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 「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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 今回は、2026年8月4日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2026年08月18日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2026-08-04配信のハイライト

  • 映画『ちいかわ』レビューと日本のIPの強さ
  • 「円安が切れるきっかけとは」と「人文系学部ダウンサイジング」
  • 「数学の問題は尽きない」と「人が理解できないAIの証明は証明か」
  • 視聴者質問「ジブラルタルの政治」と「AI壁打ちでコミュ障克服?」
  • 「AI企業が崩れるとしたら」と『みいちゃんと山田さん』問題
  • 『ヤバい日本の住所』紹介

映画『ちいかわ』レビューと日本のIPの強さ

山路:今日はなんか涼しくて、ずいぶん楽でしたよね。

小飼:いや、本当に久しぶりだな。この時間で30℃切ってるっていう。

山路:なんか九州のほうは大変みたいですけどね。よりにもよってって感じですけれどもね。

小飼:ね。厳しい。

山路:というところでその被害者の方は大変だなというのはさておき、ちょっとこの気楽に映画を見てきたので、それ、

小飼:気楽(笑)、

山路:(うさぎのフィギュアを見せながら)これ、行ってきましたよ。

小飼:僕がもらったのはこれ、ズーム(笑)、

山路:どっちのカメラに映る? さてさてと、これはまだ開けてなかったんですが、何が当たったかといえば、うさぎですよね。

小飼:うさぎと呼ばれてますよね、だから本当のうさぎではもちろんないんですけども。通称うさぎ。

山路:通称うさぎ、私一番好きなんですよね。この『ちいかわ』の映画でも、

小飼:まぁ草むしり検定の級も一番高いしね。

山路:3級持って、でしたっけ、

小飼:3級になったの、

山路:しかもじつはラッパーでもあるという設定がありましたよね。

小飼:言葉は話さないけどね。

山路:うさぎラップ、すごい癖になりますよね。私、Apple Musicで聞いてますよ、うさぎラップ、

小飼:まぁでも、亀ラップにはかなわんな、

山路:亀ラップって何ですか?

小飼:いや、弾けてないのか、『ボボボーボ・ボーボボ』の、

山路:ああ、それは知らないネタでした(笑)、ギャグマンガのやつですよね。

「二人仲良く行ってきたの?」(コメント)

山路:いやいや、私と弾さんは別々です。私は妻と行ってきました。本当によくできた、面白い映画でした。

小飼:ねえ。

山路:子供と大人両方が見て、わかる大人はホエーとビビリ、子供はそれなりに楽しい感じになって帰れるのではないかと。

小飼:『エヴァンゲリオン』って2度映画化されましたけど、新旧とも夏休み、わりといい時期にやって、中身を知らない親子連れが行って気まずくなるっていう、それをもっと拡大したのが。だから監督をその点では超えてますね。知らない人を気まずい思いをさせるという、

山路:ディスってんのか、勧めてんのかわかんないような(笑)、

小飼:やっぱり『エヴァンゲリオン』の興行収益は絶対超えてほしいですね。

山路:今でもなんかけっこう絶好調な、

小飼:『君の名は。』ぐらいいってほしいね、

山路:100億ね(※編注:『君の名は。』の国内興行収入は250.3億円)。

小飼:いや、まぁでも『鬼滅』がデカすぎるんだよ。

山路:400億でしたっけ、日本だけで。私は『ちいかわ』をとりあえず6巻ぐらいまで読んだ状態で映画見に行ったんですよ、

小飼:ああ、ゾウが、夢を叶えるゾウが出てきたのって7巻だったっけ?

山路:はいはいはい、

小飼:あれもテレビアニメでもやっちゃったので、けっこう早いペースで原作を消化してるなっていう印象があるんですけれども。

山路:テレビのほうの『ちいかわ』は見てなかったんで、6巻ぐらいまでマンガ読んで、これで長編物できんのかいと思いながら行ったんですね、

小飼:わざわざ長編用の書き下ろしてたんですよ。

山路:映画見てから8巻、この人魚の島編読んだんですけど、もう本当にそのまんまなんですよね。ここまで設計して作ってんだと思って、

小飼:いや、だって単に原作っていうんじゃなくて、総監督だもん(※編注:ナガノ氏は、原作・脚本)。

山路:脚本もね、書いてるわけだし。で、あれ、なんか曲とかも、

小飼:そうなんですよ。けっこう曲の歌詞とかだけではなくて、作詞だけではなくて作曲までやってたというのがね(※編注:うさぎラップの作曲者は、トクマルシューゴ)。

山路:あのうさぎラップ作ったのは大したもんだ(笑)、

小飼:すごい才能だなという、

山路:弾さん、前から『ちいかわ』すげー勧めてくるじゃないですか、どのあたりがやっぱり刺さったんですか?

小飼:やっぱりSFなところ。しかもどうやら人類滅亡ものっぽいんだよね。

山路:なんかそういう匂いもしますよね。今ちょうどコメント来ました、

「ちいかわは癒されるの、不穏なの、どっち?」(コメント)

山路:どっちもですわな(笑)、

小飼:えーとね、『ちいかわ』で癒され……まぁ癒される人もいるんだろうなあ、まぁよく出てくるトリオだけ見てれば、ちいかわとハチワレとうさぎのトリオだけ見てれば癒されるんだろうし、ラジオ体操の代わりに呼び込み君と踊ってるやつとか(笑)、そのあたりであれば癒されるんだろうけれども。あの世界にはちいかわ族には天敵がいるんですよね、でかつよ族というふうに便宜上呼ばれていることが多いんですけれども。ほぼ一方的な力関係なわけですよね。

「チャリメラすすりながら見てます」(コメント)

山路:いいですね(笑)、(チャルメラじゃなくて)「チャリメラ」っていうところがわかってる。

小飼:なぜか『ちいかわ』の世界には食料湧きどころという、いわばベーシックインカムみたいな制度があるにもかかわらず、討伐という不穏な仕事があるんですよね、すごい。たいてい討伐ではちいかわの天敵相当の怪異を文字通り討伐するんですけれども、逆に狩られることもあるし、狩られることのほうが多いんじゃないかな、そういう世界なんですよね。いやー、だからもし皆さんがラッコだとしたら、サメとかシャチとかがその辺をうろうろしてる世界なんですよ。

山路:1巻から何気に不穏なんですよね。で、あのかわいい絵で描いてるんだけどけっこう気持ち悪いぞというのが。

小飼:いや、もともとあれ、なんだったっけ、けっこう有名な投稿で、おみくじを引いたら「人の心がない」って書いてあったっていうのがあって、いや「だよねー」っていうね(笑)。べつに『ちいかわ』に始まったわけではなくて、『もぐらコロッケ』という通称もぐコロという作品がその前に、

山路:ナガノ先生の、

小飼:『もぐコロ』もっと、ある意味極めてる作品で、『もぐコロ』というのはさっき『もぐらコロッケ』って言ったじゃないですか。要はコロッケがモグラの姿をしてるんですね。そういうキャラなので、キャラであると同時に食べ物でもあるわけです。コロッケでもあるわけです(笑)。それである時、もぐコロの一人がコロッケ屋で美味しいコロッケを食べてしまった。で、自らの味に目覚めてしまったんですよね。それでコロッケを食べてしまったもぐコロの一人は、その晩の間に耐えきれずに仲間の一人をパクッとかじってしまったという。かじったってところがちょっと面白いんですよね。全部は食べてないんですよ。もぐコロはちいかわと同じで、ちいかわっていちおう白豚みたいなやつの固有名でもあるけれども、一族の名前でもあるじゃないですか。ほとんどのやつが灰色してるやつ。もぐコロ族も、もぐらコロッケも大抵のやつには固有名ないんですけど、その仲間をかじっちゃった奴には「共食い」というあだ名がついててっていう(笑)、すごい感性でしょ。

山路:それはキツいっすね、それは。

小飼:R指定って言ってるでしょ、これGなんですよ。みんなそれ見て、永遠に仕事しろって(笑)、

山路:グッズ展開もできるしな、この絵柄だと。

小飼:むしろグッズが売れまくってるんですよ。マンガそのものはもうTwitterに放流してくれてるので。まとめられてたりもするわけです、ただで読めるわけですよね。なのにグッズが売れまくりなので、本当にいくら売れまくってるんだという。

山路:息するように金入ってくるんじゃないかって気が、

小飼:まぁそうでしょうね。で、じつはマンガの権利というのはIPというので、一番お金になるのはじつはグッズやマーチャンダイズなんですよ。ドラゴンボールとかも印税よりもマーチャンダイズのほうが。

山路:ジョージ・ルーカスも『スター・ウォーズ』で結局グッズの売り上げがすごかったみたいな、そういう話聞いたことがありますね。

小飼:そういう話ですね。

山路:でも、じゃあグッズしか知らないで、マンガの本編がどういう話か知らないでかわいいと言ってる人もやっぱり多いわけなんですね。

小飼:いや、もうそれはどっさりいるでしょう。

山路:そういう人らが劇場版を見に行くという(笑)、

小飼:いや、もう原作勢は原作勢でどっしり身構えてて(笑)、

山路:あの不穏な感じの表現が上手いんですよね、おどろおどろしいんじゃなくて、かわいいキャラのまま不穏なことをやるから。

小飼:けっこう懐かしくもありましたよっていうのも、話の入り口がそのまま『七人の侍』なので。『七人の侍』では食べ物で釣ったりはしなかったんですけれども。

山路:まぁしかし本当に、これは親子で行ってトラウマを受ける人も、なっちゃう子供もいるとは思うけれども、

小飼:いやー、まぁでも間違って『エヴァ』見ちゃってもちゃんとした大人になるんだから、それは大丈夫でしょう。

「VTuberもアイドルも物販が稼ぎ頭ですからね」(コメント)

山路:そうなんですか。アイドルはそうだけど、VTuberもそうなんだ。

小飼:やっぱ物販しやすい造形をしてるんですよね。いや、だから本当に天才的な猟奇性だよな、だからこの絵とあの話を組み合わせられるっていうところがやっぱ素晴らしい。やっぱりSF作品として面白いのは、天敵がいる世界だと。人って今や天敵いないじゃないですか。昔はいたらしいんですけど、

山路:あえて言うならウイルスぐらいか、

小飼:ウイルスは天敵では、天敵っていうのとはちょっと違うな。まぁでもそれは置いといても、今や地上では人がホモサピエンスがエイペックスプレデターなわけですよ。なんですけれども、もしそんな人類社会に天敵がいたらどうだろうと。だから、そういう作品の一つが『進撃の巨人』だったんですよね、なかなか勝てない。それこそリヴァイぐらいよくできたやつも、『ちいかわ』の世界だったらラッコ先生ですね、リヴァイは、

山路:そうしか見えなくなっちゃうじゃないですか(笑)、これから。

小飼:だけどそういうのでなくて、じつはでかつよになるやつ、天敵になるやつらというのも、ちいかわ族が変異した結果だというのもなかなか面白いところですし。

「まるでけもフレの解説を聞いているようだ」(コメント)

小飼:でも、まだ一番大事な謎が残ってるんです。あの世界には。だから、もう主要キャラクターが揃った後は、あのほのぼとした日常が続くわけないんだけれども、じゃあどうやって落としてくるのかというのが、まだやっぱりネタがいっぱい残ってるんですよね(笑)。その中の一番のネタっていうのはちいかわ族ってどこから生まれてくるのか。

山路:あれ、やっぱカギになるのって一つ「モモンガ」なんですかね?

小飼:入れ替わるやつ。まぁでも、まあ食われて減るわけじゃないですか、でかつよたちに食われて減るわけじゃないですか、でかつよとかセイレーンとか。なんですけど、減った分っていうのはどうやって補充されているのか、やっぱり食べ物みたいに湧きどころから湧いているのだろうか。あと鎧さんたちという連中がいるよね。だから、こういう丸っこいマスコットをした連中ばっかりの世界で、でかつよもやっぱりこういうプロポーションなんですけれども、普通の人間のプロポーションをして鎧を着ている鎧さんたちというのがいるんですけれども、あいつらはもう一体何なのだ、

山路:鎧さんは、ちいかわたちなんか言っちゃいけないことがあるみたいな。

小飼:『マンアフターマン』で宇宙に逃れてた人類が地球に戻ってきて、観察員をやってるんじゃないかという、

山路:ああ、『マンアフターマン』懐かしいですね、

小飼:いや、でもその鎧さんの造形がやっぱり一番おぞましくて、ナガノ先生らしいなと思うんです、こうやって歯茎が出てるところが。あんなの思いつく? あれが一番なんと言えばいいのか、絵的にすごいなと。こういう、ちいかわ的に二頭身のキャラというのは昔からいたわけじゃないですか、特にサンリオとかはいっぱい出してますよね、ハローキティとかと同じプロポーションですよね、こいつら。でも鎧さんのこれっていうのは、あの歯茎、本当何食ったらあんなものを出せるのかという(笑)。

山路:あと今回の映画で言うと島二郎、あれはまた異質なキャラですよね。

小飼:それだー。あの名前のパクリ具合、ちゃんと本家に仁義を切ったのかって言ったら、本家しまじろうがあの、Twitterで(笑)、さりげなくそういうのを出してたんで、ちゃんとその辺というのは、ちゃんともう仁義を切ってたというのか、まぁ事後承諾なのかもしれないですけど。

「著者は女性なの?」(コメント)

山路:ってありますけど、確か女性ですよね。

小飼:もろ、まだ今ほど人気爆発してない頃に普通に返事で書いてましたね。

山路:私らが『ちいかわ』を勧めなくても、人気はぜんぜん増えていくでしょうけど(笑)、

小飼:でも、もうたぶんお母様方が一番見たかったのは島二郎のケツでしょうね。

山路:ははは。

小飼:いやーでも、そう、島二郎の造形もすごいよね。いや、太鼓腹の中年男をあれほど魅力的に、

山路:そこか(笑)、

小飼:いや、それでしょう。いや、あれぞ画力ですよ。

山路:なるほどね。

小飼:あれぞ画力ですよ。なんかこの辺(可愛いキャラクター)はですね、サンリオにいっぱいできる人がいると思うんですよ。だけど島二郎を出せるか。

山路:これ、このフィギュアも島二郎もらえるんですかね、ランダムで全8種って書いてありますけど。

小飼:島二郎はなかったと思う、だから島二郎やセイレーンは買ってくるしかないんでしょうね。

「日本のコンテンツ強いな」(コメント)

小飼:強いですね、本当に世界のIPの強さリストっていうので、圧倒的1位がポケモンなんですよね。確かにディズニーとかが次で。他はジャンプとか(笑)、ずらずら並んでて、そろそろちいかわも入ってくるとは思いますね、これ。

「ちょっと栗まんじゅう買ってくる」(コメント)

小飼:日本以外でも人気があるので。

山路:栗まんじゅうもいいですよね、栗まんじゅう、飲んだくれているように見えてちゃんと資格を持ってるっていうあたりとか。

小飼:そう、だから飲んだくれる資格もあるという、あの世界における資格って一体何なんだろうっていう。

「美少女だけじゃないっていうのがすごいな」(コメント)

山路:ああ、そうかもしれない。

小飼:いやー、でも、ああ、日本のIPの話ね。今回の『ちいかわ』はちゃんと美少女も出てきますよ、しかも圧倒的なラスボスポジションで。

山路:あれを美少女と言うってこと(笑)?

小飼:映画スペシャルなだけではなくて、たぶん『ちいかわ』世界の中の強さランキングで今のところトップなんでしょうね、セイレーンは。

「続編は作れそう?」(コメント)

山路:もう余裕で作れますよね、人魚の島編は難しいだろうけど、

小飼:『ちいかわ』はいくらでもあります、まだ出てないネタというのがいっぱいありますし(笑)。

「ちいかわはサンリオを超えると思いますか?」(コメント)

小飼:えーとね、どうなんだろう、ハローキティとタメを張れるところまでは来てると思う。ただハローキティの仕事の多彩さには、まだね。

山路:ハローキティは仕事選ばないから。

小飼:だってまだ草むしり検定5級だよ(笑)。いや、だからハローキティがあのちいかわ世界にいたら、資格どれくらい持ってるんだっていう(笑)。でもね、そういうこと言うとね、コラボレーションとかやったりするんだぜ。

「円安が切れるきっかけとは」と「人文系学部ダウンサイジング」

山路:ということでちょっと最近、時事ニュースのほうにちょっと行こうかと思ったんですが、

小飼:ババニュースじゃないよね、もうほんとに(笑)、

山路:オヤジギャグ。

小飼:夏なんで許してくれ(笑)、

山路:すごい円安是正、入ったじゃないですか。

小飼:ああ、163円が今157円くらい?

山路:そうそうそう、いったんは157円まで、

小飼:6円しか動かないんだよね、協調介入してて、

山路:弾さんどう見ます? これで円安の方向っていうのは変わると思いますか?

小飼:この程度じゃ無理だね。

山路:この程度(笑)、まだぜんぜん足りないよと。そんな通貨をどうにかこうにかしただけでどうにかならないよと。

小飼:あれ、たぶんこの円高が切れる、ごめんなさい、円高じゃなかった、円安が切れるきっかけっていうのはキャリートレードが切れる、いつ切れるか、なんですよ。

山路:ちょっとそれは解説してもらえます?

小飼:要は円で借りた人たちが円、勝手に下がってるので、返す時にもかえって借りたほうが得になってる、そんな状態になり得るし、実際になるじゃないですか。これがプツーンといった場合、でも野放図に貸せないわけですよね。

山路:それっていうのはどういうところの指標を見ると見えてくるんですか? そのあたりは。

小飼:やっぱり一番借りてる人たちというのは、かつては不動産だったんですけれども、今はけっこうAIというのがでかいかもしれない。だから、あれも一種の不動産ではあるけれども、ずっと成長しているし、単に土地を必要とするだけではなくて、電力を必要とするので。一番手っ取り早いのはガス発電機、gas turbineでもディーゼルでもいいんですけど、を持ってくることなんだけれども。でも、そういったものというのは原発であろうが、ガスであろうが、必ず冷却しなくちゃいけなくって、アメリカとかだともう冷却って川から取ってきた水をクーリングタワーにビャーとかけて、そこで使った水というのはそのまま放流しちゃうわけです。だから、川が渇水で水位が下がったりすると、それも止める要因になったりしますし。なんでデータセンターで水不足が起きるの? って言ったら、それが理由の一つなわけです。だからこれ、じっくり時間をかければ、もう再エネから持ってきた、ソーラーパネルから持ってきた電源で足りたりもするんですけど。今はもう急速に必要なので、ということでそういう状態になってるんです。

山路:キャリートレードが反転するみたいなものっていうのは、事前に察知することっていうのがどの辺りを見てると見えてくるものなんですか?

小飼:要は皆さんいくら借りてるのと、

山路:今、「円を」って言ったじゃないですか、円建てでってこと?

小飼:そういうことですね。キャリートレードというのは円で借りて、それで海外で何かを買うという。これだけ急速に円高が進むと、円をいくら変えても円が弱すぎて、買えるものがだいぶ減っちゃってるんですよね。

「この程度の円高じゃインバウンドは減らない?」(コメント)

小飼:まだまだ増えるんじゃないでしょうかね、こうも円が安いとね。

山路:今回アメリカとの協調介入みたいなニュースが出てるじゃないですか、そこでウォールストリートジャーナルに書いてあったのが、保有する米国債を売却するのではなく、新型コロナウイルス禍への対応で設けられたFRBからのドル借り入れ制度を使ったみたいなことが書いてある。それってちょっとよくわからなかったんですけど、それっていうのはご存知でした?

小飼:まぁ似たようなことですね。いや、この場合日本が借り入れてるので、いずれ返さなければいけないですけれども。

山路:いつもやってるのとは違うところから、でも結局、

小飼:ただずっと日本は米ドルを買い続けて買い続けて買い続けてたので、じつはタマはいっぱいあるんです。

山路:でも、人によってはあとこういう大規模な介入って1回か2回分ぐらいしかタマがないんじゃねえの? みたいなことを言う人も。

小飼:いや、だからあっという間に尽きるときはあっという間に尽きる。

山路:そうなんですか(笑)、

小飼:で、タマを打つたんびにそれが円安圧力になる。

山路:今回ってじゃあ円安方向に行くとして、どれぐらい、163円ぐらいまで戻るのにかかると思うと、今までよりは戻るのに時間かかりそうですかね?

小飼:協調介入したので、それはやっぱりメッセージとしてはデカい。だから、これ以上の円安は日本だけではなくてアメリカも望んでませんっていうメッセージにはなる。

「ユーロ・ポンドに波及してて笑った」(コメント)

山路:って。アメリカがユーロを売って、みたいな話が出てたように思ったんですけどね。

小飼:そんなに持ってたのかな。でも、それはもういくらでもやろうと思えばできるので。

山路:あと、ついでにこの政治の、日本の政治の話もついでに流れで行っておこうかと思ったので、ちょっと気にかかったのはこれですよ。財政運営と改革の基本方針というのが出されたんですけど、その中でけっこう人文系学部のダウンサイジングというのをけっこう明確に謳っているという。

小飼:ダウンサイジング(笑)、何を?

山路:人文社会科学系ダウンサイジングみたいなことが言われているんですけれど。

小飼:あのさ、なんで無学な連中が決めているの?

 

 「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
 無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします。なお、有料のYouTubeのメンバーシップでは、無料部分だけでなく、限定部分の配信もご覧いただけます(YouTubeメンバーシップでは、テキスト配信はございませんのでご注意ください)。

 今回は、2026年7月21日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2026年08月04日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2026-07-21配信のハイライト

  • 今季アニメの見どころと「ポピュリズムは愚かさを増幅する」
  • フィジカルAI、神田で飲み会してる場合か?
  • 「LLMが最適だとまだ決まったわけではない」と「メモリ下がるのは?」
  • 「AIブームはバブルかもしれない」と「AIによるソフトウェア書き換え」
  • 「ヤコビアン予想の解決」と「数学は単なるAI待ちの作業に?」
  • 「天皇の人権問題」と「スターシップはなぜ足を使わなかったのか」

今季アニメの見どころと「ポピュリズムは愚かさを増幅する」

山路:すっかり私もクールビズというか、ビズではないですけどもクールな格好で。

「今夜は月がきれいです」(コメント)

小飼:ビールクズになりたいところだけど、ビールないしね、

山路:なんかYouTubeのほうからスパチャいただいたみたいで、

「複利をわかりやすく教えてくださりありがとうございました」(コメント)

小飼:ありがとうございます。

山路:ありがとうございます。解説した時のお礼みたいなことをいただいたようです、どうもありがとうございます。

小飼:じつは複利の話というのはパイの次に有名な超越数eの定義にもつながってきまして。

山路:ちょっと(笑)ここで始めると長くなりそうなんで(笑)、とっ始めは今期見ているアニメみたいなところからいきますかね。

小飼:いや、けっこう濃いというのか、見ててつらい奴が多いのが特徴ですね(笑)、

山路:『ヤニねこ』つらいですよね、

小飼:あれは汚えだけだから、

山路:確かにね(笑)、

小飼:でも、あそこまで汚えの、まさに垂れ流してるという意味では。いやー、猫耳と尻尾つけとけば何でも許されると思ってるところがというのが、

山路:あれはなんかこう、メタファーとしてちょっと使ってるわけじゃないですか。

小飼:メタファーじゃないでしょ、

山路:メタファーっていうか、言ってみたら今の世の中でうまくいってない人のメタファーじゃないですか、

小飼:うまくいってない、

山路:獣人たちっていうのが、

小飼:いや、でも獣人とまぐわうとだから獣人が生まれるという仕組みじゃなかったっけ、あの世界っていう。

山路:あ、そうなんだ、

小飼:獣人のDNAのほうが強い世界なんです。いずれは人類はみんな猫耳つけるという世界なわけですよね。

山路:獣人って、でも確か医者とか弁護士にはなれないのか、いろいろ職業に制限があったりとか、苗字がないとか、

小飼:いずれその制限っていうのも耳なし人の人口減少でもって淘汰されていくっていう世界でしょう。

山路:そういう世界観の話なのか(笑)、

小飼:そういう世界観なんでしょうね、真面目に工作すれば。真面目に「考察」ですね、工作してはいけない話、失礼しました。僕も、

山路:暑さで舌がやられた(笑)、

小飼:滑舌をかなりやられているので。

「地元最高! のアニメを期待している」(コメント)

小飼:そうだそれ、でも、Netflixに入らないと見れないんじゃないか、うちも入ってるけど、Netflixは。で、まぁ見ますけれども。

山路:『地元最高! 』予告編見たけど、イカれてますよね。

小飼:いやー、そうね、『ヤニねこ』をさらに鬱にしたのが『地元最高! 』なので。でも(笑)、主題歌aikoっていうのは本当に、本当にあそこで人が膝がカックンとくる奴だったよね。あの人はなんであんな不協和音が似合うんだろうね(笑)。

山路:『アポカリプスホテル』の主題歌もやってましたよね。

小飼:そうです。

山路:あれ、初めて聞いた時は不協和音、気持ち悪いと思ったんだけど、ちょっと癖になるんですよね。

小飼:癖強いですね、あれは本当に。

山路:で、今期いろいろ豊作とか言われてるんですが、なんかアニメについてのコメント、

「最近のアニメ、コンプラが20年前に戻った作品が多い気がする」(コメント)

山路:あー、つまりなんていうか、きれいごとじゃない『ヤニねこ』とか『地元最高! 』みたいな、あんまりこう大っぴらにできなかったような話を書いてるってこと?

小飼:コンプライアンスのかけ方が変わったね。昭和にはそもそもコンプライアンスという考え自体がなかった、うん。昭和でなくて平成の真ん中あたりまでなるのかな、今世紀初めぐらいになるのかな。ねこぢるが存命だったぐらいの頃、その時は露悪でしたね。悪を晒しているというのか。今はその形というのも、かなり洗練されてきましたよね。

山路:ホンとして強いものが増えてきた気がするな。

小飼:そうですね。『ちいかわ』とか。

山路:確かに(笑)。

小飼:そうか、『ちいかわ』は来週か。

「みいちゃんと山田さんもアニメ化するかも」(コメント)

山路:するかもしれないですね。いや、するかどうか情報は聞いてないですけど。

小飼:みんな一緒にホチキス詰めよう(笑)。

山路:またコメントいただきました、

「誰でも見れるテレビからレーティングが細かくかけれる配信がメインになってきたからでは」(コメント)

小飼:うん、そうなんだよね。だから配信っていうチャンネルができたことによって、わりと、要するに公衆の電波で誰が見てるかわかんない地上波で流すの無理な作品でも流せるようになったっていうのは、これはものすごい大きい。

山路:『ヤニねこ』とかあの辺の最近の作品って、地上波の放映が切られたとしてもぜんぜん困んなそうな感じ、ありますもんね。

小飼:いや、もういっそサザエさんの後番組としてとか(笑)、

山路:いや、それは嫌だな(笑)、飯時に見るアニメじゃないですよね(笑)。

小飼:うん(笑)、飯がまずくなるのは確かなので。けっこうダイエット向きなのかもしれない、あれは。いや、あれのおかげで禁煙できましたとか、あれのおかげで、

山路:よく聞きますよね、

小飼:でも、あれのおかげでヤク断ちができました、とまでは言う声までは聞こえてこない、そこまで日本ではヤクが蔓延してないのか、でもヤクねこは出てきたよな、

山路:アルコールの猫も出てくるみたいですね、

小飼:アルねこは出てきた。

山路:マンガの原作のほうでは出てくるみたいですね。『ヤニねこ』なんか海外でも話題になったりするんですけど、同じくらいというか、それ以上に海外で話題になっている作品がこれですよ、『天幕のジャードゥーガル』、

小飼:いやー、僕がじつは原作けっこう追ってて、いやーこの絵でこれをやるのかっていうのか、モンゴル史っていうのは人類史の中でも一番凄惨なやつで、要するに残酷なやつっていう意味の凄惨ね、
 それをこの絵でやるか、でたぶんですね、Wikipediaで簡単にネタバレになる、史実を元にした作品で、シタラ改めファーティマが最後どうなるのかというのとかもバレちゃう作品でもあるんだけども。いやー、これ手をつけたか、でも手をつけたからには最後まで行ってほしいっていう気持ちがありますな。っていうのも、歴史マンガって最後まで行けないのが普通なんですよ。まぁ有名どころではみなもと太郎先生の、明治維新まで行く前に、明治維新というのか、どこまで描きたかったんだ? 坂本龍馬まで行く前に寿命が尽きちゃったという例ですね。本来、坂本龍馬を描きたかったんだけども、描くためには関ヶ原の戦いから話を始めないと話が通じないって言ってたから、そこまで巻き戻して書いてるうちに寿命が尽きちゃったんですよね(笑)。で、もう一つの歴史ものって言ったら、『ヒストリエ』ですね。

山路:岩明均先生の。

小飼:これもアニメ化されるって言ってて、けっこう驚いてるんですけども、これももう未完になるということがもうほぼ確定しちゃってるので。『ジャードゥーガル』まだ原作というのか、マンガも未完なんですけれども、未完で今育休に入ってらっしゃるんですけれども、長さからいっても、これは完結するだろうというので、完結までいってほしいですね。完結までいってほしいですね。

山路:『天幕のジャードゥーガル』のそういう感想をXで見てると、最近のXの自動翻訳でいろんな国の人のコメントが入ってくるじゃないですか。

小飼:そうですね、アラビア語もペルシャ語もそのまま入ってくるので、でもあれ持たない、あれちゃんと原語がなにで書かれているのかっていうのを見てないと、かなり勘違いしちゃうと思いますよ。でも、あれのおかげでアラビアとペルシャというのは、かなり文化的にも違う地域だというのがわかったと思います。同じ文字を使ってるんですけど、ぜんぜん違う言葉なんですよ。

山路:アラビア語で書いてる人が、こういうのはイスラム教の作法じゃねえみたいなことを言って、それに対してペルシャ語の人がいやいや、それはイランの文化のことわかってねえよみたいなことをたしなめてたりとかするっていうのがよく見られますよね。

小飼:いやー、だからアザーンの礼拝のところで、けっこうあれで巧妙だと思ったのはアザーンで、要は歌を流すじゃないですか。あそこはスンニにもシーアにも共通なんですよ。あそこの部分っていうのはあんま変わらない。イスラム圏どこで行っても夕刻にはあれが流れるわけですよね。ただし、お辞儀の仕方というのは、礼拝の仕方っていうのはやはり宗派によって差があるらしくて。で、そこの差が出る前で画像を打ち切ってるんですよ(笑)、だからどっちとも取れるんですけども、まあ明らかにシーアであろうと。なにせ、ペルシャ人なので、シタラは。

山路:それにしても、今期のアニメって相当攻めたっていうか、他の海外の、

小飼:いや、何が攻めたかって言ったら、モンゴルを敵に回す覚悟を背負って書いてありますよね。現代人の国連憲章とかに書いてある倫理とは全く相入れないんです、そう、だからモンゴルの教義というのは。全く相入れない。だから、ここまで相入れないものというのはない。というのか、あまりにモンゴルのやり口というのが苛烈すぎて、その一方その反動でロシアとかあんな国になっちまったというぐらいの(笑)、

山路:あれ、イル・ハン国の後になるんでしたっけ、ロシアの元みたいなのって、あの辺の東の方の、じゃなくて(※編注:現在のロシア領域を支配していたのは、キプチャク・ハン国(ジョチ・ウルス))。

小飼:スラブ人がモンゴルを叩き返してからなんですよね、今のロシアに続く。なんでロシアがあんなにシベリアまで含めて広いのか、やったら領土に固執するのかっていうのが、もうそこに反映されると。じつはですね、同じ征服された地域でも、どの程度苛烈で、どの程度寛大だったかっていうのはやっぱり温度差があって。元はかなり寛大だったっていう、他の地域に比べればね。それでも、仮に日本やベトナムが占領されてたらどうなってたのかというのは、ちょっと歴史のifとして興味があるところです。

山路:シタラというかファーティマ、このジャードゥーガルの舞台のちょっと後が元寇ですよね、ちょっとというか、

小飼:そうですね。その後、文永の役ですね。ただ上陸戦で勝負になるはずがないんですよ。

山路:海があるから。

小飼:鎌倉武士が弱くなかったっていうのは確かですよ。でも海に比べれば物の数ではない。

山路:まあ、馬が船をこげるわけでもない。

小飼:その意味では、モンゴルを跳ねのけたという点ではベトナムのほうがすごいと言わざるを得ないですね。

山路:ベトナムってモンゴルを跳ねのけてる?

小飼:跳ねのけてます。有名です。元寇を跳ねのけたという。

山路:あ、海から来たんだ。その時のモンゴル軍。

小飼:いやいや、ベトナムは陸、陸経由にも関わらず、モンゴルははね退けたんですよ。で、その意味でもう一つのすごいって言ったら、エジプトのマムルーク朝で、エジプトのマムルーク朝はじつは話としてはもっとすごい。奴隷からのし上がったという点では、シタラよりももっとすごいんですよね、マムルークの話というのは。これものすごい話なので、やっぱりドラマ化してほしいんですけれども、やっぱり日本からは文化的にもあまりに遠い話で、ドラマ化されてないし、あるいはドラマ化されたものを見る機会もないという。

「日本のコンテンツの多様性すごい」(コメント)

小飼:だから、まだまだ、だって。それを言ったら、やっぱりマムルーク朝の、マムルークがモンゴルに勝った話というのもやってほしいですし、

山路:言いたいのは、海外の国とかのある意味、ある国全体が何かの宗教によっている国って多いじゃないですか、たとえばイスラム教の国だったらイスラム教を中立に見た話ってのはなかなか書きづらいじゃないですか。そういう意味で、

小飼:ああ、難しいね。そもそもキリスト教徒とイスラム教徒を足しただけで人類の過半になってしまいますから。だから、その時点でちゃんと書くのはタブーなんですけど、少しずつ、本当に少しずつなんですけれども、それが崩れてきている感もありますね。皮肉にもイスラエルの狼藉のおかげでしょうかね、これは。あれのおかげで本当にアブラハム一神教ろくでもないというのは。

山路:ちょっとイスラエルの話が出たところで一つ、言っといていいですか。ちょっとあまりにもキテレツなニュースが入ってきたんで。イスラエル、刑務所からのパレスジナ、パレスチナ人の、

小飼:噛み噛みだね(笑)、

山路:脱走防止にワニを導入するという。

小飼:あのおっさんの名前なんだったっけ?

山路:ネタニヤフじゃなくて、大臣の、

小飼:もっとぶっ壊れてるやつ、

山路:極右のやつですよね、

小飼:が言ったことだからもうしょうがない、というところはあるかもしれない。

山路:いやー壊れてるなと思って。

小飼:あんなのが取り沙汰されてしまうというのは、っていうのか無視できないっていう意味では、

山路:ベン・グヴィルか、

小飼:そんな名前だったような、努めて覚えないようにしてた感じもする、そういったらネタニヤフという固有名詞だってそうだったんだけど、さすがにあまりにくり返されたので覚えてしまった。

山路:ちょっとスパチャいただいたんで、ここで。

小飼:ビビでいいんだ、あんなやつ。

山路:スパチャありがとうございます。

「高市内閣の支持率低下と野党がグダグダで分裂している中で政権交代へ向けて何をすべきだと思いますか?」(質問)

小飼:政権交代以前に野党が悪い、与党が悪いとかっていうのではなくて、国民が悪いんです。あんたが悪いんです。わしが悪いんです。これが民主主義なんですよ。そこからでしょ。野党がしっかりしなかったおかげでって言ってる人は、じゃあその野党の候補に投票しましたか? 単に投票するだけではなくて、その野党の人たちの選挙活動を手伝いましたか? そういうことなんです。だから民主国家で気に食わない結果が出たら、我々が悪いんです。それが民主主義です。そこからです。そう、だから確かに今の自民党というのはまぁろくでなしですし、が選んだ総裁、総理というのもまぁ役立たずです。

山路:ハハハ、

小飼:でも、それを積極的に止めるのに何しましたかと。だから、そこなんですね。

山路:これはちょっと後のほうで出てくる皇室典範なんかの話にも関わってくる話ですよね。

小飼:はい。

山路:ということで、

小飼:バラ撒き政策とかクレクレ国民に関しては前にも言った通り、バラ撒きになってないんです。

山路:ちゃんとバラ撒けと。

小飼:だから、コイがいっぱい集まっているところにパラッとやっても、そのパラッとやったのは強くてズーズーしいコイだけなんです。だから、どのコイにも均等にやるというのはこれ、ノントリビアルなんです。難しいんですよ。きちっとやらないとダメなんですよ。だから、真のバラ撒きが必要なんです。今までバラ撒きと言ってるのはバラ撒きのフリをしたえこひいき政策に過ぎないんですね。

「ポピュリストは複雑な問題に対処できない」(コメント)

小飼:そうなんですね。それは確かです。面白いことに一人一人はすごい頭が切れる人たちというのは、集まれば集まるほどアホになるんですよね。またこれもTwitterネタなんですけれども、3の倍数と3が入る数の時だけアホになるというネタがあるじゃないですか。

山路:世界の、えーなんだっけ、ど忘れしちゃった(笑)、

小飼:これって無限のほうまで押し進めていくと、ほとんどアホになるんですよね。

山路:それが言いたいのね(笑)、

小飼:そう、だからそれ、30万に達した時にツイートの数が、で30万になったっていうことは3が全く入らなくなるために、もう10万かかるわけですよね。まあ、大抵の場合、アホになる。それがちょっとジョークなんですけれども。だからポピュリズムというのは賢いところを打ち消して、愚かなところを増幅するんですよね(笑)。ということを常識にしとかなければいけない。

山路:今時の問題って、みんなものすごく難しくないですか? 難しいっていうのは前提となることを把握するのにすごい手間かかりませんっていう、今時の問題って。

小飼:いや、だからあっち立てばこっち立たずっていうのは一般論としては難しくないでしょ? そこは。

山路:まぁそれはそうですね、トレードオフになってくるっていうのは。

小飼:だからそれがポリティクスなんですよ、政治なんですよ。政治とはあっち立てればこっち立てずっていうことなんですよ。だからまず、そこから始めなければいけない。お前らの主張を一方的に受け入れれば、それで凹む人というのは必ず出てくるよね、だからそこが出発点なんですよね。

 

 「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
 無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします。なお、有料のYouTubeのメンバーシップでは、無料部分だけでなく、限定部分の配信もご覧いただけます(YouTubeメンバーシップでは、テキスト配信はございませんのでご注意ください)。

 今回は、2026年7月7日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2026年07月21日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2026-07-07配信のハイライト

  • 「一度は見るべきだが二度と見たくない」映画
  • 価格改定のお知らせ
  • 円安とインフレ、Z世代と社会主義
  • 全東信破産の影響
  • X Moneyと少額送金、アメリカの小切手文化と定額小為替
  • メキシコ湾流でヨーロッパは温暖化? 寒冷化?
  • 「USBメモリとセキュリティ意識」と「ロシアの軍事情報ダダ漏れ」
  • ホウ素バッキーボールの可能性から『ガンダム』

「一度は見るべきだが二度と見たくない」映画

「『ゆきゆきて、神軍』は観ました?」(コメント)

小飼:いきなり『ゆきゆきて、神軍』が来たかという、いや、すごい作品です、これは。僕は前世紀に見ました(笑)。で、今YouTubeに上がってるというのは知ってます。

山路:無料で、

小飼:無料で。一度は見てほしい。けれども、二度と見たくないという、そういう類の作品ってあるじゃないですか。まさにそれですね。

山路:ほー(笑)、ほうほう。

「俺も大阪の小劇場で見た」(コメント)

山路:というコメントが。これ、ちなみにジャンルは?

小飼:戦後史になるのかな。神軍というのは皇軍です。スメラギの軍と書く皇軍のことです。要するに大日本帝国軍のことですよね。こういう作品って本当に一度は見ろ、でも二度と見たくないっていうのはやっぱりいっぱいあるんですけれども(笑)、どれくらい凄まじい作品かっていうと、以前紹介したよな『アクト・オブ・キリング』という、インドネシアの虐殺のドキュメンタリーなんですけれども。いや、これ別種の凄まじさがあるよね。じゃあちょっと待ってください。いちおう、これリンクじゃなくて、

山路:それは『ゆきゆきて、神軍』のリンク? ではなくて?

小飼:ではなくて、べつに「The Act of Killing」っていう、これも凄まじい作品があって、どう凄まじいかっていうと、インドネシアという国はスカルノというかなり共産主義的なリーダーが独立を勝ち取ったんですけれども、日本に占領されていたオランダ領だった部分というのを日本が敗戦して国として滅んだことによって、オランダがもう一度領土権を主張しようとしたんですけれども、いや、我々は独立するって言って独立したのが国の父、国父のスカルノだったんですけれども。かなり左寄りだったんです。アメリカとしてはこれは気に食わないということで、右派革命も起こしてたんですよね。だからこれがスハルトです。で、その時に大虐殺をやったんですけれども、その大虐殺をやった人たちというのはルワンダの虐殺の時と同じで、本当にその辺の村人だったんですよね。

山路:ツチ族フツ族的な?

小飼:そうそうそう。で、その辺の村人たちに武勇伝として映画に出ませんかと。

山路:ええーっ、それはすごいですね。

小飼:なかなか、よくこの企画を思いついたなというので。で、武勇伝を語らせてるうちにもしかして俺たちヤバいことしちまったんじゃね? っていうのに気づかせるというね。いや、だからこんな手法があるのかという、ヤバいでしょ。

山路:ヤバいですね(笑)。

小飼:でもね、『ゆきゆきて、神軍』はそれにヤバさで劣らないというのか、ある意味もっとすごいかもしれない。何しろ、戦争犯罪を糾弾するのが一個人なんですよ。本当に奥崎という一人のおじさんなんですよね(笑)。

山路:ちょっとそれはなんか心が元気な時に見ないとダメそうな感じですね(笑)。

小飼:たぶん金曜日に見ると、月曜日に起き上がれたら御の字みたいな(笑)。

山路:そうか(笑)、

小飼:『アクト・オブ・キリング』もそうだね。

山路:うわー。

小飼:いや、だから世界にはこういう惨劇がまだあるんでしょうね。で、たぶん中東にはこういう話がまだザックザクあると思うんで。

山路:ということでいきなり『ゆきゆきて、神軍』の話から始まりましたが、

小飼:いやー、これはちょっと、ほんとにわざとなんでしょうか、

価格改定のお知らせ

山路:ということでいきなり『ゆきゆきて、神軍』のところから始まったんですけども、その前にちょっとですね、あまりよろしくないニュースのお伝えするというところもやっておかなければならなくてですね。えーとですね、

小飼:価格改定、これ値上げですよね。

山路:ニコニコチャンネルに続きですね、YouTubeのほうでも値上げということになりましてですね、現在590円のYouTubeメンバーシップの料金が8月1日から790円になりますと。ただ7月中に入会した方は590円で当面、この当面というのがよくわからないんですけども、いつまでなのかということが明言されてないんですけれども、当面は590円で見ていただけると。8月1日以降入会された方は790円になるということですね。あと前々から言っているテキストをニコニコ以外でも配信するということも今考えておりますので、またこのあたりはっきりしましたら、ご報告させていただきますということで。ニコニコに続きYouTubeも、これをみんなインフレが悪いんやと言ってしまって、

小飼:いや、円安ですな。あのさ、本当にApp Storeの1ノッチが80円だった時代ってあったんだよね(笑)。

山路:この目盛りというか刻みがって、

小飼:そうそうそう。だから1ドル刻みなんだ、1ドルというのか99セント刻みなんだけれども、これを他の国の通貨にする時というのは割とその時のレートに。今だと確か160円で済んでるのかな? でも今160円超えちゃってるじゃない。もっとヤバくなるのかな? それはとにかくとして、ちょっとごめんなさい、そこに関しては我々の不可抗力なので。いや、ガリガリ君が値上げされた時のように我々が眼首を並べて頭下げるべきなのかもしれないですけれども。

円安とインフレ、Z世代と社会主義

「円安を何とかする方法はない?」(コメント)

小飼:だからとりあえず今のだから政権はどうにかしなければいけないよな。

山路:しかしこの積極財政とのバランスってまだよくわからないところがあるんですけど、

小飼:いや、だから「どこに」なんですよ、どこにお金を投じるべきかというのはもう答え出てるんですよね。一番お金を持ってない人たちにです。お金を持ってない人たちというのは減税してもしょうがないんですよ。

山路:収入がねえんだから(笑)、

小飼:収入ゼロ円に税率、たとえば仮に99パーセントだとしても取れないわけです。ですが、じつはそれで取ってる税金も、税金というのか、税プラス社会保障っていう言い方をしますけれども、要するに国が召し上げる、国というのか政府が召し上げるお金ですね、地方自治体も政府なので。社会保険というのは具体的に国保とかっていうのは、人等割というのがあります。要は日本国の住人で息さえしていれば払え、というのがあります。大した金額ではないんですけれども、確実に請求されるんですよね。東京都だと月4000円いくらだったっけな、なんですけれども無一文であっても、都民であれば請求が来るお金ですね。そういうのがあるんです。じつは所得税にはそれないんですよね。一定の金額を下回ると免除になるんですよね。だから、その分社会保障のほうが厳しいんですけれども。まぁでもそれはともかく、とにかく税率を下げるというのは貧民には届かないので。貧民に一番届く方法というのはお金を直配りするということ。これが配る方にとっても一番安いんですよね。

山路:これしかし、よく言われるのがそうすると財政的に、

「生活保護受給者も」(コメント)

小飼:その通りです。

山路:4000円の話ね、

小飼:その通りです。

山路:これ、給付をするということになるとまた国債を発行するみたいな話もなってくるわけじゃないですか、とりあえず。

小飼:なしでもできるんですけどね。

山路:それってただまた円安を加速させる方向にもならないんですか?

小飼:短期的には日本経済が物品の裏付けなしに膨らんでしまうので、そうなんですけれども、それによってじつはいろんなコストが安くなるんです。でも、皮肉にも一番安くなるコストというのは、あなた本当に貧乏ですか? というのをいちいち判定する、こういうテスト、ミーンズテスト(資力調査)と言いますけど、この手間がなくなるんですよ。安いんですよ、タダで金配るというのは。かつては本当に均等にバラ撒く方法というのがなかったんですけれども、均等なバラ撒きが可能というのは、いみじくもパンデミックの時で成功したわけですよね。個人に関してはほとんど詐取したケースというのはないんです。会社だとあるんです。個人に対して10万円配るっていうのとほぼ同時期に、法人や事業者に対して100万円200万円を配るというのがあって、ここでカラ法人を作ったり、あるいは法人登記すらしてなくて「こういう事業をやってます」というのをやって申告して、

山路:そんなやつもいたんだ(笑)、

小飼:いたというのが、今でもゾロゾロ出てきている、

山路:けっこう今、しょっぴかれてるやつ多いですよね、持続化給付金ですよね、

小飼:そうそうそう。どんな個人、どんなクズ、クズっていう言葉もあれですけど、であっても日本国の住民であれば、そう日本国民でなくてもいいです、要は要件としてはマイナカードを受け取る資格がある人ですね、持ってなくてもいいです、個人番号を発行されている人ですね、には10万円配りますというのを本当にやって、できたわけですよ。意外とコスト低かったんですよ。

山路:ポイントとかで配るよりもね。

小飼:そうそうそう。1億2000万件以上配ったにもかかわらず。

「総理トークンで支給するか」(コメント)

山路:って(笑)、

小飼:ははは。

山路:時事ネタですね。

小飼:どこの? Palantirとかの?

山路:なんか最近話題になってますよね。

「クズとカスってどう違うんだろう?」(コメント)

小飼:あー、これちょっと考えさせて下さい。リサイクラビリティかな?

山路:あはははは。

小飼:前者の方がリサイクラブルな感じがするよね。カスっていうとクズを再利用できるだけして、それでも残ったのがカスっていう感じ、

山路:酒粕とかなんかになるとすごい体に良さそうな感じして、私は好きですけども。

「物価も上がっている現在、生活保護の金額も上げるべきでは?」(コメント)

小飼:理屈では上がるはずで、上げませんっていう風に政府が言ったら、それというのは憲法24? 25? 25ですね、条違反だって言ってて、これもう違憲判決出てるんです。だから、みだりに下げちゃいけないんです。

「為替介入した金額で国民一人10万円配れるんじゃね?」(コメント)

山路:って、ただ為替準備金ってそんなふうに使えるっていうものでもないんじゃないですか?

小飼:あくまで帳簿上の存在なので。

小飼:なんていうか、結局変わった時にまたこうやり取りというか、行き来してやっていくこと前提のお金なわけですよね。

山路:そうなんですよ。実質上、国同士の取引なので。もちろん10万円の代わりに1000ドル配るとかっていう方法もあるんですけれども。そうやって外貨を使い続けるとアルヘンティーナ(アルゼンチン)みたいに、自国の中央銀行に裁量がまるで残らない。

小飼:まさにコメントで、

「いっそのことをドルを法定通貨にしたらいいのでは?」(コメント)

山路:まさにそういうことですよね。

小飼:いや、だからアルヘンティーナになりたい?

山路:二つ法定通貨を持とうとしたって、それはうまくはいかんですよね、当然。

小飼:不可能ではないし、実例はあります、

山路:あるんですか、そんなの、

小飼:だから香港dollarです。人民幣ではないです。もちろん今の香港では、今でも日本円は受け取ってもらえると思います。基本的に香港dollarが国というのか、自領域の通貨であ、レンミンビー、人民元も受け付けると。

山路:でも、仮にドルと円を法定通貨にしたところで、それって結局ドルに寄っていくだけなんじゃないのって思いますけど。

小飼:そうです、はい。そういうのを複数用意すると、一番受け取ってもらえる通貨に寄ってしまうんですよ。

山路:なるほど。

「非課税世帯がちょっと羨ましい」(コメント)

山路:いやいや、そこは羨ましいがっていけないでしょ、

小飼:非課税世帯といえども、国保と年金はしっかり徴収されるんですよね。だから本当にじつは逆累進のところっていうのはそこで。僕は常々社会保障と所得税を分けるというのは悪手で、これは統合した上で累進課税するべきだっていうふうにずっと言ってきたんです、逆累進なので、はっきり言って。かなり重いんですよ。本当に課税リミットギリギリぐらいの家庭にとっては。

山路:本当、生活保護とこのギリギリのところが一番きついっていうのが、

「資産があっても所得がないければかなり非課税」(コメント)

小飼:おっしゃる通りです。僕もそういう時期はいちおうあります。辞めたての時というのは丸々1年、本当に原稿料ぐらいしか収入がなかった頃があって。

山路:じゃあちょっとですね、最近の、ごく最近の今日の話題なんですけど、ワールドカップ、弾さん見てますか?

小飼:えーと追ってはいますね、見てるって言ったら、それはね(笑)。

山路:私も見てはいなかったんですけど、アメリカ負けろと今日は思っちゃいましたね(笑)。

小飼:全世界がそう思ってたはずです、全世界が(笑)。レッドカード出したらトランプカード出したっていうのはこれ受けすぎだろ。っていうのかさ、ここまでアメリカをgreat villainにしなくてもいいよねと。

山路:アメリカ選手も愚弄してるじゃないですか。

小飼:いや、その通りで。本人(バログン選手)も困惑したんじゃないかな、あれは。単に負けたというのではなくて、4:1でしたっけ、はっきり言ってサッカーで3点差というのはもう粉砕されたっていうのも当然ですからね。

山路:相当ミスが目立ったみたいなことが言われてましたけど、やっぱり精神的な動揺もあったのかもしれないですけどもね。

小飼:ちなみにアメリカは知られざるサッカー大国で。プロスポーツとしてはイマイチなんですけども、NFLですとか、MLBですとか、NBAですとかっていうののずっと後ろなんですけども。見るスポーツじゃなくて、普通のその辺の人がやるスポーツなんですよ。

山路:へぇー。

小飼:だから子供に一生懸命サッカーをやらせる、母親はサッカーマムという言葉があるぐらいです。

山路:そこはサッカーというんだ、フットボールじゃなく。

小飼:そこはサッカーというんですよ。フットボールじゃなくて。アメリカだとフットボールというのはアメリカンフットボールのことになっちゃうので、アメリカで真に足だけを使う、全世界共通のフットボールというのはアメリカンフットボール、ごめんなさい、サッカーというふうに言っちゃいますよね。

山路:Apple TVでもアメリカでは確かプロリーグの試合、配信してましたよね。

小飼:でも、日本でもサッカーなんだよね、日本でも。でも日本はどっちもほぼ同じ意味だから。アメリカンフットボールというのはアメフトというふうに、

山路:これはなんかトランプがFIFAの会長に電話をしたそうなんですけども、

小飼:いやいや、だからここまでFIFAも腐ってるとはね。

山路:でも、だからといってFIFAから抜けられないっていうところの足下見られてる感はありますわな。

小飼:(コメントを見ながら)あー、うーん。で、今どこが残ってるの? まずベルギーが残ったよね。

山路:ブラジル負けたんですよね。

小飼:ブラジルは、そう、だからノルウェーも残ってるよね。

「IOCよりマシだと思ってたら残念でした」(コメント)

山路:って感じですね(笑)。

小飼:すげー腐り具合だよね(笑)、

山路:弾さんもサッカーのルールに関してはファンだって言ってたじゃないですか、サッカーのルールをちゃんと良くしてこうってする姿勢に関してはファンだって言ってたじゃないですか、

小飼:いや、ダメだ、FIFA腐りすぎだわ(笑)。なんだあれ(笑)。

山路:しかも誰得な感じっすよね、

小飼:誰得だよ。いや、恩赦って言い方は正しいのかどうかわかんないけれども、もう大いに困惑してたよね。まぁでも徐々にではあるけれども、どのスポーツの世界でも、人間のジャッジメント、アンパイアというのは不公平だというのは人間である以上、仕方がないので機械化できるところは徐々に機械化していきましょうっていうふうになったわけじゃないですか。そこは歓迎ですよね。今回はあれか、日本はそれで一点取り損ねたんでしたっけ。

山路:線上にボールがあった、ない、みたいなそういうやつ、

小飼:そうそうそう。前回のカタールの時はそれで1点もらえたんですよね、三笘が。でも今回三笘が怪我で出れなかったんだよね、これはまた残念だったんだ、蹴るとこ見たかったね。それは置いておいて、ベルジャンとノルウェーと、あとどこだ?

山路:ちょっとじつはそんなに追ってなかったんですけどね、私は(笑)。アメリカのことに集中しすぎちゃって。

小飼:さすがにカードの件は、もうもうもうあちこちにAI生成のやつが上がってたので(笑)。でも、あのレベルだとはAI生成するまでもないんだよね。

山路:こういうトランプの振る舞いが影響したんかどうか知らんけど、アメリカのZ世代はもうどういう主義を好むかっていうアンケートに対して、社会主義が一番になっちゃったっていう。

小飼:いや、ここでけっこう社会主義とは何か、共産主義とは何かっていうので、ごっちゃになってるんですよね、全世界的に。

山路:あとトランプは絶対知らないですよね、何が社会主義とか共産主義とか(笑)。ここのところで社会主義、もう過半数が一番好んでるみたいなことで挙げてるんですよね。アメリカのZ世代が。すごい時代になってきたなと思ったんですけど、これってべつに彼らは何ていうのかな、私有財産の禁止とかを求めてるわけではぜんぜんないですもんね。

小飼:ぜんぜんない、ぜんぜんないけれども、そもそも社会保障という言葉は、ねえ。そう、アメリカで基本的なIDって何でしたっけ?

山路:基本的なID?

小飼:そう、だからアメリカに住むと番号をもらうわけです、

山路:SSN?

小飼:そうです、Social Security Number。だから社会保障番号なんです。じつはすでにして社会主義の国なんです。

山路:100パーセント社会主義的要素がない国なんて、今ないんじゃないですか?

小飼:というのか、だから困った時にはすぐ社会主義というよりも、政府に泣きつくというのが、ここ100年以上の資本主義の特徴でもあるんです。だから、もし社会主義的システムというのが政府になかったら、一番困ってたのは資本家なんです(笑)。

 
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