていうあれ。どう見ても2万人いますよねって言って、いや観客は1万人ですからっていう(笑)

    山路:落語っぽいっていうか、コントっぽいというか、あとは小学生の無理くりな、怒られた時の言い訳っぽいというか

    小飼:観客にしか感染しないって、もしかして思いこんでる? こないだ見つかったウガンダの人って観客なの? その点、ウイルスは平等だよね。本当に人種差別も忖度もしないよね。実に公平だ。

    山路:なんかこれだったらまだブラジルのボルソナロ大統領みたいに、なんかもうそこまで言い切ってやるっつーんだったらわかるけど

    小飼:このぶんで言うと、アメリカ抜くね、実際の死者の人数でも。

    山路:ブラジルの話?

    小飼:うん、50万超えたっていうのが、アメリカが60万か。

    山路:いや、なんかこう、本当に五輪組織委員会とか、そのあたりの言うこともまあ本当にどんどんぐじゃぐじゃになってて、選手村で配ってるコンドームも、今までは選手が来た時に配ってたのも、帰国時にAIDSとかの啓発のために配ることにしたとか。なんか、結局何をやってんだかもうよくわからない状態になってきましたけどね。

    「山路さんのチケット、結局どうなったの」(コメント)

    山路:まだわかんないですね。

    小飼:え、まだキャンセルとかも入れてないの?

    山路:そういうのってまだぜんぜん選択肢としてないんですよ。

    小飼:あ、そうなんだ。ということは山路さんが行って感染して、僕ももらうパターンか

    山路:そうなる可能性は高い

    小飼:でもあれだ、その時には僕はフリチンのはずだ、少なくとも僕はフリチンのはずだ。でも、今度そこで撮影してくださっているナオヤさんに伝染ってえらいことになる。

    山路:しかし、この観客入れるところにしても、再抽選があったりするから、それでさらにその抽選に外れて結局見られないっていう可能性も私あるんですけどね。もう、まだどうなるかは今の段階で全くわからない。

    小飼:金も返してもらってないと。

    山路:金も、結局そのたぶん返金っていうのは向こうの都合で無観客で全面中止になったら返金になると思うんですけど。観客入れるって段階で自分が行かないって言うんだったら、返金はないんじゃないんですか。(注:6月23日に、チケット払い戻し等についての告知がなされました。参考:東京2020オリンピック 公式チケット販売サイト

    小飼:すごいなあ。実は長女が今月、札幌の友人宅を訪れる予定で。その時にLCCのチケット買ってたのかな、なんだけれども、非常事態宣言が出たっていうことでちゃんと払い戻してくれましたよ。あのさぁ、LCCですら払い戻してくれるのにさ、キャンセルすら出来んの? ひどいね。

    山路:そうなんすよ(笑)

    小飼:それはひどいね。であれば、逆に観客の立場になっても、それで酒とか飲めないとか、一体何事だっていうことにもなるよね、でもその辺の、だからチケットの扱いとかあれだね、本当にアサヒスーパードライ! ドライだね。

    山路:スポンサーがついとるだけにね。

    小飼:ドライだねえ。

    山路:いやーほんとにもうわけわかんないですよ。

    小飼:そうなのか、まだチケット握られたままなんだ。

    山路:しかし、いっそもうこんだけグダグダな五輪っていうのは当たったら当たったで

    「デルタ株はフリチン貫通する説」(コメント)

    小飼:今のところ日本で接種されてる、ファイザービオンテックにしてもモデルナにしても、割とデルタ耐性もあると言われてますね、今のところは。でも、AZでもダメだというのは、そうだ、ウガンダの人というのはどの株にかかったかまではまだチェックはされてないんだよね。

    ワクチンについての質問とNGT48論文事件、知恵の実遺伝子について

    山路:ちょっとワクチンの話題が出たところで、視聴者からの質問にあったワクチンの質問もついでに答えときましょうか。

    小飼:そうですね。大事なことなので。ワクチン接種も無料なので。Q&Aも無料で。

    山路:台湾へのワクチンについての疑問というのが視聴者から寄せられておりまして。台湾にアストラゼネカのやつを送ったけれども、その扱いについてちょっと疑問があるよという。で、なんであれはアメリカ、この方が質問されてるのは、あれはアメリカから直接送るのではダメだったのでしょうか、日本でまだ打ってない人がそれなりにいる中、日本で作ってもないワクチンを台湾に送る外交的意味はなんでしょうか

    小飼:まずそこが誤解です。日本で作ってるんですよ。今のところ、日本で作って打つことが許されてる、唯一のワクチンです。ファイザーもモデルナも、今のところ輸入してくるしかないんですけど、アストラゼネカは日本「でも」作ってます。で、日本で作ったやつというのを台湾に送ったわけですよね。で、今のところ、日本の選手計画は全部mRNAワクチンで間に合ってるので。

    山路:アストラゼネカ、血栓がまれにできることがあるみたいな所から、いちおうちょっとそのリスク避けましょうと。

    小飼:でも、普通に効果がある、決して劣ったワクチンではないんだけれども、あまりにmRNAワクチンの薬効が灼(あらた)かなので、ちょっと霞んじゃってるって言うところがありますね。

    山路:mRNAワクチンが95パーとか90パーとかそういうレベルで、アストラゼネカがちょっと落ちて70とかなんだったかなあ

    小飼:でも、台湾はもう防疫がしっかりしてるので、on the spotで抑え込めてるんですよね。だから、AZでもいいですし。そもそも、日本が援助する前にAZのワクチンを買ってたわけですし。というわけで、悪い所なしではあるんです。それでこれすごい大事なことなんですけれども、一国だけではvaccinationって終わりません。だから日本が全部フリチンになっただけでもダメで、もう全世界をフリチンにしないと(笑)、パンデミックは終わらないですね、これは。
     いやでもなぁ、中国のがちょっと、そうそう中国のシノバックのワクチンがすごいdisappointingで。主に南米で使われてるやつですね。

    山路:チリでしたっけ

    小飼:うん、チリとかで。

    山路:今、はね上がってますよね、感染者が。

    小飼:efficacyが50パーセントぐらいしかなくて、なくってって言っても、インフルエンザのワクチンとかもじつはそれくらいなんですけど。だけど、感染力がもう段違いなので。

    山路:本当に、しかし今の最初の治験の段階で50パーってことはデルタ株とかそんなんだったらもっと低くなってる可能性がありますよね。

    小飼:今中国で、今全世界で一番接種人口が多いのは何と言っても中国なんですけど、これもシノバック。逆にデルタとかが逆上陸した場合、ただ中国の場合は、確かに台湾ほどではないけれども、防疫もすごいからね。1000万都市を丸々一個閉鎖しちゃえるからね。だから、シノバックぐらいのワクチンでも十分いけるのかなという。

    山路:まあまあ、しかしワクチンに関する感じはこんな感じですけど、これで五輪に突っ込むていうのはなかなか恐ろしい状況ではありますよね。

    小飼:恐ろしいって、うーん、なんだったっけ、池袋のプリウスミサイルに乗ってた爺ちゃん、今ちょうど裁判で

    山路:い、いいなんたら、ちょっと名前ど忘れしちゃったけど。

    小飼:が、慎重に見えるぐらい

    山路:(コメントを見ながら)あ、飯塚さん、飯塚容疑者ですね。

    小飼:ぐらい、勇気あるよなと。

    山路:その、比喩で語ったわけだ(笑)

    小飼:勇者だよね。

    「弾さん東京から脱出しないの」(コメント)

    小飼:いやあ、東京にいるのがフリチンになる最短距離なので、実は。僕の場合は。

    山路:地方に行ってサクッと受けられるというか

    小飼:まぁね、確かにね、アメリカでファイト一発したいという気持ちがなかったって言えば嘘になるけれども。やっぱりジョンソンアンドジョンソンのワクチンも75パーぐらいはefficacyがあって、一発打ちができるじゃないですか。なんだけども、やっぱりハイテクに弱いよな、mRNAというのは。

    山路:気持ちはよくわかる。

    小飼:どうせなら、mRNAのにしときたいよな、ファイザーかモデルナのにしときたいよなっていう。なので、米国の次女はフリチン状態で、

    山路:また後で娘さんに怒られそうな感じの(笑)

    小飼:で、妻も職域接種を割と早めに受けられる

    山路:ああ、そうなんですか。それは良かったですね。

    小飼:だから今のところまだ決まってないのは長女だけなんですけど、でも長女もバイト先の職域接種を受けられるかもと言ってましたね。

    山路:ただまぁワクチン接種、思ったよりはスピーディーにいってるとも言えんのかなぁ。

    小飼:そうですね。今年中には、ワクチンの数さえ足りれば出回るのかな。そう、だから今ちょっと首をかしげてるのは、ファイザーのが足りなくなるって言ってるはずなんですけれども、7500万発分ぐらいは在庫あるはずなんですけどもね。でも、来月に入ってから、急に供給が減るんですよね。

    山路:じゃあいきなりちょっとスピードが鈍るかもしれない。

    小飼:鈍る可能性はあって。いちおう中央区もやっと大人全員分の接種券を出しますっていうのが。今月終わりに接種券は出るんだけれども。あれかな、40歳未満の人から16歳までは打ち初めが8月1日ってなってるな。

    山路:結局ね、オリンピックを目処にしたっていうことで言うと、目標は達成もできてないわけだよな。

    小飼:うん、だからそれはもう、打ち始めた時点で、2月からわかってた。いや、でも接種だけ見てれば、日本もやるときはやるじゃんって思うんだけど、でもオリンピックが7月20何日だっけ?

    山路:何日からだっけ(笑)?

    小飼:22だっけ、23だっけ

    山路:そんなもんです。

    小飼:で、しかもパラリンピックもあるから、9月上旬までだよね。だから無理だって、それは。今のペースでも、16歳以上で打ちたい人に全部打ち終わるって言うのは11月末なんだよね。ここで11月末って言ってるのは、だいたい希望者が2/3と見て、ですね。それくらいあると、けっこう抑え込み効果があるって言うのはアメリカやイスラエルの実績で、いやイギリスの実績でわかってるので。なんだけれども、アストラゼネカだとデルタ抑え込めないというのもイギリスでわかっちゃったので(笑)

    山路:なんかロックダウン解除4週間、伸ばしましたもんね。

    小飼:いや、伸ばしたじゃなくて、もっと伸ばすべきだったんだよね。最新のグラフを見ると、ちょうど今週が次の波の底なんですよね。今緩めちゃうと、けっこう派手にリバウンドになるよ。

    山路:怖……。

    小飼:ちょうど長女が打てる頃辺りに、前回の、前回じゃなくて前々回か、一日の感染者が2000人超えたのは。それくらいいっちゃうんじゃないかと、だからもしデルタが流行るのであれば。

    山路:政府関係者、五輪関係者、もしも緊急事態宣言を出すことになったら、オリンピックが中止すると言ってんだけど、今度はどんな言い訳をするのかなっていうのはちょっと楽しみにしてるんですけどもね。

    小飼:いやあ、だからこれが他国のことであればどんなに面白かったかと。たとえばね、我々が北朝鮮人で、日帝のドタバタを遠くから眺めてると言うのであれば、だからさぞ滑稽だったんだろうけど、自分事だからね。だから、たぶん視聴者の皆さんが罹患する確率というのは低いでしょう、まあ。高いと見ても数パーセントですし、死者は出ないものと信じたいです。ただし、これはCOVID-19直接ということであって、その間に他の医療も滞るわけですよ。

    山路:交通事故とかでね、死んじゃうこともありうるわけだし

    小飼:はい、おかげで癌を見逃すとかね。トラックに轢かれていつもだったら助かる程度の怪我でも死んじゃうとかね。だから、そうなったら間接的にCOVIDのおかげで異世界転生みたいなふうになっちゃうわけだから、ちょっとそれはもう面白くないですからね。

    山路:まぁしかし、とりあえずもしも五輪のチケット、なんか行くことになったら、とりあえずレポートはしますよ(笑)。
     ちょっと一本二本、社会時事ニュースやりますか、あの筑波大学の

    小飼:山路さんは2型糖尿病とかではない?

    山路:ではないですね。

    小飼:ああ残念、って言っちゃだめなんだ。

    山路:残念って(笑)

    小飼:そう、世田谷の家がクーポン早くくれるはずではあるんだけど、でも問題はどこで打つかだよな。世田谷のほうが人口が多いぶん、打ってくれるところ見つけるのも難しそうだし。

    山路:そうそうそう。じゃ、筑波大学の教授、NGT48問題論文事件。

    小飼:で、僕もこれぜんぜんわかんないんですよね。そもそも論文、論文が何を話題にしてるのかすらわかんないので。

    山路:私、NGT48というのは何を指してるのかもわかんなかったから、改めてググって、新潟なんだ

    小飼:芸能人のグループだというのはわかった。で、それに関して書いた論文というのが、その芸能プロダクションがいちゃもんをつけたところ、引っ込んだという、そこだけですね、僕にわかったのは。

    山路:だけど、かなり、弾さんこれに関して注目してますよね。

    小飼:要するに引っ込めちゃったという事実そのものですよね。だから、論文を。たとえば、これでアカデミックな理由で、たとえば査読がおかしかったとか、剽窃があっただとかって言うのであればまあそれは仕方がないな、だけれども。

    山路:これ、しかも引っ込めたのが筑波大学ですからね。なんかその、まだ一般の出版社とかがなくて。

    小飼:教授会が変なことになってるとかっていうのは、聞こえては来ますけれども。でも、そんな弱っちいところだったのって言う。
     ネットで名物になってる、名物先生たち、何人もいらっしゃる所じゃないですか、たとえば登大遊先生とか。

    山路:あの人とかかなりアナーキーなことをやって、それを認めてくれたからこそ、今のあの人がある

    小飼:落合陽一先生とか。そういう人たちが外でまかり通ってるので、だからかなりやんちゃなことができるというイメージを勝手に抱いてたんですけれども、たかだかこの程度でも、あれか、リトラクトしちゃうのかいっていう新鮮な驚きがありましたね、これは。

    山路:じゃあもう一つ、これちょっとサイエンスネタでだいぶ面白かった

    小飼:秋元かどうか、でもさ、まだABC問題とかのほうがわかりますね。少なくとも数学じゃん、あっちは。いや本当に、論文が引っ込められたという以外のことはぜんぜんわかんなくて、なんでそれで物言いがつくのかとかっていうのもわかんない。でも物言いがついてそれで引っ込めたっていうことはわかった。

    山路:これ、「知恵の実」遺伝子が見つかったかもよっていう話。これ、人間とチンパンジーってかなり遺伝子的に近いものがあるというふうに言われていると。その差分の中にある違いが脳の発達に影響してるんじゃないかということで、いろいろ探してて一つの遺伝子が見つかったそうなんですけれども。それをチンパンジーで発現させてみると、非常に脳が大きくなってって、このままだとけっこうやばいことになるんじゃないかと思って実験を途中でもう中止しましたよというような話なんですよね。

    小飼:ああ、だろうね。

    山路:これって、じゃあその遺伝子自体のその機序と言うか、どういうふうに脳を発達させていくのかってことはまだわからないしても、仮に、じゃ、そのチンパンジーにそれを発現させて、それが人間のような知能を獲得していくことに繋がった場合というのはどうなるんでしょうねっていう、倫理的な面から。それは弾さんだったらどうしますって、自分が研究してて「やべえ、チンパンジー、脳のやつがどんどん人間の脳に近づいていくぞ」みたいなの思ったら、

     
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