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小飼弾です。ブロマガをお届けいたします。
200 Any Questions OK
それでは今月の質問。
Q. プログラミング言語って一つで充分ではないのですか?
弾さんがうらやましいです。いくつでもコンピューター言語を覚えられて。開発者は言語をいくつ覚えればいいのか?という記事がありましたが、なんで一つじゃ駄目なんでしょうか?もしたった一つだけプログラミング言語を残すとしたら、弾さんならどれを残しますか?やっぱりSwiftですか?
A. もし一つしか言語がなかったとしたら
Perlプログラマーの祭典、YAPC::Asiaが今年も開催されたのですが、今年はこれまで以上にPerl以外の言語が取り上げられました。私の発表自体、主題はPerlではなくSwiftです。
質問に話を戻すと、一つにするべきか否かの前に、一つにできるか否かを確認しておくことにしましょう。
できます。
どころかあまりに身近な実例があります。
生物です。
核酸の「アルファベット」が実質4種類。そのアルファベットを3つたばねたコドンの「単語」が、一つのアミノ酸に対応するというのは全生物共通でそしてどのコドンがどのアミノ酸に対応するかというコドン表もまた全生物共通。厳密にはアルファベットは5種類(RNAのUがDNAのT)で、コドン表も葉緑体とミトコンドリアでわずかに異なりますが、これも「方言」のレベル。我々自身をも含む多用な生物界が単一言語で記述できることを鑑みれば、それよりもはるかに単純なはずの人間界や、それよりもさらに明解な電脳界にこれほどたくさんの言語が存在することこそ不可解にも思えてきます。
そこに、誤解があります。
プログラミング言語を作り、プログラミング言語を覚えるのは大変だという誤解が。
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