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かわら版 15号 2013.06.19
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かわら版 15号 2013.06.19

2013-06-19 23:30
    cover

    もくじ

    1.HOTトピックス:注目記事のOverview
    • どうなるトルコ 止まらない反政府抗議行動
    • 米国史上最大の機密漏えい事件 NSAの内部告発者エドワード・スノーデン
    • メドガー・エバース殺害から50年 ミシシッピ州ジャクソンに初の黒人市長誕生
    • 米国 シリア政府の化学兵器使用を断定 反体制派の支援強化へ
    • 米最高裁 人間の遺伝子の特許化を禁止 乳がん患者が勝利
    2.書籍&映画
    • 暴かれたNSAの監視システム  違法プログラム推進の背景には諜報民営化が

    3.トリビア
    • 荒海や波に横たふプルトくん

    HOTトピックス

    Democracy Nowから最新のトレンドを抽出してざっくり紹介。ニューヨークを中心に、米国の良識派や進歩的文化人やアクティビストが、いま注目している話題をお届けします。


    Overview: いま、これが話題:2013/6/3~6/14の注目記事



    どうなるトルコ 止まらない反政府抗議行動

    turky

    トルコ最大の都市イスタンブールの中心にある小さな公園の撤去に反対し、100人そこそこの人たちが抗議の座り込みを始めたことに端を発したトルコの反政府抗議行動。5月28日にささやかに始まった運動はソーシャルメディアなどを通して、あっという間に各地にひろがりました。デモの背景は複雑です。現首相エルドアン氏は、イスラム系政権としては珍しく、「先進的な民主国家」をめざす「模範的」な指導者としてこれまで欧米のメディアにもてはやされることも多かった人です。公正発展党(AKP)を率い、イスラム系政党として初めて単独で過半数を制し2002年に政権を取って以来、10年間でGDPを4倍近くに増やし国民の過半数の支持を得ていたのです。自然発生的にまきおこった今回の抗議運動のにないてと運動の目的については、さまざまな論がくりひろげられています。動機としてよく挙げられるのは、市民の暮らしを無視し企業や国の都合を優先するゆきすぎたネオリベ政策、「夜間の種類販売禁止法」推進などにみられるイスラム化への傾斜、シリアの反体制派への不用意な肩入れ、政府批判を行うジャーナリストたちの弾圧などで、人々の不満が次第につのっていたとも言われています。

    ともあれ、今回の抗議運動への対応では、エルドアン首相の強圧的な姿勢が浮き彫りにされました。首相は、反対運動を外国勢力、金融投資家、テロリストなどが操る陰謀だとし、警官隊を導入して抗議の中心地となっていたタクシム広場から抗議者たちを強制的に排除したのです。抗議活動の収束に必要であれば軍隊の投入も辞さないとの副首相の発言も聴かれました。抗議活動が始まってから初めて実施された世論調査によると、直ちに選挙が行われた場合、エルドアン首相率いる公正発展党に投票すると答えた人の割合は35.3%。人気低下はいなめません。

     
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