◾️違和感だらけの「争点」急浮上
今回の衆院選、ニュースを見ていて首をかしげたくなりませんか。これまで静かだった「憲法改正」という言葉が、突然トップニュースのような顔をして争点の中心に躍り出ています。討論番組でも、街頭演説でも、やたらと改憲の是非が問われています。
「え、今そこ?」
そうテレビ画面に突っ込んだのは、私だけではないはずです。選挙戦のどさくさに紛れて、私たちの生活に直接関係のない巨大なテーマが、あたかも最優先事項であるかのように語られ始めています。この唐突な展開に、置き去りにされている感覚を覚えます。
◾️私たちが直面している「リアル」な現実
皆さんの今の暮らし、正直なところどうでしょうか。スーパーに行けば野菜も卵も値上がりし、電気代の請求書を見るたびにため息が出る。給料は上がらないのに、社会保険料や税金の負担だけはずっしりと重くなっています。
「来月の生活どうしよう」「子供の教育費が心配だ」「老後の資金なんて貯められない」
そんな切実な声が街には溢れています。私たち国民が今、喉から手が出るほど求めているのは、抽象的な条文の変更議論ではありません。明日のご飯、来月の家賃、そして将来への安心感です。この苦しい生活をどうにかしてくれという悲鳴に近い願いは、永田町には届いていないのでしょうか。
◾️経済無策の「目くらまし」ではないか
あえて厳しい言い方をすれば、このタイミングでの「改憲」争点化は、経済無策からの「目くらまし」と言わざるをえません。
本来、選挙で戦わせるべきは「経済政策」であるはずです。
・どうやって物価高を抑えるのか
・どうやって賃金を上げるのか
・どうやって国民の懐を温めるのか
これらへの具体的な答えを持たないまま、イデオロギーの対立に持ち込んで、有権者の目を経済失政から逸らそうとしているように見えます。憲法を変える議論が必要な時期もいつか来るかもしれませんが、それは国民のお腹が満たされ、暮らしに余裕ができてからでも遅くはありません。
◾️「国のかたち」より先に「暮らし」を
私たちは、この「論点のすり替え」に乗ってはいけません。政治家の熱弁を聞くときは、ぜひフィルタをかけてみてください。「その改憲論で、私の明日の生活は楽になりますか?」と。もし答えがNoなら、その候補者や政党は、今のあなたの痛みを見て見ぬふりをしています。
これからの日本に必要なのは、国のかたちを変えることではなく、国民の暮らしを底上げする「積極的な経済政策」です。お金の流れを止めず、皆さんの生活にお金が回る仕組みを作ることこそが、今求められる真の政治課題です。
◾️生活を守るための選択を
投票日は刻一刻と迫っています。この選挙期間中、耳触りの良いスローガンや勇ましい改憲論の雰囲気に流されないでください。
見るべきポイントはただ一つです。
「誰が、あなたの財布の中身を心配しているか」
「誰が、消費税や物価高という現実の敵と戦おうとしているか」
それを見極めるラストチャンスです。どうか投票所に行き、用紙には「生活を守ってくれる」選択を託してください。それが、この唐突な改憲ブームに対する、私たち主権者の最強の意思表示になります。