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 「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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 今回は、2026年6月9日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2026年06月23日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2026-06-09配信のハイライト

  • 投資銘柄としてのフェラーリとは
  • 視聴者質問「弾さん注目の自動車メーカーは」
  • 「物理に逆らわないイーロン・マスク」と「労働者はバランスシートのどこ?」
  • 「AIと雇用喪失」と「資本家の割合が増えない資本主義」
  • WWDC感想と「UCバークレーでAI禁止」
  • 「数学へのAIの脅威」と「SpaceXのIPOと目論み」

投資銘柄としてのフェラーリとは

山路:車好きの弾さんが、

小飼:車好きなのか(笑)、

山路:ブックマークしてたフェラーリ。フェラーリ興味あるんですか、弾さん?

小飼:やっぱり車というのか、自家用車に興味がある人というのは何らかの形でフェラーリには惹かれるものがあるでしょう、

山路:そうなんだ(笑)、そうなのか。ちなみにこのサムネイル画像は生成AIが適当に作ったものですけど。

小飼:クソみたいにディスってる人もいるし、本当にクソみたいに愛してる人も、本当に強烈ですね。フェラーリに関する車好きの好き嫌い感というのは。

山路:なんかフェラーリを雨の日に乗ったらディーラーに怒られたみたいな小話はよく聞きますよね(笑)、

小飼:そうそうそう。いや、財産とみなしてる人もいれば、財産とみなして本当に倉庫に置いといて、寝かしといて、忘れた頃にオークションで出して買った時の10倍の値段で、みたいな話もあれば(笑)。車買ったその日に飛ばしてぶつけて、みたいな話もあれば、

山路:車に疎い人間からすると、フェラーリって前、弾さんがトヨタ車とフェラーリだったらやっぱりトヨタのヤリス作れるほうが偉いんだよみたいな話をしてたじゃないですか。そう考えるとフェラーリってかなり小さい会社なんじゃないですか?

小飼:なんですけれども、知る人ぞ知る、じゃあフェラーリという会社が車を作っている会社ではなくて、一投資銘柄としてどう見えているのか。

山路:ほう、すごい魅力的なんだということ? 投資対象として、

小飼:ここでちょっとしたクイズを。国際的に上場している会社というのはたいていアメリカでティッカーシンボルというのはつきますよね、アルファベット4文字、

山路:AppleだったらAAPLとかそういうやつ、

小飼:そうそうそう、MicrosoftだったらMSFTとかね。日本だと数字だけになっちゃうので、

「RACE」(コメント)

山路:コメントがもう流れてますよ、

小飼:早いよ、だから皆さん早すぎる、そうなんですよ。このティッカーシンボルを取りやがったんですよね、フェラーリは。もともとフェラーリっていろんな経緯があって、けっこう長いことFIATの子会社だったんですよね、イタリアではもう最大の製造業の会社のFIATの傘下にあったんですけれども、そのFIATが世界中からいろんな会社を買って、クライスラーとかも買って。で、クライスラーが潰れたりして(笑)、なんか、そう、クズ会社をいっぱい集めたみたいな(笑)、クズ会社をいっぱい集めたっていうとけっこうひどい言い方になるけれども。
 でも、そういう経緯の時に会社が別れたんですよ。フェラーリはフェラーリで別会社になったんですよね。今そのクズ会社をいっぱい集めたコングロマリットというのはStellantisとして知られています。

山路:ひどい中傷(笑)、クズ会社を集めた(笑)、

小飼:これ、ずいぶんとおとなしく言ってるんですよ、

山路:そうなんですか(笑)、そんなに、当然の常識みたいな感じなんですか、

小飼:いや、自動車会社の肥溜めでしょ。でも、FIATもそこに入っちゃってるんですけども、そこから抜けてるんですよ。フェラーリはもうその意味では独立した会社で、独立したティッカーシンボルを持ってるんですよ。でも、単に独立したティッカーシンボル持ってるだけじゃないんですよ。じゃあどれくらいの時価総額の会社だと思います?

山路:さてさて、日本の会社と比べるとって感じですか?

小飼:いや、全世界の車会社でいいです。

山路:さて、どれぐらいの、なんか印象的にはすげえ小さい感じがするんだけど、

小飼:いや、もう作ってる台数から言ったら、もうそれはそれは小さな会社ですよ。

山路:うんうん。けっこう車好きでも、なかなかそういう時価総額みたいなことまでフォローしてる人はあんまりいないかもしれないですね。

小飼:けっこう重要ですよ、これって。

山路:どれくらいなんですか?

小飼:ちなみにメルセデスベンツの次で、メルセデスベンツというのはダイムラーベンツの次で、今10位ですね、

山路:世界の自動車会社の中で?

小飼:ホンダより上です。ちなみに1位がTeslaで、トヨタは次ですね。BYDはその次までに迫ってます。

山路:そのランキングでの10位って相当なもんですね。

小飼:作ってる車の数というのは少なくても、フェラーリというスーパーカーを作れる会社の価値というのはものすごい高いと。マージンもバカでかいわけじゃないですか、基本工業製品というのか、お金借りてても買うようなグッズというのは高級であればあるほど、マージンもでかくなるわけですけど、その中でも最強なわけですよね。儲かるんですよ。

山路:なるほどね。

小飼:でも儲かるというからには、やっぱり一番のプレステージを維持してなければいけないんですよね。

山路:そのフェラーリが今回出したのがさっきも出したルーチェ、

小飼:昔マツダも同じ名前の車を出してまして(笑)、

山路:ジョナサン・アイブがデザインしたとかって、フェラーリのEVということなんですけど、私、このルーチェのデザイン見て割といい感じじゃんと思ったけど。

小飼:あのさ、山路さん、ルーチェだと思ってるのは日産リーフじゃないの?

山路:そうだったとしても、驚かないですね(笑)、車に疎いもんで。ちなみにルーチェは弾さんから見ていかがでした? あ、なんか反応薄い、

小飼:やっぱ難しいなと。なんで難しいかっていうのはエンジンは難しかったんですよ。

山路:EVのモーターってこと?

小飼:EVではなくて、まずEVがなかったというのか、一時全滅してた頃にフェラーリが何を売ってたかっていうと、エンジンなわけですよ。そもそも創始者がフェラーリとはエンジンであると、残りはおまけであるみたいなことまで言ってるわけですよね、言ってたわけです。

山路:フェラーリのエンジンを積んだ別の会社の車とかは?

小飼:ない、今は、少なくとも今はない。だけれどもフェラーリのエンジンを作るっていうのは、ただ事ではないわけです。V12というのは、12気筒エンジンっていうのはそれくらい工学的にすごいもので。一時ちょっと工学的に作るのがヤバくなってきたんで、日本まで出っ張ってきて、一番いい工作機械を買っていったというエピソードまであります。ところがEVって、その辺全部すっ飛ばすんですよね。で、フェラーリ対最高のパフォーマンスのEVというのは「ドラッグレース フェラーリ」とかでググってもらうと出てくるんですけれども、もはや敵わないんですよ。たとえばクロアチアという国があって、サッカーが好きな人は知ってるし、ユーゴスラビアの歴史を知ってる人は知ってるけれども、パッと聞いてどこだっけっていう国があるじゃないですか(笑)。そこのEV好きの若者が作ったRimacという会社があるんですけども、そこが作ったNeveraというスーパーカー通り越してハイパーカーですよね、四輪に対してモーターを四つ積んでて合計出力が2000馬力(笑)、

山路:2000か(笑)、

小飼:フェラーリでもぜんぜん無理なんです、だから12気筒を持ってしても無理なんです。

山路:1回『論弾』で取り上げたことがあったような気がしますね、

小飼:ありますね。

山路:そうか、もうEVでそういうエンジン性能で勝とうというのは無理が、

小飼:フェラーリも同じものを作ればというのか、たとえばもうRimacを買ってしまうとかっていうのもありっちゃありなんですけども、あまりに簡単にハイパフォーマンスを実現できてしまうんですね。EVの、じつはスーパーカーにとって怖いのはそこなんですよ。本当にエンジンとかトランスアクスルとか、メカ好きをワクワクさせるような要素というのは全部すっ飛ばせるんですよ。そういうものをすっ飛ばしたほうが車体が軽くなるし、楽なんですよね。いや、だからこの番組ではもう何度も言ってますけれども、発動機としての能力は、電池モーターには内燃機関モーターというのは敵わんのです。

「車は加速がすべて」(コメント)

小飼:じつはですね、もう十何年前になるのかね、日本でもそれを強く主張してた方がいまして。慶応大学でエリーカという8輪の、

山路:車輪に搭載してましたよね、モーター、

小飼:そうです、だから320キロで、320キロというのはちょっと意味があって、なんで意味があるかっていうと、だから時速200マイルになるので。それを超えたという車があったんですけれども、開発者の方に直に会う機会があって、なんでそっちの方向に行ったかって言ったら、「これが一番効く」と。やっぱりちょっと早すぎたんですよね。

山路:結局ベンチャーキャピタルからの資金も得られなかったみたいな、資金的なところもあったみたいな話は聞きましたけどね。

小飼:でも間違ってはなかった。Rimacはベンチャーとしては本当にテイクオフしたので。他の欧州の大手企業BMWとか、メルセデスベンツとかからも、要するにライセンスしてくれというオファーがきてまして。まあでもすごい単純なんですよ、高出力のモーターを積めばそこで試合終了なので。モーターの設計とかというのは、まだある程度の余地はあるんですけど、内燃機関よりははるかにシンプルなわけですよね。

山路:差別化しにくい?

小飼:差別化しにくい。で、さっきポッと出のRimac Neveraの話が出ましたけれども、量産型、マスプロデュースされるものとしてはシャオミの最初のモデルというのがもういきなりそういうハイパフォーマンスのやつ、

山路:なんかありましたね、

小飼:そう、いきなり800馬力みたいな、いきなり。

山路:でも、その文脈だったら今後フェラーリは苦しくなるってことになりそうなもんだけど。

小飼:どっちに行くんだろうなと、フェラーリもEVからは逃げられない、というのか誰もEVからは逃げられないんだけれども、じゃあどうしたかというのの最初の回答がルーチェで、

山路:そんなにダメなんだ、そうか(笑)、車好きとは感覚が違うな、

小飼:ただそれを言ったら、トヨタの最初のbZ4Xも、

山路:あははは、そのところよくわからない感覚なんですけどね(笑)、

小飼:いや、でもbZ4Xはどうダメなのかというのは簡単に説明できる。とにかくEVを乗りこなしてる人のためのUIというのがぜんぜんなってなかった。たとえば充電中は車からのレスポンスってぜんぜんないんですよね。だんまりになるんですよ。何パーセント充電とかっていうのも返さなかったんです。

山路:マウスの底面にUSB-Cポートつけるやつみたいな(笑)、

小飼:それに勝るとも劣らない。でも、トヨタさすがだと思ったのは1年経たずにモデルチェンジしたんですよ。そっちのほうはもう真っ当になってて。

山路:(Magic Mouseを渡される)これ、そのマウスね、

小飼:いまだに直らない、

山路:底面にUSB-Cポートがあるマウスという(笑)、実物どうもありがとうございます。

小飼:いまだに直らない。

視聴者質問「弾さん注目の自動車メーカーは」

山路:質問が来てて、

「弾さんが今注目している自動車メーカーを3社教えてください」(質問)

小飼:やっぱり自動車、もはや自動車メーカーではないけど、CATL、あえてBYDでなくてCATLって言ってるのは、bZ3Xとか、トヨタの車にもバッテリー供給するって言ってて、それを作る予定なのがCATLだったのね、たしか。CATLはあともう一つ別にトラック用の交換バッテリーのインフラも、インフラストラクチャも作ってる、

山路:トラックとかね、すごいネットワーク網作ろうとして、

小飼:BYDはBYDでもちろん注目に値する。今の抵抗勢力、抵抗勢力って言っちゃうと失礼なんですけど、トヨタはやっぱり目が離せないですね。スマートフォンが来る前のNokia的な意味で。

「欧州はEV人気なの?」(コメント)

小飼:人気です、

「アメリカと日本以外はEV伸びてるよ」(コメント)

小飼:伸びてます。すごい伸びてるし、このままだと途上国市場をほとんどなくすでしょうね。売れるのはランクルだけだみたいな世界が。

山路:ここでも、ちょっと日本でも変化の兆しがあって、中国のそれこそBYDとかその辺の軽EVがガンガン上陸してきてるよって、それに加えて国内EV販売シェアが5月めっちゃ伸びたそうですね。ようやくちょっとEV普及の兆しが日本でも出てきたかなという。

小飼:いや、でも補助金の出し方というのはあまりにひどいよな。

山路:ガソリン補助金出してる場合じゃねえよなっていう?

小飼:そうでなくて、国ごとに差別してるの。

山路:メーカーごとにってこと? そうなのか、

小飼:メーカーごとに。いやーBYDにも出ることは出る。最高で200万ぐらいになるんだけれども、じゃあRACCOはどれくらいもらえるかっていうと、BYDのね、15万。ものすごい差別なの。強烈な差別なの。

山路:なんかホンダのSuper-ONEでしたっけ、軽EV、それはけっこう補助金活用すると70万円台で買えるという話も出てて。それに比べるとえらい不利な、

小飼:えらい不利な。

山路:これしかし質問が来てて、

小飼:本当に単なるひいきでBYDはまともなEVを安く作れるというのは大阪万博でいみじくも証明されちゃったのね。

山路:EVバスでしたっけ? あれ?

小飼:はい、だからまともなEVバスをBYDから買おうとしたら、日本国政府から横槍が入って。

山路:あーはいはいはい、

小飼:で、訳のわからんフランケンバスを作った結果、もともとの予定では万博で使い終わったら普通のEV路線バスとして運用しようとしたら、全滅してっていう。あまりにひどいので、払った補助金を返せって、そのレベルでひどいとね(笑)。

「BYDに補助金を同等に出したら支持率が下がるからでは」(コメント)

小飼:要するに法の下での平等というのは、その程度の価値しかないのかと。そういうことなんですよ。もっと大事なものを失ってるんですよ。

「自宅で充電できないとEVは選択肢に入らないな」(コメント)

山路:って、まぁそうですね。

小飼:それがデカい。だから自宅で充電できるかどうかっていうのが大きいですね。急速充電ステーションが増えると、遠乗りはしやすくなるんですけれども、急速充電ってかなりボってるんですよね、今。

山路:これしかし東京都なんか、かなりマンションの駐車場の充電設備に関しても、

小飼:うちにも来てほしい、だから立駐にも出るんですよ、120万も、だから早く来てくれと。それ来たらうちもEVにするのにな。

山路:戸建てだったらかなり簡単にできますよね。

小飼:まず戸建ての人はEVから検討すべき。

山路:ガソリンも高くなってるしね。

小飼:パワーパック形式は中国のNIOという、NIOと書いてニーオですね、が押し進めてますね。

山路:日本ではただあんま動きないですよね、

小飼:残念ながら。

山路:そこのところはね。

小飼:日本のEVは、200Vは大抵の家庭にはもうすでに来てるんですよ。エアコンとかキッチンがIHになってる場合は、IHとか、そういうのはもうすでに普通に200Vでやってますね。それでも200V取れるので、6kWは普通の家庭でもできます。それ以上だと「逸般人」の方でないと配線できないかもしれない(笑)。

「日本はCHAdeMOからチャオジでOK」(コメント)

山路:チャオジって何ですか、そんなのあんのかな、CHAdeMOは日本の充電のコネクターの規格ですよね、

小飼:たぶん日本も、

山路:チャオジってなんだろう、

小飼:日本もTeslaのNACSになるんじゃないかな、

山路:今すごい勢いで、マツダとかが採用するとか言ってませんでしたっけ、どこだったかな、NACSを日本メーカーでも採用するところが、

小飼:というのか、アメリカで売るbZ4XとかはもうNACSみたいです。ただもう、それもアダプターでなんとかなる話ではあるので。

山路:まあまあ、でもこの意外に原油危機みたいなものがEV、日本でも普及する機会になるかもしれないですけどね、もしかすると。

「日本のエンジン車もガラケーと同じ道筋をたどるのかな」(コメント)

山路:これが恐ろしいところだと思うんだよな、

小飼:今のところ、それを逆転するような兆しというのはどこにもないですね。トヨタはまだ頑張っているほうではありますね、あれでも。日産が一番先行している、EVに関しては日本のメーカー。

山路:しかしホンダはついてなかったんですよね、ついてなかったというか、

小飼:方向性はあれでも間違ってなかったし、EVダメでした、になっているのはホンダだけじゃないんですよ。欧州のメーカーも軒並みですし。で、アメリカでもGMもフォードも、EV化には政権に翻弄されているというのもあるんですけれども、儲かる車をEV化しようとしてるんですよね。気持ちはわかる。気持ちはわかるんですけども、やっぱここまで見てると同じ製品ではないですね。

山路:BYDがやるとしてるような、軽EVとかあの辺に比べるとってこと?

小飼:あの辺に比べるとではなくて、カセットをはめるウォークマンとiPodって、もはや本番組の視聴者の皆さんもiPodって何ぞやって方もいらっしゃるかもしれない、

山路:そんなに年齢層若いかな、この番組(笑)。

小飼:別商品なんですよ。だから同じものとみなしてはいけない。イヤホンがついてるとヘッドフォンステレオでしょっていう見方をしてはいけない。もう別製品なのだと。なので、今までの内燃機関車を主力製品としてたメーカーは苦戦してると。

「EVがガンガン前に進む要因は何でしょう、ちょっと分析してもらえませんか?」(コメント)

山路:前に進むというのは世界的に普及が進んでいるということかな、

小飼:だから電力はリニューアブルだから、これに尽きる。化石燃料というのか、炭化水素は今のところは燃やしちゃったらもうそこでおしまいなんです。大気の炭酸ガスが少し増えると。もちろんその炭酸ガスを戻すというのは技術的にも可能だし、大自然はもうすでにそういうシステムを実装してるんだけれども、

山路:植物という形で。効率悪いっすわなっていう、

小飼:ものすごい低い効率というのを、ものすごい広い面積でカバーしてるんです、植物は。

山路:これ、じゃあちょっとEVにも関わってくるんですけど、

小飼:LFPでもういけるじゃんっていう目処は立ったんですよね。でも、もっといいのが出ないとも限らない、たとえばリン酸鉄の代わりにマンガンを使うというのも研究されていて、むしろそっちのほうが先行するというふうに見られてたんですけれども。LFPが先に来ちゃいましたね。さらにナトリウムをリチウムの代わりに使うやつというのは、もっと安全で劣化もしにくいので。ただ重さあたりの容量というのはやっぱりリチウムよりは悪くなっちゃうんです。

山路:でも、なんかそういう自宅で使うような、自宅で充電、なんかナトリウム電池は、

小飼:すごい重い。リチウムに比べると、はっきり言って。

山路:街乗りとかで使う分にはそういうのもありなんじゃないかという気がしますけど。

小飼:リニューアブルの、再エネのバックアップには最適なんですよね。モビリティにはリチウムを取っておいて、でも同じリチウムでも、コバルトとかニッケルとか、要するに高い金属を使わなくてもいいやつが普及して。

山路:家の充電池みたいなものとか、太陽電池を、

小飼:sodiumでやって、sodiumないし、あとフローバッテリーというのがあります。

山路:それはさすがに発電所レベルのやつですよね、

小飼:いや、これくらいの大きさのやつがもう実用化されてます。

山路:じゃあ家庭でも使えるレベルにはなってきてるんだ。

小飼:はい、アメリカのAmazonではもう売ってるはずですね。

山路:レッドフローみたいなこと、なんたらフロー電池とかいう、

小飼:技術的にはRedox Flowで調べてますけれども、Redoxを省略したFlow Batteryで出てきますね。

「物理に逆らわないイーロン・マスク」と「労働者はバランスシートのどこ?」

山路:じゃあちょっとそのEVの絡みでもあるんですけれども、自動運転の話もちょいとしておきましょうか。Teslaがレベル4の自動運転実現。

小飼:これ、本来はめでたいニュースなんですけどねー。

山路:それはイーロン・マスクのやることだから、何かまずいことがあるんでしょうか、万々歳の話じゃないですか、本当なら。何が悪いんでしょう?

小飼:このレベル4になったというのは誰が保証したのでしょう?

山路:そういう車の当局みたいなのがあるんですか?

小飼:車の当局はアメリカはじつはいっぱいあるんですけれども、NHTSAとか、車絡みであれば。要するに衝突安全性とかチェックしてるところですね。

山路:自動運転を誰も保証できてない、でもある程度、レベル4っていうぐらい、いちおう規格はあるわけですよね、レベル、こういう、

小飼:いや、だからレベル4であればここまではクリアしてますとかっていうのがあって、レベル3というのがthresholdだったんですよね、日本では確かホンダレジェンドがクリアしてるんですけれども。でも、レベル4というのは本当にさらにそれよりも上で、基本的なところでは無人運転できるっていうレベルなわけですよね。

山路:このTeslaのレベル4(笑)、弾さんが懸念してるのは、

小飼:懸念じゃなくて、なんぞこれっていう。

山路:自己申告だっちゅう(笑)、

小飼:そうなんですよ。

山路:そんな簡単なん? みたいな(笑)、

小飼:だからこれ保険会社とかはどういうのかっていうのか、TeslaのFSDというのはじつはけっこう使われていて。使っちゃダメよって言われてるところでも使ってるユーザーがいっぱいいて(笑)、ユースケースはいっぱい溜まってるんですよ。そのユースケースを見ると、たとえば人間が運転してるよりもトータルな事故率は低いじゃないかと。ただそれもまた自己申告なんですよね(笑)。つまりお、手、盛、りなんですよ、マスクお得意のお、手、盛、りなんですよ。

 

いつも「404ch Not Found」チャンネルおよび「小飼弾の論弾」をご視聴・ご支援いただき、誠にありがとうございます。

5月19日の配信でもお伝えしましたが、このたび、ニコニコチャンネル運営会社によるサービス全体の価格改定方針に伴い、2026年8月1日より当チャンネルの月額料金も改定されることとなりました。

現在:550円(税込)  
改定後:825円(税込)

日頃より応援してくださっている皆さまには、ご負担をおかけする形となってしまい、配信者として大変申し訳なく感じております。

今回の改定は、ニコニコ全体のサービス維持・機能改善等に伴う運営側の方針によるものですが、私たちとしても、価格以上の価値を感じていただけるよう、これまで以上に配信内容や企画、視聴体験の充実に努めてまいります。

スタッフ一同、皆さまに「入っていて良かった」と思っていただけるチャンネルを目指して頑張っ

 「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
 無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします。なお、有料のYouTubeのメンバーシップでは、無料部分だけでなく、限定部分の配信もご覧いただけます(YouTubeメンバーシップでは、テキスト配信はございませんのでご注意ください)。

 今回は、2026年5月19日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2026年06月09日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2026-05-19配信のハイライト

  • ニコニコチャンネル価格改定のお知らせ
  • 「ポテトチップスの袋で重要な部分」と「飛行機の塗装」
  • 「ナフサ不足で意外な需要」と「なろう系偏重の結果」
  • 「トランプ訪中のおみやげ200機」と「レアじゃないレアアース」
  • 「SpaceX上場とGPSの誤解」と「AIとのやり取りにHTML」
  • 「人間向けツールをAIに」と「『プラレス三四郎』実現してる中国」
  • 「マイクロプラスチック汚染の実際量」と「歯が生える薬?」

ニコニコチャンネル価格改定のお知らせ

山路:先にですね、視聴者の方に謝らなければならないというか、あまりよろしくないお知らせから先にやろうかということなんですが。

小飼:そうですね、Bad News firstということで、

山路:画面出ますかね、そうなんですよ。ニコニコチャンネルのほうがですね。

小飼:こういうのはさ、もうはっきりと値上げって書きましょうよ。本当にこういう料金改定っていう字に対してさ。本当に税率改正みたいなさ。お前、一度でも下がったことあるのかよみたいな。

山路:ということで申し訳ないんですが、『小飼弾の論弾』のこちらのニコニコチャンネルも今の590円から8月1日から875円に、自動的に一律にみんな上がるんですよね、有料チャンネルが(※編注:550円→825円の間違い)

小飼:なんかあれだよね、スマホのアプリみたいな感じだよね。円が安くなると(笑)、

「今までが安すぎた気もします」(コメント)

山路:ありがとうございます、すいません、そう言っていただけると。

小飼:こればっかりは不可抗力とまではいかないけれども、かなり我々の視点からすると、それに近いので。だからそれに抗うというふうにもなるとねえ。

山路:それはそれでいろいろめんどくさかったりもするんですよね。というわけで大変に申し訳ないんですが、こちらニコニコチャンネルの値上げということ、何とぞご了承のほど申し上げますということで、よろしくお願いいたします。

小飼:ガリガリ君が60円から70円になったというニュースは本当に、赤木乳業社員一同って言うのでお辞儀してたり、ああいう気持ちですね。

「ポテトチップスの袋で重要な部分」と「飛行機の塗装」

山路:ということで値上げの話が出たところで、これもなんか値上げ的なものにつながってくることなんですけれども、これですよこれ、まさにこの今(手元のカルビーポテトチップスの袋を見せながら)。

小飼:すごい大雑把なのが来て、具体的な例としてあれか、カルビーのパッケージか、

山路:そうですね、ポテトチップスのパッケージが今こんなふうにカラフルなデザインなんですけれども、

小飼:カラフル、これ本当に僕の娘たちもこれと全く変わらないパッケージを見て育ったと思いますけれども、それはとにかくとして、

山路:それが今度から白黒になるそうなんですよね、今リンク出した、

小飼:重要なのは白黒よりも、ベースコートしかないところですね。これってべつにカルビーの製品でなくても、ポテトチップスってどういう袋に入ってるかというと、アルミ蒸着したプラスチックの袋なんですよね。で、何人かの人があの銀色の部分いらねんじゃねって言って、透明な袋を提案してたんですけども、それはダメなんですよ。

山路:油が酸化しちゃうから、みたいな?

小飼:えーとね、それもある程度あるんですけど、油の酸化というのはこれ、確か袋詰めする時に窒素詰めてるんじゃ、そこまではしてないか、窒素を詰めるものがあったりもしたり、脱酸素剤を一緒に詰めるっていう、日本のお菓子とかせんべいとかは脱酸素剤を詰めることが多い、から酸化はけっこうそこで防ぐように皆さん頑張ってるんですよ。でも、じゃあなんで透明だとダメなのか、

山路:やっぱり光で何らかのものが劣化する?

小飼:そうです。特に紫外線ですねよ。化学反応が。あまり製品の品質にはよろしくない反応が進んでしまうんですよね。特に油が劣化する。なんで油が劣化するかっていうと、食用油には二重結合が含まれてるわけですよね。不飽和脂肪酸と言います。不飽和というのは、これ以上分子がくっつきようがないというのが飽和、要はsaturate、もう満ち溢れてるっていう意味なんですが、そうでない部分っていうのが含まれてるわけです。そこに紫外線とかが当たると、二重結合がプチュンと切れるんです。プチュンって切れたところに他のいろいろなものが、水素とか酸素とかくっついて別物になるわけです。

山路:どんなものになったりするんですか?

小飼:飽和脂肪酸が不飽和脂肪酸に。

山路:いろんなものとくっついちゃうっていう意味で、

小飼:そういうことです。

山路:それは味が落ちたりとか、

小飼:味が落ちたり、健康に不利になったりと。

山路:消化しづらくなったりみたいなことがあったりする、

小飼:それをどうやって防いでるかっていうと、それがアルミなんですよ。Aluminumを蒸着してるんですよ。

山路:反射するからってことなんですか?

小飼:そう、だから光が入ってこないんです。一番簡単に薄く少ない素材で紫外線が入ってこないようにするための仕組みというのが、アルミ蒸着なんです。だから最低限のパッケージというのは銀色になります。もうシルバーサーファーとかペプシマンみたいな見かけになります。そこに最低限の、要するにこの中に入ってるのはなんだとかっていうの、たとえばこれだったらカルビーのポテトチップスってここに書いておかなきゃいけないですよね、裏に成分表とかも載せなければいけない。でも、そうじゃない部分っていうのは銀色のままにできるじゃないですか。そういうふうにすると、実際の放送の印刷に使うインクというのが3分の1になるんだそうです、カルビーの発表によれば。

山路:ケチャップで透明の袋とかにするみたいなものもあったりしますよね、

小飼:それも似たような工夫ですね。じつはですね、それの一番エクストリームだった事例としては飛行機、旅客機、かつてはけっこう銀色のやつがあったんです。若い視聴者の皆さんにはぜんぜんピンとこないかもしれないですけど、昔は本当に銀色のアルミの地肌そのままの、本当は地肌そのままではなくて、透明の防錆塗料とかっていうのは薄く塗ってはいたんですけど、

山路:日本国内って、そういうアルミの飛行機、あんまなくなかった?

小飼:あった、大昔の、すごい大昔の、鶴丸のさらに前のジャパンエアラインズのストライプとかっていうのはちゃんと普通の塗料で塗ってたんですけど、それ以外の部分っていうのは本当に銀色でした。

山路:ほー。それっていうのは当時のやつってやっぱり塗料の節約だったんですか?

小飼:そういう意識はあんまりなかったとは思うんですけれども、

山路:かっこいいから(笑)?

小飼:いや、でもけっこう昔の航空機というのは旅客機にしろ、軍用機にしろ、銀色のままの部分があったというのは多かったですね。だから特にアメリカのやつはそうですね。

山路:じゃあ今みたいな塗料不足とかなってきたら、また銀色の飛行機出てくるんですか?

小飼:それはないと思う。というのも、たぶんね、銀地の事例で一番有名な事例というのはAmerican Airlinesという、アメリカの現代では3大キャリアになってますね、吸収合併とかが進んで、だから、AmericanとDeltaとUnited。この三つのうちで、Americanってかなり大きな、たぶん運用している飛行機の数っていうのは一番多いんじゃないかな。一番経営状態がいいのはデルタなんですけど、それは置いといても。昔は銀色で有名だったんですよ。でも、今ではその銀色だった部分っていうのは普通に白で塗ってます。なぜでしょう?

山路:素材が変わったから?

小飼:それけっこうデカいです。銀色って言ったじゃないですか、銀色というのはアルミ合金、ジュラルミンの色だったんですよね。ところが最新のやつというのはジュラルミンでなくて、アルミ合金ではなくてCFRP、

山路:炭素ファイバーの、

小飼:炭素繊維複合材料で黒いんですよ(笑)、

山路:全部真っ黒になっちゃうんだ、節約しようとすると、

小飼:あれはあれでけっこうかっこいいと思うんですけれども、でもCFRPというのは炭素繊維そのものというのは紫外線では劣化しないんですけれども、複合材料、要は樹脂で固めてるんですよね。その樹脂の部分っていうのがやっぱり紫外線で劣化しがちなので塗るわけですよね。

山路:それは避けられないんか。でも、今後は色減らすみたいな動きが出てくるんですかね(笑)、

小飼:どうなんでしょうね。いや、でも本当に企業のコストカットをどこに求めるのかっていうのは本当に甘く見ないほうが良くて。よくこんなところまでほじくるなと。本当に重箱の隅をつつくと、本当に決算で1パーセント変わるとかって言ったら、本当にみんな重箱の隅をつつき始めますからね。

山路:なんかそれこそ乗客の体重でずいぶん決算が変わってくるみたいな話も(笑)、

小飼:そうなんですよ、なんだけれどもそこであんまり無茶ができないっていうのはレギュレーション、法律があるから。乗客差別しちゃいけないんですよ。

山路:だけど航空会社が、たとえばApple Watch配って痩せた奴には優遇みたいなことは、キャンペーンできる。

小飼:それはいいんですよ。利益が、お客さんにとって利益、消費者にとって利益があるとみなされるので。

山路:なるほど、その辺やってくるかもしれないですよ、ほんとに(笑)、

小飼:そのへんさ、必ずみんな綱引きをしてるじゃないですか。

山路:それがまさに経営努力というか。

小飼:いや、本当にですよ。

山路:日本の影響ってことで言うと、他にもですね、まあまあいろいろあって、たとえば自動車整備、シンナーとかがもう手に入らなくなってきている、

小飼:そうなんですよね、有機溶剤としてよく使われるっていうのは、今まで一番使われてきたのはトルエンですかね、ベンゼン環に1個メチル基が付いたやつです。ベンジンも大昔は使われてたんですけれども、けっこう強烈な発がん性があるということがわかりまして、それより安全なものとしてトルエンが使われてて。さらに最近だとアセトンとか、除光液とかっていうのはアセトン使ってます。とりあえずトルエンなんですけれども。トルエンって言うと、アンパンって言っちゃうとあれですけど(笑)、要するにシンナーというのは割とイリーガル、イリーガルまではいかないですけれども、本来の使い方でない使い方としては酩酊するための、ラリるための、

「不良のたしなみがなくなってしまう」(コメント)

小飼:そうなんですよ、アンパンですね。だから十分歳をとるとアンパンマンって聞くと、どっちのアンパンって言うのが出てくるんですけど(笑)。シンナーに関してもやっぱり質にこだわるわけですよね、消費者としては。で、純トロとかっていう言い方をするわけですけど(笑)、純トロのトロというのはトルエンのトロだそうです。

「ナフサ不足で意外な需要」と「なろう系偏重の結果」

山路:それにしてもこの原油ナフサ不足、すごいとこに、こんなにいろいろ影響出てくるんだってびっくりするぐらい、

小飼:いや、それって社会科とかで、

山路:だけど政府自体が需給の細かいところまで把握できてないというレベルの細かさじゃないですか、その影響がどう出てくるのかということも政府が追い切れてない、

小飼:政府はもっと追うべきなんです。っていうのか、もっと追えてるんだけれども、

山路:つまり企業間取引って必ずしも明らかになってないものもいっぱいあるだろうし、追えないわけですよね、そういうのって。

小飼:でもそれは追いなさいっていう法令は出せるし、実際のところあるんです。だから少なくとも政府は公表してるよりは細かいことは知ってます。かなり細かいことは知ってます。でも、出さないんですね。出さない政府になってしまったんですよね。出さない政府を選んでしまったんですよね、皆さん。

山路:それにしても医薬品なんかでも、医薬品の材料自体というよりもパッケージがナフサ不足でちょっと提供できなくなってきてる、みたいな話もありますね。

小飼:そこは最悪輸入しちゃえばという。中国に対して土下座外交すれば、買えなくはないかなという。

山路:あとこのナフサ不足の影響で、釘の需要が高まっているそうですよ。

小飼:釘?

山路:釘。

小飼:本来であればそれ、鉄だよねっていう話になるんですよ、

山路:これなんだと思いますっていう、

小飼:なんで?

山路:これがコンテナ、物の輸送とかにパレットって使われるじゃないですか、パレットとかの原料がそういう石油、原油危機とかで入ってきづらくなって、木製パレットの需要が増しているという、

小飼:パレット、需要が増している理由がもう一つあるんですよね。パレットって本来はトラックとかにフォークリフトでえっちらおっちらで載せられるっていうのが利点の一つだったんですけれども。人手不足の前っていうのはお前、何もったいないことしてるんだよ、だからちゃんと手で詰めれば、もう一段載るじゃないかと。そういう労働者無視のことをずっと続けてたんですけれども、人手不足になってパレットも本来の使い方をするしかないだろうという、ひでえ話ですよね(笑)。

山路:しかしまぁ「ナフサ不足、釘需要増」なんていう記事が出てますね。さっき言った話ですね。大変なことになっているということなんですが、ちょっとここでスパチャいただきまして、YouTubeの方から。その方がですね、

小飼:ありがとうございます。

山路:ありがとうございます。

「KADOKAWAの決算に絡んで、なろう系偏重の見直しについてXなどで議論を呼んだようですが、お二人はなろう系に関する一連の議論についてどう思いますか? 個人的には昨今の粗製乱造されてうんざりしている面もあるのですが」(コメント)

山路:要はKADOKAWAの決算がよろしくなかったんですけど、報告書にはなろう系に集中しすぎたと、なろう系に、

小飼:そうだよね、ニコ動も本当、なろうどころか、角川ははてなと組んでカクヨムという別の投稿サイトまでやってるんで。

山路:そこからなろう系のやつをガンガン、ある意味PVが多いやつをピックアップして、

小飼:本当にPVが多いやつをピックアップして、なのかな、

山路:とにかく素人からいいやつを選んで、どんどんコンテンツにしてたという、

小飼:その気持ちはわかる。むしろなんで他のパブリッシャーズもそれをやってないのという。やってはいるけど、少なくともKADOKAWAの規模では他社はやってないですね、

山路:ただ結局、今回のKADOKAWAの決算を見ると、なろう系に集中しすぎてそれがちょっともう飽きられたみたいで大きな減益という、

小飼:農産物を扱ってるところが今期は天候不順で〜とかっていう(笑)、のに近いといえば近い、

山路:本当に一つの作物に集中しすぎちゃった、

小飼:でもこれってどれを商業化するのかっていうところというのは、ところこそ出版社のセンスだと思うんですよ。なろう系ってすごい、楽を指向するとどこまでも楽になるわけです。まず投稿するほうからしてみれば、わざわざプラットフォームを作る必要はないわけじゃないですか。『ソードアート・オンライン』とかの時代というのはまだ、それすらなかったわけです。だから、とにかくなろうやカクヨムはアカウントを作ってしまえば、あとはそこに文章を投げるだけでよかった、だから何のコストもなかったわけです。で、読むほうも無料なので、まあ楽ですし。だから要は両方が楽な環境できてたので、そこから素材を釣り上げるというのも楽で、実際に楽だったわけですよね(笑)。ただやっぱり実際に売れてる作品って、単純に「俺つええ」で無双できる話ではぜんぜんないのが多いんですよね、本当に主人公は塗炭の苦しみを味わされるっていうのばっかりなんですよね(笑)。

山路:弾さんに勧められて『無職転生』とかアニメも見るようになりましたけど、主人公はなかなかに苦労する。

小飼:いや、『リゼロ』とか1話で退場しますよ(笑)。むしろそういう話が多い。

山路:レッテル付けされちゃったところがありませんか、なろう系ってそういうもんなんでしょっていう、

小飼:無料で読めるしね。『無職転生』もやたら長い話ですけど、最初から終わりまで0円で読めますから。

山路:それは出版社が絵つけたりとか、それなりの体裁をつけて書籍の形にするってところにみんな付加価値を感じなくなってきたっていうこと?

小飼:でも、絵の付加価値はでかいですよ。絵をつけると、有料の書籍にできますし。さらにそれを動かすと、アニメコンテンツできて、そこまで行くと爆発的に売れるようになりますし。

山路:このKADOKAWAのことに関して言うんだったら、なろう系が下がった時の次を考えてなかったのが問題じゃねえのっていう気もするんですけどね(笑)。

小飼:まぁでもそれは、実際その通りなんですけど、その一方で外部不経済を、経済に関わっている人たちというのはしゃぶり尽くさずにいられないと。日本の漁業を見てくださいよ。

山路:魚すぐ獲り尽くしかねない勢いで獲っちゃいますもんね。

小飼:そうです。だからKADOKAWAとかけて漁協と解く、みたいな(笑)、

山路:そうか、もうその辺泳いでるなろう系作家を乱獲してしまって(笑)、絞り尽くしすぎてしまったと、

小飼:そうそう、なろう系作品を、ですね。

スタッフ:なろう系でございます(なろう系の作品を机の上に出してくる)。

小飼:厚いー、(『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』の表紙を見ながら)でもこの人は僕もけっこう好きで。これよりもなんだったっけ、これの後に出た作品ですね、けっこう面白かったのは、

スタッフ:アニメ化もされた、

小飼:されてる、だね。

「デスゲーム系が量産される未来や」(コメント)
「なろう系の次にデスゲーム系が来るってことですか」(コメント)

山路:もう来てんじゃないのか、どうなんだろう。

小飼:なろう系プラスデスゲーム系っていうのはかなり来てますよ。

「半導体研究者が中学生からやり直す話、ちょっと期待してる」(コメント)

山路:へー、そんなんがあるんだ。

小飼:あったな。あのね、なろう系ってタイトルが長いんで、覚えられないです。そこだけなんとか、まあでも、大抵4文字に短くしてるけど、それだと今度は省略しすぎで何がどれ指してるんだか、わかんないっていう(笑)、わかんなくなるというね。

山路:しかし半導体研究者、なんか中学生からやり直すのは確かに大変そうな感じするから、それはチャレンジのある話にはなりそうですね。

小飼:いや、でもジム・ケラーとか転生したらヤバいことになりそうだよね(笑)。

山路:へー。いやいや、じゃあですね、ちょっとイラン戦争の影響の続きでもあるんですけど、日本の原油輸入、原油の輸入の方法というのが変わってきている、外国船で、

小飼:なんか今頃になってという感じはするけれども、今までは一番安く、安く、安くしてきた結果がペルシャ湾から一番デカいタンカーで持ってくるんだったんだけども、それだとホルムズ海峡を通らざるを得なくて、だけれども今までみんな通ってきたから、まあ大丈夫でしょっていうので来てたら、

山路:封鎖されちゃってみたいな、

小飼:封鎖されちゃったという。

山路:それで外国船から、それをインドネシアのあたりで日本船に積み替えて、みたいな形での輸入の形態が増えてきたんですってね。

小飼:じつは昔から戦争の影響とかではなくて、税金の関係とか。各国どういう形態でどういう課税ですとか、あるいは手数料とかっていうのを取るっていうのはまちまちなので、本当に「上に政策あれば下に対策あり」っていうので、昔からじつはやってたというのが今回、戦争で国によって本当にお前通ってよし、お前通っちゃダメっていうのが続いた結果。

 
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